Amazon秋のプライムデー、米国EC売上98.6億ドル8.5%増の3論点

Amazon秋のプライムデーで米国の小売オンライン売上は98.6億ドル、前年比8.5%増。ブランド3社の事例から、日本のEC事業者が次のセールで見直したい3つの視点を解説します。

投稿日: カテゴリー AIニュース

米国の2026年秋のAmazonセールでは、小売業者のオンライン売上が前年比8.5%増の98億6,000万ドルになりました。

本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。Amazon秋のプライムデーとは、Amazonが秋に開催する会員向けの大型セールのことです。米国では2026年10月6日から7日に開催され、Modern Retailが出品ブランドの手応えを取材しています。日本で出品している事業者にとっても、次の大型セールの準備に使える材料が多い内容です。

何が起きたか:売上は前年比8.5%増、伸びたのは日用品とおもちゃ

Modern Retailによると、Adobe Analyticsの集計では、今回の2日間における米国小売業者のオンライン売上は98億6,000万ドルでした。前年比では8.5%の増加で、前年の伸び率である7.3%を上回っています。

カテゴリー別に見ると、9月の1日平均売上と比べて、おもちゃが158%増、ビデオゲームが90%増、電子機器が85%増、パーソナルケアが73%増でした。商品単位の前年比では、家庭用洗剤と紙製品が55%増、パーソナルハイジーン用品とペットフードがそれぞれ45%増、基本的なアパレルが25%増と報じられています。

また同記事は、Numeratorの調査として、夏のプライムデーではアパレルがホーム&ガーデンを抜いて上位カテゴリーになったとも伝えています。冬を前にした買い物需要と、生活必需品のまとめ買いが同時に動いたセールだったと読み取れます。

なぜ重要か:ブランド3社の明暗は価格とセット販売に表れた

記事では3つのブランドの事例が紹介されています。キャップを20%オフで販売したPonyfloは、売上が目標を40%上回り、前年のイベントも超えたとのことです。創業者のMinsun Yooが取材に答えています。

Foreo North Americaは売上が前年比16%増で、入門機種「Luna」の第4世代が売上・販売数ともに最多でした。ゼネラルマネージャーのEvan Feldsteinは、顧客が例年より価格に敏感だったと述べています。

Gemiは初日の売上が通常の1日平均の3倍超となり、平均注文額は前回のプライムデーから約50%増えました。3種・5種の香りを組み合わせたセット商品が、初日売上の約70%を占めたと報じられています。値引きだけでなく、まとめ買いしやすい商品設計が客単価を押し上げた例といえます。

日本の出品者への示唆:次のセールで見直したい3点

ここから先は、記事の事実を踏まえた当社の見解です。日本のAmazonでも、プライム感謝祭などの大型セールが年に複数回あり、同じ構造が当てはまります。ただし日本での具体的な数値は本記事の取材範囲外で、直近の実績は各社のセラーセントラルで要確認です。

1点目は、入門商品を軸にした価格設計です。Foreoの事例のように、価格に敏感な顧客は入口になる商品から買います。2点目は、セット商品の用意です。Gemiの例では、バンドルが初日売上の約70%を占めました。楽天市場やYahoo!ショッピングでも、同じ考え方でセット商品を作れば客単価の改善を狙えます。3点目は、生活必需品の需要を取りこぼさないことです。洗剤やペットフードのような消耗品は、セール期間中に伸びる傾向が見えており、定期的な再購入の導線づくりにもつながります。

今後の動き

米国では、年末商戦の前哨戦として秋のセールが位置づけられています。次は、ブラックフライデーとサイバーマンデーで同じ傾向が続くかが注目点です。日本の事業者は、国内の年末セールに向けて、在庫の積み増しとセット商品の準備を早めに進めておくと安心です。

まとめ

米国の秋のAmazonセールは、売上が前年比8.5%増の98億6,000万ドルとなり、日用品とおもちゃが特に伸びました。ブランド事例からは、入門商品の価格設計とセット販売が成果を分けたことがわかります。日本のEC事業者も、次の大型セールに向けて、単品の値引きに頼らない商品構成を見直してみてください。

参考文献

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https://uruchikara.jp/contact/

引用元: Modern Retail


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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