【事前登録URL付き】ChatGPT検索に商品発見機能が登場予定 – 日本のEC事業者が今から始めるべき準備とは

投稿日: カテゴリー ChatGPT

OpenAIがまもなく、ChatGPT検索に商品推薦機能を追加する予定です。たとえば「料理が趣味の友人へのプレゼントを探している」「予算2万円以内でノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンが欲しい」といった具体的な要望を入力すると、ChatGPTが最適な商品を提案してくれるようになります。

ここで重要なのは、表示される商品が広告ではないということです。つまり、広告費をかけなくても、商品の品質や顧客からの評価次第で、ChatGPTに選ばれる可能性があるのです。これは、品質にこだわり、誠実なビジネスを展開している日本企業にとって、またとないチャンスと言えるでしょう。

ChatGPT検索の商品発見機能について

広告ではない、純粋な商品推薦

OpenAIは「商品の表示は独立して選ばれ、広告ではありません」と明言しています。これはGoogleショッピングやAmazonの広告システムとは全く違うアプローチです。

ChatGPTがどのように商品を選ぶのか、具体例を見てみましょう。

「料理好きな人へのギフト」という検索に対しては、その人の趣味に合った調理器具や食材、料理本などを提案します。「200ドル以下のノイズキャンセリングヘッドホン」なら、予算内で最も評価の高い商品を選んで表示します。「初心者向けのヨガマット」なら、初めての方でも使いやすい商品を優先的に紹介します。

つまり、ユーザーのニーズに本当に合った商品が選ばれるということです。

すべてのEC事業者にチャンスがある

OpenAIは「どんなウェブサイトやマーチャントでも、ChatGPT検索に表示される可能性があります」と説明しています。大企業でも中小企業でも、個人事業主でも、平等にチャンスがあるということです。

これは日本の中小EC事業者にとって朗報です。これまで大手に比べて広告予算で劣っていた企業も、商品の質とお客様からの評価で勝負できる時代が来るのです。

なぜ今から準備を始めるべきなのか

早く始めた企業が有利になる理由

AIは日々学習を重ねています。早い段階でChatGPTに認識してもらえる状態を作っておけば、AIがあなたの商品をよく理解し、適切な場面で推薦してくれる可能性が高まります。

正式にサービスが始まってから慌てて対応しても、すでに先行している競合他社に追いつくのは大変です。今から準備を始めることで、スタートダッシュを切ることができます。

準備には時間がかかる

技術的な設定や商品説明の見直し、新しいコンテンツの作成など、やるべきことはたくさんあります。これらを丁寧に進めるには、ある程度の時間が必要です。

また、社内でこの新しい取り組みについて理解を深め、チーム全体で対応していく体制を作ることも大切です。早めに始めれば、余裕を持って準備を進められます。

今すぐできる2つの基本対策

1. ChatGPTのクローラーを受け入れる設定

ChatGPTは「OAI-SearchBot」という仕組みを使って、インターネット上の情報を集めています。あなたのサイトがChatGPTに認識されるためには、このOAI-SearchBotがサイトを訪問できるようにする必要があります。

設定方法はとても簡単です:

サイトのrobots.txtファイルに以下の記述を追加してください:

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /

もし特定のページだけを許可したい場合は、このように設定できます:

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /products/
Allow: /category/
Allow: /blog/
Disallow: /admin/
Disallow: /private/

覚えておいてほしいこと:

  • OAI-SearchBotは検索のためだけに使われます(AIの学習には使われません)
  • 商品ページやカテゴリーページは必ず許可してください
  • これまでSEO対策で制限していたページも見直してみましょう

2. 商品情報提供の申し込み

OpenAIは、EC事業者が商品情報を直接提供できる仕組みを準備中です。これを使えば、より正確で最新の商品情報をChatGPTに伝えることができます。

今すぐ申し込みましょう:

以下のURLから事前登録ができます: https://openai.com/chatgpt/search-product-discovery/

登録に必要な情報:

  • お名前(姓・名)
  • 連絡先メールアドレス
  • 会社名・店舗名
  • ウェブサイトのURL
  • 取り扱い商品のカテゴリー

この登録をしておけば、機能が使えるようになったときにすぐお知らせが届きます。

アクセス解析の準備をしよう

ChatGPTからの訪問者を把握する方法

ChatGPTから来た訪問者は、自動的に「utm_source=chatgpt.com」という目印がつきます。これを使えば、Google Analyticsなどで簡単に把握できます。

準備しておくこと:

  1. Google Analyticsで専用のレポートを作る
  2. ChatGPT経由の訪問者を別グループとして設定
  3. 購入率や平均購入額などを測定できるようにする
  4. 定期的にチェックする体制を作る

商品情報を魅力的に伝える方法

自然な日本語で商品を説明しよう

ChatGPTは人間のような自然な文章を理解します。そのため、これまでのようなキーワードを詰め込んだ商品名では効果が薄くなります。

これまでの書き方: 「【送料無料】ヨガマット 6mm 厚手 TPE 滑らない 初心者 筋トレ エクササイズ 183×61cm」

ChatGPT時代の書き方: 「ヨガを始めたい方におすすめの厚さ6mmのマットです。環境にやさしいTPE素材を使用しており、床をしっかりグリップするので安心して練習できます。クッション性が高く、膝や肘が痛くなりにくいのが特徴です。183×61cmの使いやすいサイズで、ヨガだけでなく筋トレやストレッチにも活用できます。軽くて持ち運びも簡単です。」

お客様の疑問に答える内容を用意する

購入を検討している人が知りたいことを、わかりやすく説明しましょう。

  1. どんな悩みを解決できるか:この商品を使うとどんな良いことがあるのか
  2. 使用シーンを具体的に:いつ、どこで、どのように使うのか
  3. 他の商品との違い:なぜこの商品を選ぶべきなのか
  4. 実際に使った人の声:お客様のレビューを整理して紹介

長期的に成功するための戦略

商品以外のコンテンツも充実させよう

商品ページだけでなく、関連する情報も充実させることで、ChatGPTに専門性の高いサイトとして認識してもらえます。

  1. 商品の選び方ガイド:「初心者のためのヨガマットの選び方」など
  2. 使い方の説明:動画や写真付きの詳しい説明
  3. よくある質問:お客様からよく聞かれることをまとめる
  4. 商品比較記事:自社商品の特徴を客観的に説明

信頼できるブランドとして認識してもらう

ChatGPTが商品を推薦する際、そのブランドが信頼できるかどうかも重要な判断材料になります。

  1. 会社情報をしっかり掲載:どんな想いで商品を作っているか
  2. 実績や資格を明記:業界での経験、取得している認証など
  3. お客様サポートの充実:返品・交換の方法、保証内容を明確に
  4. お客様の声を紹介:実際の使用例、メディア掲載情報など

技術的な基本を押さえる

いくら内容が良くても、技術的な問題があると評価されません。

  1. ページの表示速度:3秒以内に表示されるように
  2. スマホ対応:どんな端末でも見やすく
  3. 構造化データ:商品情報を正しくマークアップ
  4. セキュリティ:SSL証明書でサイトを保護

業界別の対策ポイント

ファッション・アパレル

  • サイズ選びで失敗しないための詳しいガイド
  • 素材の特徴や着心地の説明
  • コーディネート例の紹介
  • シーズンごとの着こなし提案

家電・ガジェット

  • 専門用語をわかりやすく説明
  • 実際の使い方を動画で紹介
  • 他の機器との相性情報
  • アフターサービスの詳細

食品・健康食品

  • 原材料と産地の詳しい説明
  • アレルギー情報をわかりやすく表示
  • おいしい食べ方やレシピの提案
  • 保存方法や賞味期限について

美容・化粧品

  • 肌質別のおすすめ商品
  • 使い方を写真や動画で説明
  • 成分についてわかりやすく解説
  • 実際の使用例(薬機法に注意)

考えられるリスクと大きなチャンス

注意すべき点

  1. まだ詳細が不明な部分がある:機能の詳しい仕様は変更される可能性も
  2. 競争が激しくなる可能性:商品の差別化がより重要に
  3. 継続的な改善が必要:一度設定したら終わりではない

期待できるメリット

  1. 広告費に頼らない集客:商品の質で勝負できる
  2. 購買意欲の高いお客様:具体的なニーズを持った人が訪れる
  3. ブランド価値の向上:AIに選ばれることで信頼度アップ
  4. 海外展開のチャンス:言語の壁を越えやすくなる

まとめ:日本のEC事業者にとっての大きなチャンス

ChatGPT検索の商品発見機能は、日本のEC事業者にとって大きなチャンスです。なぜなら、日本企業が得意とする「品質へのこだわり」「きめ細やかなサービス」「誠実な商売」が、そのまま評価される仕組みだからです。

広告費の多寡ではなく、本当に良い商品、お客様に喜ばれる商品が選ばれる。これは、真面目にビジネスに取り組んでいる日本の事業者にとって、願ってもない環境と言えるでしょう。

重要なのは、この変化を恐れるのではなく、チャンスとして積極的に活用することです。今から準備を始めれば、十分に間に合います。OAI-SearchBotへの対応と事前登録という2つの基本対策から始めて、少しずつ改善を重ねていけばよいのです。

AIによる商品発見が当たり前になる時代は、もうすぐそこまで来ています。日本の優れた商品とサービスが、ChatGPTを通じて世界中の人々に届く日も近いでしょう。皆様のビジネスが、この新しい波に乗って大きく成長することを心から願っています。


投稿者: 齋藤竹紘

齋藤 竹紘(さいとう・たけひろ) 株式会社オルセル 代表取締役 / 「うるチカラ」編集長

   
Experience|実務経験
2007年の株式会社オルセル創業から 17 年間で、EC・Web 領域の課題解決を 4,500 社以上 に提供。立ち上げから日本トップクラスのEC事業の売上向上に携わり、 “売る力” を磨いてきた現場型コンサルタント。
Expertise|専門性
技術評論社刊『今すぐ使えるかんたん Shopify ネットショップ作成入門』(共著、2022 年)ほか、 AI × EC の実践知を解説する書籍・講演多数。gihyo.jp
Authoritativeness|権威性
自社運営メディア 「うるチカラ」で AI 活用や EC 成長戦略を発信し、業界の最前線をリード。 運営会社は EC 総合ソリューション企業株式会社オルセル
Trustworthiness|信頼性
東京都千代田区飯田橋本社。公式サイト alsel.co.jp および uruchikara.jp にて 実績・事例を公開。お問い合わせは info@alsel.co.jp まで。

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