- 「サブドメインはSEO的に不利に働くのか。」
- 「サブドメインよりも独自ドメインの方がSEO的には強いのか。」
- 「サブドメインとサブディレクトリではどちらがSEO的に有利に働くのか。」
サブドメインはこんな感じで使われることが多いように思いますが、実際のところサブドメインとは一体何者なのかについて詳しく理解している人はあまり多くないように思います。
今回はサブドメインについて、役割やサブディレクトリとの違いについても触れながら解説していきます。
それでは始めます!!
1. サブドメインとは
下の図をご覧ください。
これは、ヤフーショッピングのURLです。
このURLのサブドメインは、「shopping」の部分になります。
ドメインのシステムをDNS(ドメインネームシステム)と言いますが、もしドメインが存在しなかったとしたら、私たちはランダムな数字の羅列にアクセスをしなければなりません。
例えば、
Aさんのfacebookは210.124.54.100
Bさんのブログは324.44.12.134
のように。
とても覚えられませんし、不便ですよね。
ランダムな数字の羅列の代わりに、私たちはDNSによって、
- サービス名
- 会社名
- ページのコンテンツ
などの名前によってWEBページの住所をつけることができるのです。
このサイト「うるチカラ」のURLは名前そのまま、
uruchikara.jp
です。
数字の羅列よりは覚えていただける可能性は高いのです。
そして、DNSは階層によって分かれています。
リアルな世界の住所が、
東京都→新宿区→新宿→5丁目
というように階層が分かれているのと同じで、ドメインも
トップレベルドメイン(.comとか.co.jpとか)=第1階層
→独自ドメイン(yahooとかみなさんの会社名とか)=第2階層
→サブドメイン=第3階層
→サブドメイン=第4階層・・・・・
と分けることができます。この独自ドメインの下の階層を
サブドメイン
と呼びます。
2. サブドメインとサブディレクトリとの違い
サブドメインと似た用語で、サブディレクトリというのがあります。
先ほどの例でいうと、トップレベルドメインの下に「/」で区切られた部分ですね。
おそらく、みなさんのWEBサイトのページは、サブドメインよりもサブディレクトリで分けられていることの方が多いのではないのかと思います。
サブドメインもサブディレクトリも、独自ドメインの下の階層であるという点では共通しています。
違いは、簡単に言うと、
「独立しているか、分けているのか」
とう点にあります。
サブドメインの場合は、「ドメイン」という名前がついている通り、
独立した一つのインターネット上の住所
という扱いになります。
ですから、
「独自ドメインとサブドメインとはそれぞれ別のサイト」
というのが形式的な分け方です。
例えば先ほどのヤフーショッピングの例で見てみましょう。
サブドメインはヤフーショッピングですが、サブドメインを抜いた独自ドメインは、Yahoo! JAPANのトップページになります。
それぞれ独立したサイトですよね。
一方、サブディレクトリというのは独立して存在している訳ではなく、
独自ドメインやサブドメインを分けている
というような概念になります。
先ほどの例で言うと、サブディレクトリはヤフーショッピングの特集ページでした。
このYahoo!のドメインの使い方が、DNS本来の概念に沿っていると言えますので、忘れそうになったらぜひYahoo!のサイトを見て思い出してください。
以上まとめると
サブドメイン→独立したWEBサイト
サブディレクトリ→ドメインを分けたもの
ということになります。
それほど難しくありませんね。
3. サブドメインの使い方
サブドメインはどのような場合に使われるのでしょう。
サブドメインは独自ドメインと別個の別のサイトとして認識させたい場合に使われます。
よって、例えば
- 地域ごとにサイトを分けたい場合(tokyo.×××.comなど)
- サービスごとにサイトを分けたい場合(ヤフーショッピング shopping.yahoo.co.jpなど)
- スマートフォンサイトを作りたい場合(m.×××.co.jpなど)
- SNSごとにユーザーを分けたい場合(名前.tumblr.comなど)
のような場合に、サブドメインは使われます。
4. サブドメインとサブディレクトリのSEO上の問題点
サブドメインとサブディレクトリのSEO上の論点として、
「サブドメインとサブディレクトリはどちらがSEO上有利なのか」
というものがあります。
この点については、Googleのジョン・ミューラー氏はSEO上の違いはないはっきり述べています。
Googleの検索エンジンがまだ今ほど進化していなかった時代には、Googleはサブドメインを独自ドメインとは別個のものとして検索結果上に表示させていました。
その時代には、サブドメインをたくさん量産してキーワードを詰め込み、検索結果を独占させようとするブラックハットと呼ばれるスパム行為が横行していて、サブドメインの方が好まれる傾向にありました。
もっとも、今では検索エンジンは進化を遂げ、サブドメインと独自ドメインとを関連付けた上で必要であれば別個に表示し、必要がなければ検索結果上に表示させないということができるようになりました。
ですから、サブドメインとサブディレクトリとで大した違いはなくなったのです。
本来のDNSに沿った使い方をするとすれば、
- サブドメインは別個のものとして認識させたい場合に、
- サブディレクトリはドメインから分岐したものとして認識させたい場合に
使うのが良いでしょう。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
サブドメインとサブディレクトリがごっちゃになっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひこの記事を参考にサブドメインについての理解を深めてください。
また、ドメインについてより詳しく勉強されたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!