検索で、上位表示させるために、「meta keywordsにたくさんキーワードを入れなければならない」と思い込んでいませんか。
もし、そうだとしたら、その方法は時代遅れでとても危険です。
この記事では、meta keywordsについて理解を深め、正しい対策ができるように、次の三つの点について説明します。
- 効果が高まるmeta keywordsの書き方
- meta keywordsに入れるキーワードの数
- meta keywordsとSEOの関係性
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
1. meta keywordsとは
meta keywordsとは、検索エンジンにページの情報を伝えるmetaタグのうちの一つです。
そのページが、「何について書かれているページなのか」を、キーワードによって検索エンジンに伝える役割があります。
例えば、あなたが「パスタの作り方」の記事を書いたとします。その場合、そのページのmeta keywordsを、「パスタ 作り方」や「パスタ レシピ」などにしておくと、検索エンジンは、内容を理解しやすくなりますね。
meta keywords は、検索エンジンが、今ほどページの内容を理解することができていなかった昔の時代には、大きな役割を果たしていました。具体的には、ページの内容と関連性のないキーワードを、一つのページに、たくさん詰め込んで、そのページに対して、自作自演のリンクを無数に貼ることで、あらゆるキーワードで上位表示できる時代があったのですね。
詳しくは後述しますが、今は、そんなことをやると Google からスパム判定されて、検索エンジンに一切表示されなくなってしまうことさえありますので、絶対にやらないようにしましょう。
2.meta keywordsの書き方
meta keywordsは、HTMLのhead内に記述します。
<meta name=”keywords” content=”○○”>
上記の「○○」の部分に、そのページの情報を伝える単語を入れます。
例えば、あなたが、男性向けに「スニーカーをおすすめする」ブログを書いたとします。その場合には、下記のように記述しましょう。
<meta name=”keywords” content=”スニーカー,スニーカー おすすめ メンズ”>
なお、書く時には、対策したいキーワードごとに「,(=コンマ)」で区切って記述するようにしてください。なぜなら、「スニーカー,おすすめ」のように一つの単語ごとに「,(=コンマ)」で区切ってしまうと、「スニーカー おすすめ」ではなく、「スニーカー」と「おすすめ」で対策されてしまうからです。
そのため、meta keywordsを書く時は、必ずひとまとまりの単語ごとに「,(=コンマ)」で区切って記述するようにしましょう。
3.meta keywordsの数
実は、meta keywordsに記述するキーワードの数は、公式にいくつという決まりはありません。
しかし、対策したいキーワードを必要以上に詰め込むと、「キーワードの乱用」によりGoogleからペナルティを受けてしまいますので、注意が必要です。
極端な例ですが、トマトの農家の人が、トマトで検索に上位表示させたいという理由で、meta keywordsに下記のように「トマト」と羅列するのはいけません。
「トマト,トマト,トマト,トマト,トマト,トマト,トマト,トマト,トマト」
嘘みたいな話ですが、昔はこのようなサイトも実際にありました。そして、この対策で実際に効果が上がっていたのです。
また、下記のようにキーワードをたくさん羅列するのも良くありません。
「トマト,トマト 新鮮,トマト 美味しい,トマト 甘い,トマト 無農薬,トマト 安い,トマト 産地直送,トマト おすすめ,トマト 完熟」
では、どうすれば良いのでしょうか?
あなたが、自分の農家で収穫したトマトが、いかに新鮮かを伝えるページを作ったとしたら、
「トマト,トマト 新鮮,トマト 産地直送」
のように、そのページに関係があるキーワードのみを書くようにしましょう。
うるチカラでは、meta keywordsに入れるキーワードの目安は、2~3つ、多くても5つまでに抑えることをおすすめします。
4. meta keywordsはSEO上評価されない
ここまで、meta keywordsについて説明をしてきましたが、実は、meta keywordsはSEO対策としての効果はありません。
昔は、トマトの例でみたように、多くの方、特にSEO業者がSEO対策として、meta keywordsにたくさんキーワードを埋め込み、スパム的に使用していました。
それにより、ページの内容に関係なく、検索上位表示を目指すことができたのです。そのような状況の中、2009年に、ついにGoogleは、公式ブログで、「メタキーワードは検索順位に反映しない」と発表しました(Google does not use the keywords meta tag in web ranking)。
また、Googleは、検索ロボットがmeta keywordsを無視するということも発表しています。これは、Search Console ヘルプのページに記載されている「サポートするメタタグのみを処理し、残りは無視されます。」の部分にmeta keywordsが入っていないことから明らかです。
※下図が、Goolgeがサポートするメタタグ一覧です。
さらに、meta keywordsを検索順位に反映しないのは、何もGoogleだけではありません。マイクロソフトが開発した検索エンジンのBingも同様です。
Bingは、日本ではまだ、あまり浸透していませんが、アメリカでは既に3割の市場シェアを誇っており、今後日本でも広まるといわれている検索エンジンです。
そんな今後無視できない、急成長中のBingでさえも、「meta keywordsはSEOに全く意味がない」と発表しています(Blame The Meta Keyword Tag)。
これらの理由より、現状meta keywordsはSEO上評価されません。
5. meta keywordsよりもコンテンツが重要
これからはコンテンツの時代です。
なぜなら、Googleが2013年に発表したハミングバードアップデートにより、キーワードで検索順位を判断する時代は終焉を迎えたからです。
このハミングバードアップデートの実施前は、Googleは純粋に、「指定の検索キーワードが含まれているサイト」を検索結果に表示するようにしていました。しかし、この実施後には、ユーザーが検索した「キーワードの背景」も加味して検索結果が表示されるようになりました。
例えば、以前は「近くの公園」と調べても、「近く」と「公園」というキーワードが入っているサイトしか表示されませんでした。しかし、それが、ハミングバードアップデート実施後には、「近くの公園」と検索すると、自動的に、今いる場所から近くの公園を探してくれるようになりました。
Googleは、このように、ユーザーの「検索意図」を反映した検索結果を表示するようになったのです。
つまり、今までの「キーワード」検索から、より日常会話に近い「会話型」検索へと変貌を遂げたのです。
このハミングアップデートにより、googleは、キーワードよりコンテンツの文脈からキーワードを読み取るようになりました。特に冒頭の書き出しは、meta keywordsに代わり、googlebotにコンテンツの内容を伝える重要な部分です。
これからは、その部分に、LSIキーワード(=共起語)を入れましょう!
LSIキーワード(=共起語)とは、あるキーワードで調べた際に、そのキーワードに関連するキーワードのことを意味します。これは、「LSIGraph」というツールで簡単に調べることができます。
>>LSIGraph<<
例えば、あなたが「オムライスのレシピ」のコンテンツを作成しようとしているとします。その時に、このツールを使用して「オムライス」のLSIキーワード(=共起語)を調べてみましょう。
「Enter your keyword here」にオムライスを入力し、「GENERATE」をクリックします。すると、下記のような画面が出てきます。
これを見てみると、「オムライス」の共起語は、「ふあふあ」「材料」「デミグラスソース」などであることがわかります。
この共起語を、あなたの「オムライスのレシピ」のページに入れることで、よりGoogleはあなたのコンテンツを良く判断してくるようになります。
なぜなら、「オムライスのレシピ」を検索するする方は、「オムライスのレシピ」に関する情報、つまり共起語の情報も求めているからです。googleはユーザーのためになる情報を上位表示させる傾向にあるので、この共起語を入れることでより上位に表示されやすくなります。
これからは、単なるキーワード対策するのではなく、ユーザーが本当に求めているコンテンツを書くようにしましょう!
まとめ
いかがでしょうか?
見てきたとおり、現状、meta keywordsは、SEOの効果はありません。
これからはキーワードではなく、コンテンツの時代です。ユーザーが求めている情報を発信をすることが、検索で上位表示されます。
今までの小手先のテクニックが通じなくなった今、SEOで成功するにはコンテンツが必要なのです。なお、コンテンツで成功する方法については、「コンテンツ SEOで成功するために行うべき5つのステップ」で詳しく説明しています。ご興味がある方は併せてご確認ください。