2025年5月のSemrushデータによる、世界で最も訪問されているウェブサイトのランキングが発表されました。このデータから、現在のインターネットトラフィックの実態と、急成長しているサービスの動向が明らかになっています。
世界で最も訪問されているサイトは?
2025年5月時点で、世界で最も訪問されているウェブサイトはGoogleです。次いでYouTube、Facebook、Instagram、ChatGPTが続きます。
注目すべきは、訪問数の規模です。世界人口が80億人の中、Googleは月間1,054億回の訪問を記録。これは、一部のユーザーが1日に複数回サイトを訪問しているためです。
GoogleとYouTubeの2サイトだけで月間1,500億訪問を超え、両サイトともAlphabet Inc.が所有・運営していることから、同社の圧倒的な支配力が浮き彫りになっています。
世界トップ20サイト(2025年5月)
1位:google.com – 月間1,054億訪問
2位:youtube.com – 月間470.4億訪問
3位:facebook.com – 月間104.7億訪問
4位:instagram.com – 月間59.3億訪問
5位:chatgpt.com – 月間52.4億訪問
6位:wikipedia.org – 月間50.7億訪問
7位:reddit.com – 月間45.1億訪問
8位:x.com – 月間38.8億訪問
9位:whatsapp.com – 月間30.2億訪問
10位:bing.com – 月間29.6億訪問
11位:amazon.com – 月間28億訪問
12位:yahoo.com – 月間26.9億訪問
13位:temu.com – 月間23.1億訪問
14位:duckduckgo.com – 月間23億訪問
15位:yahoo.co.jp – 月間22.5億訪問
16位:tiktok.com – 月間22.1億訪問
17位:yandex.ru – 月間18.7億訪問
18位:weather.com – 月間16.1億訪問
19位:microsoftonline.com – 月間15.6億訪問
20位:msn.com – 月間14.7億訪問
急成長中の注目サイト10選
記事では、現在急成長しているトレンドサイトも紹介されています:
1. Canva
- 5年間の検索成長率:1,011%
- 月間トラフィック:9.13億訪問
- グラフィックデザインプラットフォームとして、非デザイナーでも簡単にデザインを作成できるツール。1億7,000万人以上のユーザーを抱える。
2. Figma
- 5年間の検索成長率:669%
- 月間トラフィック:1.19億訪問
- コラボレーション型インターフェースデザインツール。2024年7月に年間売上10億ドルに到達見込み、評価額125億ドル。
3. ChatGPT
- 5年間の検索成長率:99倍以上
- 月間トラフィック:52.4億訪問
- OpenAIが開発したAIチャットボット。2025年初頭時点で週間アクティブユーザー4億人以上。
4. Discord
- 5年間の検索成長率:41%
- 月間トラフィック:8.28億訪問
- 音声・ビデオ・テキストでコミュニケーションできるプラットフォーム。月間アクティブユーザー2億人以上。
5. Telegram
- 5年間の検索成長率:241%
- 月間トラフィック:4.91億訪問
- クラウドベースのメッセージングアプリ。月間アクティブユーザー9.5億人以上、2024年4-7月は1日あたり48.5万人の新規ユーザーを獲得。
6. Booking.com
- 5年間の検索成長率:1%
- 月間トラフィック:4.64億訪問
- 世界最大級のオンライン旅行代理店。220カ国以上で2,800万件以上の宿泊施設を掲載。
7. WhatsApp
- 5年間の検索成長率:41%
- 月間トラフィック:30.2億訪問
- Meta傘下の無料メッセージングアプリ。世界で最も人気のあるメッセージング・ソーシャルメディアアプリの一つ。
8. Bilibili
- 5年間の検索成長率:625%
- 月間トラフィック:6.88億訪問
- 中国のYouTube的存在のエンターテインメントプラットフォーム。月間3.415億人以上のユーザー。
9. Temu
- 5年間の検索成長率:99倍以上
- 月間トラフィック:23.1億訪問
- 中国製品を米国の購入者に直接提供するECプラットフォーム。2023年に売上300億ドル突破、米国だけで1億人以上のアクティブユーザー。
10. Shein
- 5年間の検索成長率:35%
- 月間トラフィック:2.44億訪問
- ファストファッションECサイト。2023年に売上322億ドルを記録。
日本からランクインしたサイト
トップ100の中で、日本からは以下のサイトがランクインしています:
- 15位:yahoo.co.jp – 月間22.5億訪問
- 44位:amazon.co.jp – 月間5.92億訪問
- 62位:rakuten.co.jp – 月間4.26億訪問
まとめ
最も人気のあるウェブサイトに共通するパターンは、検索エンジン(Google、DuckDuckGo、Bing)、ソーシャルメディア(Facebook、Instagram、TikTok)、ニュース・メディア(CNN、Fox News、IMDB)に関連していることです。
特に注目すべきは、AI関連サービス(ChatGPT、OpenAI)と中国発のECサイト(Temu、Shein)の急成長です。これらのトレンドは、インターネットユーザーの行動パターンが大きく変化していることを示しています。
日本のEC企業にとって、これらのグローバルトレンドを理解し、自社の戦略に活かすことが、今後の成長の鍵となるでしょう。
引用:explodingtopic