楽天・Amazon・Yahoo!・Shopify間のCSV移行|列マッピング設計スキル

楽天・Amazon・Yahoo!・ShopifyのCSVを相互変換するマッピング設計スキルを解説。文字コード・文字数・HTML・バリエーションの差を吸収し、モール間移行の事故を防ぎます。

投稿日: カテゴリー EC×AI活用

モール間CSVマッピングとは、モール間で商品CSVの列を対応付ける設計のことです。

楽天市場からYahoo!ショッピングへ、AmazonからShopifyへ商品データを移すとき、CSVの列を機械的にコピーして文字化けや文字数超過で数百SKUがエラーになる事故は珍しくありません。この記事で紹介するALSEL Agent Skillsの「mall-to-mall-csv-mapper」を使うと、4モールの商品CSVを10カテゴリの項目で突き合わせ、変換ルールまで含んだマッピング表が数分で用意できます。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。

このスキルでできること

モール間CSVマッピングとは、移行元と移行先で列を1対1に並べるだけでなく、文字コード・文字数・HTML対応・バリエーション構造の差まで変換ルールに落とし込む作業のことです。本スキルは楽天RMSのnormal-item.csv、Amazonフラットファイル、Yahoo!ショッピング商品CSV、Shopifyのproducts.csvという主要4形式を対象に、商品識別子・商品名・短文・説明文・価格・在庫・画像・カテゴリ・バリエーション・配送・公開設定の10カテゴリで対応表を組みます。Claude Code上で「楽天からYahoo!にCSV移行」「AmazonからShopifyに商品データを移したい」と伝えるだけで起動します。

最大の価値は、事故が起きやすい4つの変換ポイントを最初から明示してくれる点です。具体的には、文字コード変換、文字数の切り詰め、HTML除去と禁止タグ削除、バリエーション構造の組み替えの4ステップを、移行元と移行先の組み合わせごとに指示します。項目は「1対1」「1対多」「多対1」「変換必要」「未対応(手作業)」の5分類で仕分けされるため、どこを自動化でき、どこが人手の判断になるかが一目でわかります。

実際の使い方

使い方は、移行元モールと移行先モール、商品カテゴリ、バリエーションの有無を伝えるところから始まります。たとえば「楽天からShopifyへ、色×サイズのバリエーションがあるアパレル」と指定すると、列対応表と変換ルール、そしてサンプル1行の変換例まで出力されます。不足情報があるときは「仮定」「不足情報」「確認したいこと」に分け、急ぎの場合は主要カテゴリを仮置きした暫定マッピングを先に返す設計です。

現場で効くのは、モールごとの制限差を吸収してくれることです。文字コードは楽天とYahoo!がShift_JIS(CP932)でCRLF・カンマ区切り、AmazonがUTF-8でLF・タブ区切り、ShopifyがUTF-8でLF・カンマ区切りと分かれており、楽天やYahoo!からShopify・Amazonへ移すときは文字コード変換が必須になります。商品名は移行先で最も厳しいYahoo!の全角75文字に、説明文はHTMLを使えないAmazonの2,000文字プレーンテキストに合わせるのが安全です。バリエーションは1商品100個までというShopifyの上限が最も厳しく、色×サイズが100を超える場合は商品を分割する判断まで含めて提示されます。楽天PC説明文に他店誘導リンクを残したままYahoo!やShopifyへ流すと規約違反になるため、外部誘導の除去もチェック対象です。

導入による業務インパクト

手作業で4モール分の列対応を調べ、変換ルールを一つずつ検証していくと、初回設計だけで半日から1日かかることも珍しくありません。本スキルは、そのマッピング表と変換ルールの初稿を数分で用意します。移行そのものを完全自動化するツールではありませんが、「どの列をどう変換するか」という設計図が先にあるだけで、実際の変換作業とエラー対応の時間は大きく縮みます。

注意点も正直に書いておきます。本スキルが返すのは設計図であり、実データの一括変換や画像の再アップロードまでは行いません。カテゴリ別の必須属性(Amazonの商品タイプ別要件など)は移行先の最新仕様を別途確認する必要があり、文字コード単体の検証は姉妹スキルの「csv-encoding-sjis-validator」、JANコードの検証は「jan-code-checker」と役割を分けています。入稿後のエラー対応は、Amazonフラットファイルの属性エラーを潰すスキルYahoo!ショッピングの商品CSVを検証するスキルと組み合わせると、移行先ごとの入稿エラーまで一気通貫で押さえられます。最終的な入稿前チェックは人の目で行う前提です。

まとめ

複数モールを並行運用していて、商品マスタを別モールへ広げたい事業者ほど効果が出ます。まずは移行したい商品を1カテゴリだけ選び、移行元と移行先を指定してマッピング表を作らせ、サンプル1行の変換例が自店の運用に合うかを確認するところから始めるのがおすすめです。

参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

お問い合わせ