ChatGPTがGIF作成に対応、EC販促素材で試したい3つの論点

ChatGPTがImages 2.6でテキストや写真からアニメーションGIFを作成可能に。週40億枚超の画像生成の現状と、EC事業者が販促素材で試す際の3つの論点をわかりやすく解説します。

投稿日: カテゴリー AIニュース

OpenAIは2026年11月4日、ChatGPTでテキストや写真からアニメーションGIFを作れる機能を、新しい画像モデル「Images 2.6」とともに公開しました。

本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。

The Decoderによると、ChatGPTは文章での指示やアップロードした写真から、動きのあるGIFを生成できるようになりました。アニメーションの速度を変えたり、個別のフレームを編集したりすることもできます。商品ページやSNS投稿用の短い動きの素材を、撮影や動画編集なしで試作できる点は、小さな店舗ほど恩恵が大きい変化です。

ChatGPTで生成したアニメーションGIFの例として公開された、踊る猫のイメージ

何が起きたか:同じキャラクターを保ったままフレームをつなぐ

ChatGPTのGIF生成とは、同じ被写体を少しずつ変えた複数の画像を生成し、パラパラ漫画のようにつないで1本のGIFにする機能のことです。The Decoderは、新しい画像モデルの一貫性が高く、フレームをまたいでもキャラクターを認識できるため、この方法が成り立つようになったと説明しています。従来のモデルではフレームごとに見た目が大きく変わってしまい、同じやり方では動きがつながりませんでした。

紹介されている例は「猫が踊るGIFを作って」という一文の指示です。提供範囲は、ChatGPTとCodexの全ユーザーに順次展開されるとされています。Web、デスクトップ、モバイルアプリのいずれからも使えますが、日本での提供開始時期や無料プランでの回数制限は記事からは確認できないため、要確認です。

あわせて、開発者向けのAPIとしてGPT-Image-2.6の「Flare」と「Sunburst」が示されました。Flareは効率重視、Sunburstは高品質重視のモデルで、どちらも画像生成の高速化を狙ったものです。OpenAIは、ChatGPTとAPIを合わせて週に40億枚以上の画像が生成されていると発表しており、9月からは10億枚増えた計算です。画像生成がすでに日常的な利用に入っていることがわかります。

EC事業者にとっての論点:商品ページの動きとモールの規定

結論として、このGIF機能は商品画像の差し替えより、広告バナーやSNS告知の素材づくりで先に使うのが現実的です。理由は、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングそれぞれで、商品画像に使える形式やルールが異なるためです。各モールのGIF対応や商品画像の規定は変更されることがあるので、利用前に最新の出店者向けガイドで確認してください。

一つ目の論点は、制作コストの下がり方です。たとえばキャンペーンの告知で、商品が少し揺れたり、ロゴが切り替わったりするだけの短いGIFを作る場面を考えてみます。これまでは外注か動画編集ソフトが必要でしたが、プロンプトと元写真があれば試作まで自分で進められます。LINE配信やInstagramのストーリーズ、メルマガのヘッダーといった、すぐ差し替えられる場所で試すのが向いています。

二つ目の論点は、実物とのずれです。生成した動きは、あくまで画像モデルが作ったものです。商品の色、サイズ感、素材感が実物と違って見えると、レビュー悪化や返品につながるおそれがあります。特にアパレルや食品では、生成したGIFを商品説明の根拠として使わず、実物写真と並べて雰囲気を伝える補助素材にとどめるのが安全です。

三つ目の論点は、権利と表示です。自社の商品写真を元にする分には扱いやすい一方、他社の画像やキャラクター、人物写真を入力に使うと権利の問題が起こりえます。AI生成であることの表示を求める媒体やモールが今後増える可能性もあるため、社内で作成ルールを決めておくと運用が楽になります。生成物の商用利用条件は、OpenAIの利用規約で確認してください(要確認)。

今後の動き:APIと自動化への広がり

今回の発表で注目したいのは、ChatGPTの画面だけでなくAPI向けのモデルも同時に出ている点です。FlareとSunburstが使えるようになると、商品登録のたびに販促用の動く素材を自動で作る仕組みも技術的には組めます。ただし、料金や提供開始時期は記事で示されていないため、導入判断の前に公式情報を確認する必要があります。

次に見るべきは三点です。第一に、日本向けの提供時期と回数制限。第二に、各モールが生成画像やGIFをどう扱うかの規定。第三に、競合の画像・動画生成機能がどこまで追随するかです。画像生成の週間枚数が3か月で10億枚増えたという事実は、競争の速さを物語っています。

まとめ

ChatGPTがImages 2.6でGIF作成に対応したことで、動きのある販促素材を低コストで試せる環境が整いました。EC事業者はまず、SNS、LINE、メルマガなど差し替えやすい場所で小さく試し、商品ページ本体への採用はモールの規定と実物との差を確認してから判断するのが現実的です。

参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/

引用元: The Decoder


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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