インフルエンサー依頼ブリーフをAIで作る|ステマ規制対応の10条契約

インフルエンサー依頼ブリーフ作成スキルの使い方を解説。ステマ規制に対応した媒体別PR表記指示、10条構成の契約条項、カテゴリ別NG表現リスト、投稿確認チェックリストを一度に作れます。

投稿日: カテゴリー EC×AI活用

このスキルで、ステマ規制対応の依頼ブリーフと契約条項が一式そろいます。

インフルエンサーに商品を提供してPR投稿を依頼するとき、「PR表記はどこに入れてもらえばいいのか」「化粧品で言ってはいけない表現をどう伝えるか」を毎回ゼロから調べていないでしょうか。2023年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となり、責任を負うのは依頼した事業者側です。インフルエンサー依頼ブリーフ作成スキルとは、商品情報と依頼条件を渡すだけで、媒体別のPR表記指示・10条構成の契約条項・カテゴリ別NG表現リスト・投稿確認チェックリストを一度に出力するAIスキルのことです。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。

インフルエンサー依頼ブリーフ作成スキルでできること

このスキルは、ALSEL Agent Skillsが配布するEC事業者向けスキルの1つで、Instagram・TikTok・YouTube・X・Threads・ブログ・LINEの7媒体に横断で対応します。化粧品、健康食品、食品、アパレル、家電、ベビー用品など、ジャンルを問わず使えます。

出力は大きく6つのパートに分かれます。1つ目は案件サマリーで、商品カテゴリや報酬条件、仮置きした前提を整理します。2つ目は訴求ポイントの「言える/言えない」の切り分けです。3つ目は媒体別のPR表記指示、4つ目は10条構成の契約条項、5つ目はカテゴリ別NG表現リスト、6つ目は投稿後の確認チェックリストです。

特徴的なのは、商品の薬機法上のカテゴリを最初に確定させる設計です。化粧品なら効能の範囲は56項目内、機能性表示食品なら届出文言と一字一句一致させたうえで届出番号を投稿内に明示する、いわゆる健康食品なら効能効果をうたえない、というように、カテゴリによって言える範囲が変わるためです。カテゴリが分からないときは、最も可能性の高い仮カテゴリで暫定ブリーフを出し、冒頭に「カテゴリ確認が必要」と表示します。

実際の使い方とPR表記の指示内容

Claude Code上で「インフルエンサーブリーフを作って」「ステマ規制対応の契約書を作って」「PR投稿の指示書がほしい」のように話しかけると起動します。入力として必要なのは、商品情報(カテゴリ・価格・特長)、依頼先の属性(フォロワー規模・ジャンル)、投稿媒体、報酬・提供条件、投稿希望日の5つです。競合排他期間や二次利用したい媒体は任意で、足りない情報があっても仮置きで初稿を出し、何の確認が必要かを冒頭に示してくれます。

PR表記の指示は媒体ごとに具体的です。Instagramのフィード投稿ならキャプション冒頭1行目に「【PR】」を入れ、タイアップ投稿ラベル(Paid Partnership)を設定するよう指示します。リールやTikTokの動画では冒頭3秒以内に表示し、TikTokでは媒体の広告機能であるSpark Adsの利用を推奨します。YouTubeでは、YouTube Studioの申告機能による公式の開示表示に加え、概要欄の冒頭と動画冒頭の口頭説明もセットで指示します。タグ末尾の「#PR」だけ、「もっと見る」を押さないと見えない位置、極小フォントはいずれもNGとして明記されます。

契約条項は、PR表記義務、必須記載事項、NG表現の禁止、投稿原稿の事前確認、公開・継続表示、報酬・支払、二次利用権、競合排他、秘密保持、違反時対応の10条です。たとえば事前確認は「公開3営業日前に原稿提出、事業者は2営業日以内に確認」、削除禁止期間は最低6か月、競合排他は投稿後30日間といった標準値が入ります。一方で、個人的な感想や自然なトーンはインフルエンサーの裁量として尊重する条項も入り、台本化しすぎて不自然な投稿になるのを防ぎます。

導入による業務インパクトと注意点

このスキルの効果は、案件ごとに数時間かかっていた依頼書づくりと法令確認を、1回の指示で初稿まで進められる点にあります。月に5件のインフルエンサー施策を回す店舗なら、依頼書と契約書の作成・確認にかかる時間を大きく圧縮できます。特に、媒体ごとにPR表記のルールが違う複数媒体同時投稿では、抜け漏れを防ぐ効果が大きいでしょう。

マイクロインフルエンサーへの商品提供のみの案件でも、対価関係があればPR表記は必要です。アフィリエイトで成果報酬が発生する場合も規制対象になります。2023年10月1日より前に依頼した投稿が今も表示されている場合は、遡ってPR表記を追加する必要がある点もスキルが指摘します。

ただし、出力はあくまで初稿です。契約書として使う前に、自社の法務担当や弁護士の確認を通してください。また、表現の適法性チェックをさらに深めたい場合は、薬機法・景表法表現チェックスキルと組み合わせると精度が上がります。広告クリエイティブ側の文言はMeta広告コピー作成スキルの解説も参考になります。

まとめ

インフルエンサー依頼ブリーフ作成スキルは、ステマ規制と薬機法の両方を踏まえた依頼書を、媒体別のPR表記指示つきで一度に作れるスキルです。InstagramやTikTokでのPR施策を始めたい店舗、案件ごとに依頼書を手作りしている担当者に向いています。まずは次の案件1件で初稿を出し、自社の既存の依頼書と見比べるところから始めてみてください。

参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

お問い合わせ