このスキルを使うと、Merchant Centerの不承認理由を6カテゴリに切り分けて修正手順まで出せます。
Googleショッピング広告に出していた商品が、ある朝いきなり不承認になっていた。管理画面のメッセージを読んでも「ポリシー違反」としか書いておらず、どこを直せばいいのか分からない。自社ECを運営していると、この状況に年に何度か遭遇します。しかも商品単位の不承認だと思って放置していたら、アカウント全体の警告に育っていた、というのがいちばん怖いパターンです。この記事で紹介する google-merchant-center-policy-diagnosis スキルを使うと、不承認の理由コードと商品ページの実態を突き合わせ、6つのカテゴリのどれに当たるかを特定して修正案まで出せます。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。
GMCポリシー診断スキルとは何か
GMCポリシー診断スキルとは、Google Merchant Center(GMC)の不承認・警告・アカウント停止の原因を、ショッピング広告ポリシーとサイト品質要件の観点から切り分けるスキルのことです。ALSEL Agent Skills から配布しており、Claude Code 上で動きます。
このスキルが扱う不承認カテゴリは6つあります。偽造品や違法商品などの禁止コンテンツ、不実表示やデータ不一致などの禁止行為、健康食品や酒類や金融商品といった制限付きコンテンツ、画像品質やタイトル品質やページ速度などの編集・技術要件、連絡先や返品ポリシーやSSLといったサイト品質要件、そしてGTINや価格や在庫のデータ品質です。このうちサイト品質要件はアカウント単位の停止に直結するため、優先度がまったく違います。スキルはこの差も含めて出力します。
一方で、フィードCSVの属性エラーそのものの修正は別スキル merchant-center-feed-error-fixer の担当です。薬機法や景表法の文言チェックは yakki-keihyo-expression-check、特商法ページの不備は tokutei-shotorihiki-page-checker と役割が分かれています。GMCの不承認は複数の原因が重なることが多いため、この切り分けを知っておくと調査が速く進みます。
理由コードと商品ページの事実を突き合わせる
このスキルの最重要原則は、不承認の理由コードと商品ページ上の事実を必ず突き合わせることです。GMCの不承認はカテゴリごとにルールが大きく異なるため、理由コードを見ずに一般論で手を打つと的外れになります。順序は、理由コードの確認、該当ページの該当箇所の確認、ポリシー条文との照合、という3段階で固定されています。
使い方はシンプルです。Claude Code上で「Merchant Centerで不承認になった原因を診断して」と伝え、GMCの不承認理由コードまたは管理画面のメッセージ、該当商品のフィード行(タイトル、description、image_link、price、availability、brand、gtin、category)、商品ページのURL、そして商品単位かアカウント全体かの区別を渡します。ここまで揃えば、スキル側が6カテゴリのどれに該当するかを判定します。
出力は決まった書式で返ってきます。検査対象と影響範囲、不承認カテゴリの特定、原因分析と修正案、制限付きカテゴリの追加要件、サイト要件チェックリスト、具体的な修正手順、再審査リクエストの進め方、再発防止策という8ブロックです。サイト要件チェックは、特定商取引法に基づく表記ページに到達できるか、電話番号かメールアドレスが掲載されているか、返品と返金のポリシーが明示されているか、HTTPS対応か、フィードの価格と表示価格の通貨まで含めた一致、フィード在庫と実在庫の整合、という6項目を潰していきます。自社ECをShopifyやBASEで構えている店舗では、この6項目のうち返品ポリシーと価格不一致が特に頻出します。
復旧までの時間を短縮できる
導入の効果は、原因の切り分けにかかる時間に出ます。GMCの不承認は、ヘルプページを検索して該当しそうな条文を読み、商品ページと見比べ、直したつもりで再送して同じ理由で落ちる、という往復が起きがちです。1往復あたり再審査に3から7営業日かかるため、原因の推定を1回外すだけで復旧が1週間遅れます。ピーク時には2週間以上かかることもあります。診断の段階で6カテゴリに正しく切り分けられれば、この往復回数を減らせます。
限界も正直に書いておきます。このスキルは社内診断用であり、最終的な判断はGoogleの審査結果に従います。ショッピング広告ポリシーは改定が頻繁なため、条文の最新版はGoogleの公式ヘルプで確認してください。理由コードが「Other」など詳細不明の場合は、GMC管理画面の診断ページやサポートへの個別相談が必要になります。また、同一商品が複数のGMCアカウントに登録されていると重複としてポリシー違反扱いになるなど、アカウント構成に起因するケースはスキル単体では検知できません。
まとめ
自社ECでショッピング広告を回している事業者、特に健康食品や酒類など制限付きカテゴリを扱う店舗にとって、GMCの不承認は売上が直接止まる事故です。まずは不承認の理由コードを控え、商品ページのURLとフィード行を揃えるところから始めてください。その3点が揃えば、このスキルは6カテゴリの切り分けと修正手順まで一気に出せます。関連して、Googleの検索面が購買にどう変わりつつあるかはGoogleのエージェント型コマース広告の記事で、広告キーワード設計のスキルはYahoo!広告キーワードプランナースキルの記事で解説しています。
参考文献
- Google Merchant Center ヘルプ「ポリシー違反による Merchant Center の警告とアカウントの停止を解決する」
- Google Merchant Center ヘルプ「広告掲載対象外のショッピング コンテンツ」
- Google Merchant Center ヘルプ「問題の審査をリクエストする」
- Google Merchant Center ヘルプ「商品データ品質違反による Merchant Center 不承認を解決する」
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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。