OpenAIが提供する生成AIサービス「ChatGPT」に、待望の低価格プラン「ChatGPT Go」が登場しました。2025年8月にインドで先行導入され、170カ国以上への展開を経て、2026年1月17日、ついに日本を含む全世界で利用可能になりました。月額8ドル(日本ではアプリ内課金で1,500円)という手頃な価格設定は、これまで有料プランの導入をためらっていたEC事業者にとって、大きな転機となるかもしれません。
本記事では、ChatGPT Goの具体的なスペックや既存プランとの違い、そしてEC事業での活用可能性について解説します。
ChatGPT Goとは何か?無料版との明確な差
ChatGPT Goは、無料版とPlus(月額20ドル=約3,000円)の中間を埋める新プランです。最新モデル「GPT-5.2 Instant」へのアクセスが可能で、無料版と比較して以下の点が大幅に強化されています。
利用上限の拡大として、メッセージ送信数、画像生成回数、ファイルアップロード数がいずれも無料版の10倍に引き上げられました。これは日々の業務でChatGPTを頻繁に使うEC事業者にとって、実用的なレベルの改善といえます。
コンテキストウィンドウの拡張も見逃せません。無料版の16Kに対し、Goでは32Kに倍増。より長い商品説明文の作成や、複数の顧客レビューを一括で分析するといった作業がスムーズになります。
カスタムGPTの作成・編集が可能になった点も重要です。無料版では利用のみだったカスタムGPTを、Goプランでは自分で作成・共有できます。たとえば「商品説明文の作成専用GPT」や「カスタマーサポート回答のトーン調整GPT」など、自社業務に特化したAIツールを構築できるようになります。
料金体系と各プランの違い
日本での価格は月額1,500円(税込)です。米国では8ドルですが、日本ではWeb版・アプリ版ともに1,500円に統一されています。
現在の個人向けプランは「無料版」「Go(月額約1,200〜1,500円)」「Plus(月額約3,000円)」「Pro(月額約30,000円)」の4段階構成となりました。Goプランでは「GPT-5.2 Thinking」などの高度な推論モデルや、動画生成機能「Sora」、コーディング支援「Codex」へのアクセスは含まれません。これらの機能が必要な場合はPlus以上のプランを検討する必要があります。
広告表示のテスト開始という変化
今回の発表で注目すべきもう一つのポイントは、OpenAIが広告表示のテストを開始するという点です。米国では今後数週間以内に、無料版とGoプランを対象に広告が表示されるようになります。
広告はChatGPTの回答とは明確に分離され、18歳未満やセンシティブなトピックには表示されない方針とのことです。Plus、Pro、Business、Enterpriseプランには広告は表示されません。
これはOpenAIが低価格でのサービス提供を維持するための収益化戦略であり、今後のAI業界全体の方向性を占う動きともいえます。
EC事業者はどう活用すべきか
月額1,500円という価格帯は、個人事業主や小規模EC事業者でも導入しやすいラインです。具体的な活用シーンとしては、商品説明文の量産(1日数十点の新商品登録がある事業者)、カスタマーサポートメールの下書き作成、SNS投稿用の画像生成、競合商品のレビュー分析などが挙げられます。
特にメッセージ上限が10倍に拡大された点は、繁忙期に大量のコンテンツ作成が必要な楽天やYahoo!ショッピングの店舗運営者にとって魅力的です。無料版では途中で制限に達していた作業が、Goプランなら完了できる可能性が高まります。
一方で、高度なデータ分析やAPIを使った自動化、複雑な推論が必要な業務には、Plus以上のプランが適しています。まずはGoプランで日常業務への導入を試み、必要に応じてアップグレードを検討するというステップが現実的でしょう。
まとめ
ChatGPT Goの全世界展開は、生成AIの民主化における重要な一歩です。月額1,500円で最新モデルへのアクセスと実用的な利用上限が得られるこのプランは、EC事業者がAI活用の第一歩を踏み出すのに適した選択肢といえます。
広告表示という新たな収益モデルの導入も含め、AI業界は急速に変化しています。この流れに乗り遅れないためにも、まずは自社の業務でどう活用できるかを検討してみてはいかがでしょうか。
引用:openai
