EC向けSNS投稿生成スキル|5媒体の文字数とPR表記を自動で揃える

EC向けSNS投稿生成スキルは、Instagram・X・TikTok・Threads・YouTube Shortsの5媒体の投稿を、文字数・ハッシュタグ・PR表記・薬機法と景表法チェック付きで一度に作ります。使い方と注意点を解説します。

投稿日: カテゴリー EC×AI活用

このスキルを使うと、5媒体分のSNS投稿が法令チェック付きで一度に作れます。

EC向けSNS投稿生成スキルとは、Instagram、X、TikTok、Threads、YouTube Shortsの投稿文を、媒体ごとの文字数と法令に合わせて作るAIスキルのことです。 自社ECや楽天市場の店舗で新商品を出すたびに、同じ商品紹介をInstagram用、X用、TikTok用と書き分け、さらに薬機法や景品表示法の表現まで確認していると、1商品だけで半日が消えます。ALSEL Agent Skillsが配布する「ec-sns-post-generator」は、この書き分けと確認を1回の依頼でまとめて出すスキルです。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が、使い方と導入時の注意点を解説します。

EC向けSNS投稿生成スキルでできること

このスキルの中心は、1つの商品情報から5媒体分の投稿を、それぞれの文字数とハッシュタグの推奨範囲に合わせて書き分けることです。スキルの定義では、Instagramは本文2,200字(推奨は1,000字以内)でハッシュタグ5〜15個、Xは日本語140字でハッシュタグ1〜2個、TikTokはキャプション推奨150字以内でハッシュタグ3〜5個、Threadsは500字でハッシュタグ1〜3個、YouTube Shortsはタイトル100字でハッシュタグ3〜5個という基準を持っています。

出力は、案件サマリー、投稿本文、ハッシュタグ、画像や動画の指示、CTA、法令チェック、不足情報の7項目がセットになります。画像の指示には、Instagramフィードなら1:1(1080×1080)か4:5(1080×1350)、リールやTikTokなら9:16(1080×1920)といった比率まで入ります。動画は冒頭3秒に最も伝えたい要素を置き、音を出さずに見る人向けに字幕を付ける前提で台本が組まれます。

単発の投稿だけでなく、新商品ローンチ向けの4週間プラン、既存商品のテコ入れ向けの8週間プラン、母の日やお中元などの季節キャンペーンのシリーズ設計にも対応しています。4週間プランでは、1週目を認知、2週目を興味、3週目を証拠、4週目を購入直前と役割を分けて投稿を割り振ります。

法令チェックが構成段階から組み込まれている

このスキルのもう1つの特徴は、投稿を書いたあとではなく、書く前の段階で商品カテゴリの法令前提を確定させることです。化粧品なら効能表現を56項目の範囲に収め、機能性表示食品なら届出番号と届出文言を一字一句そろえ、いわゆる健康食品なら効能効果をうたわない、という前提を先に置いてから本文を作ります。

あわせて、1位表記には主体、期間、対象、方法、出典の根拠5項目を併記するか削除すること、二重価格は8週間ルールを守ること、Meta系の媒体で「あなたは○○ですね」と個人の属性を言い当てる表現を使わないことも品質ゲートに入っています。

依頼や対価の関係がある投稿には、2023年10月1日から景品表示法の規制対象になったステルスマーケティングへの対応として、「PR」「広告」などの表記を本文冒頭か独立した行に置くよう指示します。末尾の大量のハッシュタグにPR表記を紛れ込ませる書き方は、NGとして扱われます。インフルエンサーへの依頼書づくりは別スキルの役割で、うるチカラでもインフルエンサー依頼書をステマ規制に沿って作るスキルを紹介しています。

実際の使い方

使い方は、Claude Codeなどスキルを読み込めるAI環境で、「この商品のSNS投稿を作って」「インスタの投稿文とXのポストを作って」「リール台本を作って」「新商品の投稿カレンダーを4週間分作って」と依頼するだけです。

入力として伝える情報は、商品名、カテゴリ、価格、強み、配信する媒体、投稿の目的、キャンペーン条件、ブランドのトーン、単発かシリーズか、インフルエンサー素材を含むかどうかです。情報が足りない場合でも、スキルは仮置きで初稿を出し、冒頭に「最終確定には何の確認が必要か」を明記します。カテゴリが分からない商品は、最も可能性の高いカテゴリで暫定の投稿を作り、カテゴリ確認が必要だと注記します。

どの媒体でも、スマートフォンで最初に表示される1行で離脱が決まるという考え方で設計されています。Instagramなら「もっと見る」が出る前の80〜100字程度、Xなら最初の30字、Threadsなら最初の80字に、誰向けか、何がうれしいか、続きを読みたくなるフックのいずれかを置きます。SNS運用全体の自動化の考え方は、SNS運用をAIで自動化する方法もあわせて参考にしてください。

導入による業務インパクト

効果が大きいのは、媒体ごとの書き分けと法令確認の往復が減ることです。仮に1商品の紹介を3媒体に書き分ける作業に1本20分、週5商品で合計5時間かかっているとすると、スキルの初稿を人が確認して直す運用に変えれば、1本5分程度の確認で済み、週1時間強に収まる計算になります(社内試算の一例で、商品カテゴリや確認体制によって変わります)。

一方で、限界も正直に押さえておく必要があります。スキル自身が注意事項として、Instagramのタイアップ投稿機能やTikTokのSpark Adsなど各媒体の仕様は変わるため、運用前に公式ヘルプの最新版を確認するよう求めています。また、化粧品や健康食品の最終的な表現判断は、社内の薬事担当や専門家の確認を残すべきです。AIは初稿と抜け漏れチェックを速くする道具であり、公開の責任は事業者にあります。楽天市場の店舗を運営している場合は、SNSから楽天の商品ページへ送客するのは問題ありませんが、楽天R-Mailや商品ページからSNSへ誘導する書き方は規約上できない点にも注意してください。

まとめ

EC向けSNS投稿生成スキルは、5媒体の文字数、ハッシュタグ、画像比率、PR表記、薬機法と景品表示法の確認を1回の依頼でそろえるスキルです。新商品の投稿を毎回ゼロから書き分けている事業者ほど効果が出ます。まずは売れ筋商品1つでInstagramとXの投稿を作らせ、自社の過去投稿と比べて直す箇所を洗い出すところから始めてください。Instagramショッピング×AIの活用法と組み合わせると、投稿から購入までの導線も設計しやすくなります。

参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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