Perplexityのサイト公開機能でEC用LPを作る手順|pplx.appと独自ドメイン公開

投稿日: カテゴリー Perplexity

Perplexityのサイト公開機能とは、Perplexity上で作ったサイトをpplx.appや独自ドメインで公開できる機能のことです。

Perplexityに「この商品のキャンペーンLPを作って公開して」と頼むと、Web上に公開できるページが数分で立ち上がります。ランディングページ(LP、商品やキャンペーンの専用ページ)のたたき台を、制作会社を挟まずに用意できるようになりました。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)の現場知見にもとづき、Perplexityのサイト公開機能でEC用LPを作る手順と、pplx.appと独自ドメイン公開の使い分けを解説します。

先に結論を述べます。この機能が向いているのは、本番のブランドLPを完成させることより、キャンペーンの叩き台や社内共有用のページを素早く形にする場面です。公開範囲を細かく選べるため、社外に出す前に社内だけで確認する、という現実的な運用が組めます。

Perplexityのサイト公開機能で何ができるのか

Perplexityのサイト公開機能は、Computer(Perplexityの作業実行機能)で作ったWebサイトを、ワンクリックでインターネット上に公開する仕組みです。公式の更新情報によると、公開先は2通りあります。1つはPerplexityがホストするpplx.appのアドレスで、もう1つはVercel(Webアプリの公開基盤)を接続して自社の独自ドメインへ配信する方法です。前者は共有リンクを配るだけの手軽さ、後者は自社ブランドのドメインで見せられる本格運用、という住み分けになります。

公開範囲を細かく選べる点が、業務利用では重要です。公開先は「自分だけ」「特定の相手」「組織全体」「Web上の全員」から選べます。非公開のサイトには、閲覧をリクエストして承認する仕組みが備わっており、組織の管理者は公開機能そのものを無効化することもできます。これにより、社外に出すLPは全体公開、社内共有用のダッシュボードは組織限定、検討中の叩き台は自分だけ、といった切り替えが1つのツール内で完結します。用途としては、商品のキャンペーンLPの公開、Vercel接続による独自ドメインへの配信、組織内限定の社内ダッシュボード共有などが公式に挙げられています。

EC事業者にとっての位置づけを整理します。この機能は、楽天市場やAmazonの商品ページ、あるいはShopifyで作り込む本番のブランドLPを置き換えるものではありません。向いているのは、その手前にある「まず形にして共有する」工程です。セール企画のLP案を関係者に見せる、社内向けのキャンペーン進捗ダッシュボードを共有する、といった素早さが求められる場面で力を発揮します。なお、楽天市場向けのページを作る際は、楽天市場外のURLへ誘導する構成にしないよう注意が要ります。Perplexityの実務活用は、PerplexityのComputerでM365業務を自動化する解説や、決済連携を扱ったPerplexityのBuy Now機能とShopify連携の解説とあわせて読むと、全体像がつかみやすくなります。

PerplexityでキャンペーンLPを作る3ステップとプロンプト

LP作りで差が出るのは、Perplexityに投げる前の設計です。誰に何を伝え、どの行動をしてほしいかを固めてから生成させると、手直しが減ります。ここではPerplexity・ChatGPT・Claudeのいずれでも使えるプロンプトを3本紹介します。

1本目は、LPの構成案を作るプロンプトです。訴求の順序を先に決めます。

あなたはECのランディングページ設計に詳しいマーケターです。
以下の商品のキャンペーンLPの構成案を作ってください。

商品:{商品名・ジャンル(例:夏ギフトの焼き菓子詰め合わせ)}
ターゲット:{顧客像}
キャンペーン:{例:期間限定送料無料、数量限定}
伝えたい強み:{産地・製法・受賞歴など、実績のあるものだけ}

出力:
1. ファーストビューの見出し案3つ
2. セクション構成(上から順に、各セクションの役割を1行で)
3. 行動喚起(CTA)の文言案3つ
4. 誇大表現や医薬品的な効能断定を避けた言い回しの注意点

2本目は、Perplexityにサイト生成を指示するプロンプトです。構成案をもとに、公開できるページを作らせます。

以下の構成で、1ページのキャンペーンLPを作成し、pplx.appのリンクで公開できる状態にしてください。

構成:
- ファーストビュー:{見出し・サブ見出し・CTAボタン}
- 商品の特徴:{3点、それぞれ見出しと2〜3文}
- キャンペーン条件:{期間・特典}
- よくある質問:{3問}
- 末尾のCTA
条件:
- スマートフォンで見やすい縦並びの配置
- 事実と異なる数字や効能を書かない
- 楽天市場向けに使う場合は外部URLへの誘導を入れない

3本目は、公開範囲と独自ドメインの設計を決めるプロンプトです。社内確認から本番公開までの段取りを整理します。

あなたはWeb公開の運用に詳しいアドバイザーです。
作成したキャンペーンLPを、安全に公開するための段取りを提案してください。

前提:
- 公開ツール:Perplexityのサイト公開機能
- 公開先の選択肢:pplx.appの共有リンク/Vercel接続で独自ドメイン
- 確認フロー:{社内確認→上長承認→公開}

出力:
1. 社内確認から本番公開までの公開範囲の切り替え手順
2. pplx.appと独自ドメインのどちらを本番に使うべきかの判断基準
3. 公開前に必ず確認する表示・表記のチェック項目5つ

3本のプロンプトで、設計から公開範囲の管理までを一続きに進められます。

現場でつまずく3つの失敗と回避策

最初の失敗は、叩き台を本番LPと混同することです。Perplexityで数分でできたページは、あくまで検討や共有のための下書きです。ブランドの世界観を作り込んだ本番LPは、楽天市場のページ機能やShopifyのテーマで仕上げる領域です。役割を分け、Perplexityは「素早く形にして合意を取る」工程に絞ると、期待とのずれが起きにくくなります。

2つ目は、公開範囲の設定を確認しないまま共有することです。公開先を「Web上の全員」にしたまま検討中のページを共有すると、未確定の情報が外部に出てしまいます。まず「自分だけ」や「組織全体」で作り、社内確認が済んでから公開範囲を広げる順序を徹底してください。組織の管理者が公開機能を制御できる仕組みも、意図しない外部公開を防ぐために活用できます。

3つ目は、表記のチェックを省くことです。生成されたLPに、根拠のない最大級表現や医薬品的な効能の断定が混ざると、景品表示法や薬機法に触れる恐れがあります。特に食品やサプリ、化粧品のジャンルでは、公開前の表記確認が欠かせません。生成物をそのまま出さず、人の目で表現を通してから公開する運用が安全です。

KPI設計と費用・工数の目安

効果は、LPの叩き台を作って合意に至るまでの時間で測ると分かりやすくなります。制作会社に依頼すると、初稿までに日数と費用がかかりますが、Perplexityで叩き台を作れば、社内の合意形成を前倒しできます。まず1本、季節キャンペーンのLP案をこの機能で作り、関係者に共有して意思決定までの時間を記録し、従来の進め方と比べる方法を勧めます。短縮幅は体制によって変わるため、業界平均の見込みとして扱ってください。

費用面では、サイト公開機能はPerplexityの有料プラン(月20米ドル前後が目安、2026年7月時点で変動あり)の機能として提供されます。独自ドメインでの本番公開にはVercel側の契約が別途関わる場合があるため、独自ドメイン運用を前提にするなら、その費用も事前に確認してください。叩き台の作成と社内共有だけなら、pplx.appの共有リンクの範囲で完結し、追加のドメイン費用はかかりません。

今後の展望と独自考察

AIが「調べる」だけでなく「作って公開する」ところまで担うようになった意味は小さくありません。これまで、企画から公開までには制作会社やエンジニアの手が必要でしたが、その工程の一部が担当者の手元で完結し始めています。EC運営では、思いついた企画をその日のうちにページの形にして関係者に見せられることが、意思決定の速度を上げます。

一方で、素早く作れるからこそ、公開範囲の管理と表記の確認という基本が一段と重要になります。誰でも数分でWeb公開できる環境は、確認を飛ばした未完成ページが外に出るリスクと表裏一体です。組織として公開のルールを決め、叩き台と本番の役割を分けておくことが、この機能を安全に使いこなす前提になります。Perplexityのサイト公開機能は、企画の初速を上げる道具として位置づけるのが妥当です。

よくある質問

Perplexityのサイト公開機能は無料で使えますか

サイト公開機能はPerplexityの機能として提供され、利用には有料プラン(月20米ドル前後が目安)が関わります。pplx.appの共有リンクでの公開は追加のドメイン費用なしで試せますが、最新の提供条件は変動するため、契約前に確認してください。

pplx.appと独自ドメインはどう使い分けますか

pplx.appは共有リンクを配るだけの手軽な公開先で、叩き台や社内共有に向きます。独自ドメインはVercelを接続して自社ブランドのアドレスで見せる本格運用向けです。検討段階はpplx.app、本番の外部公開は独自ドメイン、という使い分けが分かりやすい基準です。

楽天市場の商品ページに使えますか

本番の楽天商品ページを置き換えるものではありません。向いているのは、キャンペーンLPの叩き台や社内共有用ページの作成です。なお楽天市場向けの文面では、楽天市場外のURLへ誘導する構成は規約違反にあたるため、その点に注意してください。

作ったページを社外に出さずに共有できますか

はい、公開範囲を「自分だけ」「特定の相手」「組織全体」から選べます。非公開サイトには閲覧をリクエストして承認する仕組みがあり、組織の管理者が公開機能を無効化することもできます。社内確認を終えてから公開範囲を広げる運用が安全です。

生成したLPをそのまま公開してよいですか

そのままの公開は避け、人の目で表記を確認してください。根拠のない最大級表現や医薬品的な効能の断定が混ざると、景品表示法や薬機法に触れる恐れがあります。特に食品・サプリ・化粧品では、公開前の表現チェックが欠かせません。

導入の最初の一歩は何ですか

本記事のプロンプト1でLPの構成案を作り、季節キャンペーンのLP案を1本、pplx.appの共有リンクで社内向けに作ってみることです。公開範囲を組織限定にして関係者に共有し、意思決定までの時間を従来と比べてみてください。


著者:齋藤竹紘(株式会社オルセル 編集長/5,000社以上のEC支援実績/書籍3冊)


参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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