MakeShop商品ページコピー作成スキルとは、SEOタイトルからフリースペース1〜10のHTMLまでを一括生成するAIスキルのことです。
makeshop byGMOで店舗を運営していると、商品を1つ登録するたびにSEOタイトル、メタディスクリプション、商品名、一覧用と詳細の商品説明、そしてフリースペース1〜10のHTMLパーツを個別に書く作業が発生します。この10枠を商品ごとにばらばらの内容で埋めてしまい、店舗全体の商品ページの読みやすさが崩れている例を現場で繰り返し見ます。このスキルを使うと、商品情報を渡すだけで、商品マスタにそのまま投入できる文案とHTMLがパーツ別に一式そろいます。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援は2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。
このスキルでできること:商品ページを構成する7種類のパーツを役割ごとに生成する
このスキルの核心は、MakeShopの商品ページを構成するパーツを「文字数と役割が決まった部品」として扱い、部品ごとに文案を出力する点です。ALSEL Agent Skillsとして配布されている「makeshop-product-page-copy」は、SEOタイトル(28〜32字)、メタディスクリプション(80〜120字)、商品名の短い版(30〜40字)とロング版(40〜60字)、一覧用の商品説明(200〜400字)、詳細の商品説明(1,500〜3,000字のHTML)、そしてフリースペース1〜10のHTML差込みパーツを順番に生成します。
とくに特徴的なのがフリースペース1〜10の扱いです。MakeShopでは商品ページのテンプレートに擬似タグで埋め込んだフリースペースへ、CSVの該当列を更新すると内容が動的に差し込まれます。自由度が高い反面、商品Aでは1番にスペック表、商品Bでは1番にFAQというように役割が混在すると、店舗全体の回遊性が壊れます。このスキルは「1=キャッチ、2=スペック表、3=使い方、4=お手入れ、5=FAQ、6=レビュー抜粋、7=関連商品、8=配送・返品、9=季節キャンペーン、10=ブランドストーリー」という標準の割り当てを提示し、店舗に既存ルールがあればそちらを優先して調整する設計です。
ジャンル別の構成にも対応しており、化粧品、健康食品、アパレル、食品ギフト、雑貨、家電について、ベネフィット軸の本文構造と実例をスキル内部の参照資料として持っています。化粧品や健康食品を扱う場合は、文案を書く前に薬機法(化粧品56効能、いわゆる健康食品の表現範囲)のチェックを先に通す手順が組み込まれています。
実際の使い方:商品情報を渡し、パーツ別のHTMLとCSV投入ルールまで受け取る
起動はClaude Code上で「MakeShopの商品ページを作って」「フリースペース2のスペック表を書いて」「MakeShop SEOタイトルを改善して」といった依頼を投げるだけです。入力として渡すのは、商品ジャンル、販売形態(単品・セット・定期便など)、ターゲット、客単価と流入の主軸、ブランドのトーン、現状の商品ページ文面(あれば)、そして店舗のフリースペース割り当てルールの7項目です。不明な項目は仮置きで進み、冒頭に「仮定」として明示されるため、あとから差し替えが容易です。
出力は決まった型で返ってきます。前提整理、薬機法と景表法の事前チェック、SEOタイトル、メタディスクリプション、商品名2種、一覧用説明、詳細説明のHTML、フリースペース1〜10のHTML、CSV投入時のエスケープ規則、法令と整合の最終チェックリストという順です。詳細説明はh2で区切り、スマートフォンで1段落3〜5行に収まる長さで、横幅固定のtableを避けてdlリストや縦並びにする指示がスキル側に入っています。
CSVで一括投入する店舗向けに、列の値全体をダブルクォートで囲む、内部のダブルクォートを二重化する、カンマを含む値は必ず囲む、改行は囲み内に収めるか改行タグに置き換える、という規則も出力に含まれます。CSVの構造そのものの検証は、別記事で解説したMakeShop商品CSVがエラーで上がらない原因を特定するAIスキルと組み合わせる前提です。処理時間は商品1点のフルセットで数分程度が目安で、人手で書く場合の1点あたり1〜2時間と比べると大きく短縮されます(所要時間はジャンルと入力情報の量で変わるため目安です)。
導入による業務インパクト:月20商品なら約30時間の執筆工数が検品時間に変わる
従来の手作業では、商品1点分のパーツ一式を書くのに1〜2時間、フリースペース10枠のHTMLまで含めると半日かかる店舗もありました。スキルを使うと執筆そのものは数分で終わり、担当者の作業は「事実確認と検品」に置き換わります。月20商品を登録する店舗なら、月20〜40時間だった執筆工数のうち大半が削減され、残るのは1点あたり15〜30分程度の確認作業です(現場感覚にもとづく目安で、実測値は店舗ごとに異なります)。
品質面の効果も見逃せません。SEOタイトルとメタディスクリプションを全商品で同一テンプレート文にしてしまう重複コンテンツの問題、根拠のない「最安」「No.1」「業界初」といった景表法上の問題表現、二重価格表示の根拠(通常価格は直前8週のうち4週以上の実販売実績が必要)、定期便の契約期間・解約条件・総額表示、食品の特定原材料8品目の表示、インフルエンサー引用のPR表記といった確認項目が、最終チェックリストとして毎回出力されます。表現の細かな判定は薬機法・景表法の表現チェックスキルを、特定商取引法ページとの整合は特商法表記チェックスキルを併用する設計です。
注意点も正直に書いておきます。フリースペース列の文字数上限、使えるHTMLタグ、テンプレート側の擬似タグ表記はプランや時期で変わるため、スキルの整理は2026年5月時点のもので、最終確認はmakeshopのオンラインマニュアルと管理画面で行う必要があります。レビュー抜粋は実在のレビューだけを使い、捏造や改変はステルスマーケティング規制と景表法の違反になります。法令の最終判断は消費者庁や厚生労働省の公式ガイドラインで確認してください。
まとめ:フリースペースの役割を先に決めてから、量産に入る
このスキルが向いているのは、MakeShopで月に10商品以上を登録し、フリースペースの使い方が担当者ごとにばらついている店舗です。一歩目は、スキルが提示する標準の割り当て表を自店のルールとして確定させること。役割が固定されれば、あとは商品情報を渡すだけで同じ構造のページが積み上がり、検品と法令チェックに時間を回せます。
参考文献
※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/
【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。