売れているネットショップはなかなか売れないと悩んでいるショップと比べてどんな事をしているのでしょうか?
・商品そのものの良さ
・ネットショップのデザインがいい
なども1つの要因として考えられますが、それ以外にも販売促進にも力を入れているショップが多いです。
日々のネットショップ運営に時間を追われ、販促企画がおろそかになっているとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ネットショップの売り上げをもっと上げていきたいという方に向けて、
・販売促進とは何か?
・販売促進の具体例10選
・販売促進をするにあたっての注意点とポイント
以上をご紹介していきます!
目次
1.そもそも販売促進(販促)って?
販売促進(販促)とは売り手が商品の魅力をアピールし、買い手の購入意識を刺激することを表します。
商品を購入してもらうためには、ユーザーにその商品そのものを知って魅力を感じてもらい、購入しようと決心してもらう一連のプロセスがなくてはならいですよね?
販売促進とは、この流れを売り手側から引き起こすことです!
広告やキャンペーンが販売促進の最たる例で、サイト上でのクーポン配布や期間限定商品など、ユーザーにお得感や特別感を感じさせることで買いたい気持ちに導く手法などが含まれます。
特にインターネット上ではいつでもどこでもユーザーの好きなタイミングで買い物ができるので、「今、この商品を購入しないといけない!」と思わせることが大切です。
1-1.販売促進が重要な理由
ネットショップにおいて販売促進が重要視されているのは、情報の飽和にあります。
これまで、情報を発信するメディアやそれを利用できる発信者は限られていました。
しかし、SNSが社会に普及し、大きな企業だけでなく、
小さな店舗やインフルエンサー、個人であっても、誰でも情報を発信できるようになったことで、これによって商品の情報を集めやすくなった一方で、その利便化を上回る勢いで情報の総量は増え続けています。
このようにモノと情報に溢れ返った現代に、製品を手に取ってもらうためにはまずその存在と魅力を知ってもらうことが何よりも大切です。
そのために必要なものがユーザーの買いたい気持ちを呼び起こすための一連の活動、それがすなわち販売促進なのです。
1-2.販売促進のアイデア
販売促進のアイデアを考える上で、一番大切なのは消費者のことを考えることです。
「自分が購入するユーザーの立場だったら?」と商品を買ってみたくなるアイデアを客観的に考えましょう!
もし商品に関するリピーターを増やしたいなら、現在の顧客データを分析し、
そこから読み取れる特徴や傾向を元に「どうしたら興味を持ってもらえるか?」についてアイディアを出すのも大切です。
2.販売促進の具体例10選
Webマーケティングの販促・集客としてネットショップの外で行える施策は、
・有料広告
・SNS
・ブログ
など、多岐にわたってあります。
今回は、すぐに取り組みやすいネットショップ内で実施できる施策についてまとめました。
ネットショップ内で掲載する「特集」や「セール」や「キャンペーン」などの販促施策を、具体例を交えながらご紹介します。
①季節性のイベント・特集を開催する
これは多くのショップがしていますが、母の日や父の日、バレンタインデーやホワイトデー、クリスマスなどのイベント時は、ネットショップに限らず売上をあげるチャンスです。
こうしたイベントに合わせて、例えば、母の日特集として母の日におすすめなグッズを紹介したりすることで、商品が見つけられやすく、購入へと繋げやすくなります。
②ラッピングサービス
商品をラッピングし、そのままプレゼントとして贈ってもらえるよう、ラッピングサービスをしているお店は多いです。
特に、先程紹介した季節性のイベント時にラッピングサービスがあるととても嬉しいサービスですよね!
現実的に考えて、対応できそうであれば導入したいところです。
③シークレットセール
メルマガ会員限定や会員ランク限定で、秘密の特集ページなどへの案内をしたり、パスワード入力によるログインが必要なページでの限定セール、
通常のセールより更にお得な価格での購入できる仕組みなど。
ブランドが確立しているサイトなどでは特別感をより演出できます。
④早期割引
新幹線の指定席早割や、おせち予約の早割などと同様、シーズンにおける注文のピーク前に顧客を獲得します。
競合他社に対して、先手を打つには効果的な施策です。
⑤定期便
消耗品などの商材を多く扱うサイトでは特に効果的です!定期的に商品を発送します。1ヶ月単位などで継続の打ち切りのご連絡がない限り自動的に商品をお届けするシステム。
化粧品やサプリメントに多く見られますが、最近では、有機野菜の宅配で中身は確定していないが、その日にとれた旬の野菜(1箱分)を毎週届けたりするサービスなどもあります。
⑥モニター募集
家電やサロン、化粧品など、使ってみないと分からない商品などを、実際に使用してもらい、その使用感を掲載してもらうことで、未購入者に安心感を与えます。
モニター自体の募集をSNSですることも多く、SNSでの拡散も期待できます!
⑦値引きキャンペーン
期間限定で行う値引き(○○○○円OFF、○○%OFFなど)セールのことです。
基本的には最低購入金額が決められていることが多く、3000円以上(税抜き)での購入で500円OFFというような形で運用されるケースが多いです。
値引きキャンペーンは、
「キャンペーンやってるならちょっとサイトを覗いてみようかな?」
という集客の効果を持っていることはもちろん、
「買おうか迷っていた商品が安く買えるなら今購入しよう!」
とお客さまの購入意欲を促すことができます。
期間限定での値下げなので期間が過ぎれば、プロパー価格に戻せるのはお店にとってもうれしいことですよね!
⑧ポイントアップ・〇倍キャンペーン
購入時に利用できるポイントを通常より多くつけるといったキャンペーンで、楽天などモール型のネットショップでよく見られるキャンペーン手法です。
通常より多くポイントを貯めることができるので、ポイント還元キャンペーン時にできるだけたくさんの商品をユーザーに購入してもらうことができる、つまり、購入単価(1人の人が1回のお買い物で購入する平均の金額)をあげる効果が得られます。
⑨送料無料キャンペーン
商品を購入しようと思っていても….
「送料が思っていた以上に高く、やっぱり購入をやめた。」
なんてこと、ありませんか?
ネット通販のサイトを選ぶ重視ポイントとして、
・送料無料であることが重要と回答した人は60%
・送料が無料ではない時点で、購入を中止したことがある人は80%
・送料無料キャンペーンの利用経験がある人は全体の80%
という調査結果が発表されており、多くのネットショップユーザーが送料を重要視していることがわかります。
つまり、送料無料のキャンペーンを行うことで、購入意欲を促すことができますよね!
⑩ノベルティプレゼント
「期間内に10,000円(税込)以上お買い上げのお客さまにオリジナルトートバッグをプレゼント!」
といったキャンペーンを皆さんも一度は見たことがあると思います。
特にショップやブランドのオリジナルグッズなどの非売品(ショップでは販売されないアイテム)はノベルティとしてプレゼントされることも多く、
・希少性効果(『限定と言われると欲しくなる』という心理効果)
・スノッブ効果(『他の人が持っていないものが欲しくなる』という心理)
をうまく刺激することで、ユーザーの購買意欲を促すことができます。
その他
モールに出店している場合はそれぞれのモールでのイベントのタイミングにあわせてポイントアップ企画を行う方法もあります。
特に、期間限定クーポン、期間限定ポイントアップは、即効性のある効果が見込めます!
また、季節性の特集はほかの販促と掛け合わせるとさらに効果的です。
母の日特集の1つとして、ラッピング無料サービス・メッセージカード同梱サービスなどのキャンペーンを行うことで、
コンバージョンがあがる(=たくさんのお客さまが購入してくれる)ことに繋がります。
様々なタイミング×キャンペーンを行い、自店の伸びるポイントを探してみてください!
3.販促を行う際の注意点とポイント
3-1.予算に合った企画を考える
どれだけ良い企画を考えても、予算が不足している、或いは期待できるリターンの方があまりに低い場合、それは非現実的なイベントになってしまいます。
クーポンの配布や送料無料のキャンペーンなど販促には様々な種類がありますが、基本的に販促にかかる費用は運営側が負担することになります。
むやみやたらにキャンペーンを開催していると、どんどんショップ側の負担が大きくなる一方です。
最悪の場合はネットショップの運営が続けられなくなってしまうことも….
そうならないためにも!販促をした後にはきちんと効果や売り上げの分析をして、ショップの販促計画と見比べ、より効果的な販促を行っていきましょう。
商品の原価や仕入れ値、販売価格、在庫数などを見ながら、どれくらいの利益が見込めるのか計算をし、
・販促を行う時期・期間
・1回のキャンペーンで負担できる予算
・ユーザー一人当たりの利用可能回数
などを決めて、計画的にキャンペーンを開催しましょう!
限られた予算の中でどこを重視していくのかも販促イベントを成功させるために大切な要素です。
3-2.事前に集客を行う
イベントにはより多くの人が集まった方が良いのは言うまでもありません。
キャンペーンを開催したら、ユーザーにキャンペーンを告知しなければ、
活用してもらうことはできないですよね?
それでは、集客にもいくつかの方法とコツがあるため、それをご紹介します。
- メールマガジンを配信する
メールマガジンを配信できるということは、自分のショップをフォローしてくれているユーザーや過去に購入・会員登録をしたことがあるユーザーにお知らせができるということになります。
つまり、ショップに対して何らかの興味を持ってくださっているユーザーへダイレクトにお知らせができるので、より高い販促効果を期待することができます。
ただしこういった個人宛の宣伝は頻度を高くしすぎてしまうと鬱陶しいと感じられて逆効果になってしまいますので注意しましょう。
- SNSを活用する
SNSは手軽に利用できる上に、コストもかからないので積極的に活用しましょう!
SNSはいくつかありますが、どれを選んでも良い、或いはとにかく複数のSNSに告知を出せばいいわけではなく、行うイベントの内容やターゲット層によってどれを利用するかを判断して利用しましょう。
他の宣伝方法と一番異なる点として、投稿を気に入ってもらったらリツイート、シェアなどにより、ショップをフォローしていないユーザーにも拡散してもらうことができます。
クーポンコードなどがある場合は、大々的にクーポンコードを伝えることで、
他のSNSユーザーによる拡散効果によりさらなる効果を生み出すことができます
- ブログ記事を書く
ブログの場合は文字数制限や写真投稿の枚数制限がないため、デザインも自由にできる場合が多く、
キャンペーンの紹介はもちろん、商品の紹介など様々な宣伝をすることができます。
- ネットショップ内でお知らせ
これは一番シンプルな方法ですが、ショップ上に目立つようにお知らせをする方法も忘れずに!
SNSやブログ、メルマガなどを見ていないユーザーに対して、ネットショップ内でもキャンペーン情報を記載しておくことで、アクセスしてきたユーザーにも認知してもらうことができます。
3-3.様々な販促企画を考える
値引きや送料無料などの同じようなキャンペーンを続けていると、「値引き」だけでお客様に選ばれるネットショップになってしまうリスクもあります。
オリジナリティのある販促企画を考え、「ここのネットショップで買いたい!」とユーザーに思わせることが大切です。
まずは「バレンタインデー」「母の日」「クリスマス」などの一般的な販促を抑え、販促企画のスケジュールを組みましょう。
そしてネットショップを利用してくれるユーザーのデータをよく見ること。
口コミやレビューを見たり、場合によってはメールや電話で直接「声」を聞くことも!
自社のネットショップの商品を、お客様が「どんな利用目的で購入したのか」を知ることができれば、それがそのままあなたのネットショップだけの「販促企画」になるはずです!
3-4.成功の基準を決める
「○○人に商品を買ってもらえれば成功」
「イベント後1ヵ月でサイトへのアクセス数が○○%アップすれば成功」
…といった風に、どれくらいの成果が出ればイベントが成功と言えるかどうかをあらかじめ目標を決めておきましょう!
初めてのイベントで数値の目標が立てづらい・目安がわからないといった場合でも、とりあえずは具体的な数字として定めておくべきです。
成果が思うように出なかった場合でも、「思わしくなかった」ということが分かるのと分からないのとでは大きな違いがありますよね。
上手くいかなかった場合は、きちんとその原因の分析と対策をし、少しずつ想定と現実のギャップを埋めていきましょう。
4.まとめ
今回は、販売促進とは何か、販促の具体例などについて紹介してきました!
良い商品やサービスを生み出した後は、
いかにその情報をユーザーにリーチさせるかが勝負です!
販売促進はそのために欠かせない施策ですので、是非しっかりと活用してコンバージョンの向上につなげていきましょう!