楽天市場のPC用商品説明文は、半角10,240byte(全角換算5,120字)までHTMLタグを使って作り込めます。ところが現場では、スマートフォン用の説明文をそのまま流用したり、比較表を画像1枚で済ませて重要情報がテキストに残っていなかったりと、PCの情報量を活かしきれていない店舗が少なくありません。今回紹介する「楽天PC商品説明文HTML生成」スキルは、商品情報と差別化ポイントを渡すだけで、ファーストビューから比較表・FAQ・クロージングまでをブロック構成のHTMLとして組み上げ、byte数の超過チェックまで一気に行います。ALSEL Agent Skillsから配布され、Claude Code上で動作します。
このスキルでできること
入力するのは、商品名とブランド、主要スペック(サイズ・素材・成分)、競合との差別化ポイント3〜5個、画像の構成、価格や送料・保証の条件、よくある質問3〜7個です。これらを渡すと、楽天RMSのPC用商品説明文として登録できるHTMLが出力されます。
生成されるHTMLは、ファーストビュー強調、商品特徴、比較表、スペック表、使用シーン、FAQ、保証・配送案内、クロージングという標準ブロックで構成されます。比較表は、自社バリエーション比較(標準・上位・下位モデル)、用途別比較(家庭用・業務用)、競合比較のいずれかを商品に合わせて選びます。横長の表や複数列レイアウトなど、画面の広いPCでこそ効く構成を前提に組むため、縦スクロール最適化のスマートフォン用とは別物として設計されます。食品なら原材料・賞味期限・アレルゲン、家電なら容量や機能の段階比較といった、ジャンルごとに欠かせない情報も差し込めます。
実際の使い方
起動は「楽天のPC用商品説明を作って」「比較表つきの商品説明HTMLにして」といった日本語の指示で十分です。商品情報が一部不足していても、スキルが家電・差別化3点・FAQ5個・丁寧な店舗トーンといった前提を仮置きし、その旨を冒頭に明示してから生成を進めます。仮置きした箇所だけ後から実情報に差し替えれば、ゼロから書くよりも大幅に時間を短縮できます。
出力では、利用するHTMLタグをtable・tr・td・th・br・font・b・strong・img・a・p・ul・li・h2・h3など楽天で許可された範囲に限定し、script・iframe・form・外部CSSやJSは使いません。img要素にはalt属性を必ず付け、生成後にShift_JIS換算でbyte数をカウントして10,240byte以内に収まっているかを確認します。超過した場合はFAQと比較表を短縮版に差し替えた案を提示するため、上限内に必ず着地できます。価格や期間限定キャンペーンの文言は、終了後の差し替え漏れを避けるため本文に埋め込まない設計です。商品名や楽天の商品名SEO、画像内テキストの規定が気になる場合は楽天の画像テキストチェックと合わせて使うと、ページ全体の整合が取りやすくなります。
導入による業務インパクト
PC用商品説明文を1ページ手作業で組むと、構成案づくりからHTMLコーディング、byte数調整まで含めて1商品あたり1〜2時間かかることが珍しくありません。比較表のセル設計やFAQの文面で迷う時間も加わります。このスキルを使えば、たたき台が数分で出るため、担当者は事実確認と差別化メッセージの磨き込みに時間を振り向けられます。商品点数の多い店舗ほど効果は大きく、リニューアル対象が数十ページあるケースでは、月単位で十数時間規模の工数削減が見込めます(削減幅は商品の複雑さによる目安)。
注意点もあります。楽天RMSの許可HTMLタグやbyte上限は随時改定されるため、最終公開前にRMSヘルプで仕様を確認してください。文字コードはShift_JIS(CP932)・改行はCR+LFが前提で、UTF-8のまま貼ると文字化けのリスクがあります。化粧品や健康食品では、薬機法の対象になる効能表現(治る・効く・シミが消えるなど)を避ける必要があります。重要情報を画像だけに頼らず、価格やサイズ・成分・保証をテキストでも記載する原則は、読み上げ環境や低帯域の閲覧でも情報が伝わるための土台です。商品ページ全体の販売力を底上げしたい場合は、楽天の商品ページAI活用も参考になります。
まとめ
このスキルは、PCの情報量を活かした比較表・スペック・FAQを、楽天の仕様を踏まえたHTMLで素早く形にしたい店舗に向いています。スマートフォン用の流用をやめ、PCならではの説明文を独立設計する第一歩として、まずは主力商品1点で生成し、出力された構成案を自店のトーンに合わせて磨くところから始めると、無理なく運用に乗ります。
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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。