検索エンジンとは?効果的なSEOを行うための3つの必要知識

投稿日: カテゴリー SEO

もし「検索エンジンとは何だろう」と聞かれてみても、なかなか正確に答えられないものです。しかし、それをしっかりと理解しておくことは、SEOで成果を出すためには、とても重要なことです。

検索エンジンに対する、基礎的な知識を知っておくことで、的外れなSEOを行ったり、時代の流れの逆にいく施策を実践してしまったりというようなロスを防ぐことができます。

そこで、ここでは、検索エンジンの

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の3つの知識に触れながら、「検索エンジンとは何か」を、わかりやすく解説していきたいと思います。

1.検索エンジンとは何か

検索エンジンというとGoogleやYahooなどのポータルサイトを想像されるかもしれません。

しかし、検索エンジンとは、厳密には、それらの検索サイトの裏にあるプログラムのことを指します。具体的には、以下の 3 つの機能を含む一連のプログラムのことを、検索エンジンといいます。

  • クローラー(もしくはスパイダー)
    インターネット上に存在する全てのWEBサイト、及びサイト上からリンクされている全てのWEBページを回遊して、サイトやページのデータを収集するプログラム
  • インデックス
    クローラーが収集したWEBサイト・ページのデータを整理し、データベースに格納するプログラム
  • ランキング
    データベース上にインデックスされたWEBサイト・ページを比較・順位づけして、キーワードを与え、その結果を返すプログラム

以前は、「ディレクトリ型検索エンジン」といって、人間の手で、サイトやページのデータを収集して、データベースを構築するタイプの検索エンジンもありました。しかし、WEBサイトの爆発的な増加により、現在では上記のロボット型検索エンジンが主流になっています。

日本の主要な検索エンジンである Google や Yahoo!Japan (現在ではGoogleの検索エンジンを採用)、Bing などは全てロボット型検索エンジンです。

2.検索エンジンの歴史

それでは、ここから、現在のような高度なロボット型検索エンジンが発展してきた歴史を振り返ってみましょう。

興味を覚えない方もいるかもしれませんが、これまで検索エンジンが、どのように発達してきたのかを知ることで、ある程度、未来の動きを見通すことができるようになります。未来の動きが予測できるようになると、見当はずれなSEOを行って、時間も費用も無駄にすることがなくなります。

これは、とても重要なことです。

検索エンジンの歴史は、古く、1990年に遡ります。それぞれ見ていきましょう。

1990年

  • 最初の検索エンジン「アーチー」の誕生
    FTP サイトを検索してダウンロード可能なファイルのインデックスを作成するもの。リストのみが利用可能だった

1994年

  • インフォシークの誕生
    WEBサイト運営者は、リアルタイムでページデータを送信することができるようになった。
  • Yahoo!の誕生:
    商用サイトの利用は有料で年間300ドルが必要だった。

1995年

  • エキサイトの誕生:
    スタンフォード大学の6人の学部生により作られた。

1996年

  • BackRub (= 現Google)の始まり
    ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによりGoogleの元になるBackRubが誕生。WEBサイトの信頼性を、リンクした人の数とそのリンク先ページの信頼性で判断していた。
  • Yahoo!JAPANの誕生

1998年

  • MSNの誕生
  • Googleの誕生

2001年

  • Yahoo!JAPANが検索エンジンにGoogleを採用

2004年

  • Yahoo!JAPANが独自の検索エンジンYSTを採用

2005年

  • 「nofollow」の出現:
    nofollowリンクの導入によりスパム対策が可能となる。

2007年

  • Google「ユニバーサル検索」の誕生:
    Googleが検索結果画面(SERP)において、動画や画像、ニュースなどのWEBページ以外のコンテンツも表示されるユニバーサル検索をリリース。

2009年

  • bingの誕生
  • MSN/Live searchのブランド変更

2010年

  • Yahoo!Japanが検索エンジンにGoogleを採用

2011年

  • Google「パンダ」アップデート:
    低品質のWEBサイトを検索結果から削除。アメリカでは検索結果の12%が影響を受ける。

2012年

  • Google「ペンギン」アップデート:
    リンクを購入したり検索結果を意図的に上位に引き上げるようなスパム系の対策サイトを削除。

2013年

  • Google「ハミングバード」:
    入力された単語そのものではなく、その背後にあるユーザーの意図を解析する機能を装備。

2014年

  • Google「ピジョン(鳩)」アップデート:
    特定の地域に関する情報についての検索結果についてのアップデート。
  • GoogleがHttpsをランキングシグナルに使用開始

2015年

  • Googleのアルゴリズム変更「モバイルゲドン」:
    モバイル検索結果について「モバイルフレンドリー」(スマートフォンの閲覧に適している)かどうかを検索結果に反映させるようアルゴリズムが変更される。
  • BingもGoogle同様にモバイルフレンドリーなアルゴリズムアップデートをリリース

2016年

  • Google「ポッサム」アップデート
    ローカル検索結果の多様化。
  • Google「ペンギン」アップデートのリアルタイム化

2017年

  • Google アルゴリズム更新
    モバイル向けサイトで、ポップアップなどにより閲覧を邪魔するような仕組みを利用しているサイトの評価を下げる。
  • Google「フレッド」アップデート
    コンテンツが低品質であったり、ユーザー体験よりも収益化に比重をおいていたり、モバイル対応していないサイトの評価を下げる

参照サイト:THE HISTORY OF SEARCH ENGINES

こうやって振り返ると、検索エンジンは約30年で、大変な進化を遂げてきたのが見て取れます。そして、今では、検索エンジンを騙して順位を上げる、いわゆるブラックハットSEOが通用する可能性はほとんどないことがわかります。

また、検索エンジンの歴史はまさにGoogleの歴史であるということも見えてきますね。

3.検索エンジンのシェア

それでは、Google を含めた、それぞれの検索エンジンがどれだけ使われているのか、世界と日本についてそれぞれ見てみましょう。

検索エンジンの日本市場のシェアの図

引用元:Search Engine Market Share Japan
 
<日本> (2017年)
1位 Google 70.19%
2位 Yahoo! 25.37%
3位 bing 3.6%
4位 Baidu 0.52%
5位 DuckDuckGo 0.09%
6位 Naver 0.08%

検索エンジンの世界の市場シェアの図

引用元:Search Engine Market Share Worldwide

<世界>
1位 Google 91.79%
2位 bing 2.75%
3位 Baidu 1.66%
4位 Yahoo! 1.61%
5位 YANDEX RU 0.57%
6位 YANDEX 0.39%

このように、世界ではGoogleが90%を超えているのに対して、日本ではYahoo!もまだまだ利用されていますね。それでも、Googleが70%以上で、Yahoo!がGoogleの検索エンジンを採用しているということを考えれば、日本でもほぼGoogleと言うことができますね。

つまり、Google の検索エンジンだけ知っておけば、SEO の知識としては十分だということです。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

検索エンジンの仕組みについて詳しく知りたい方は「検索エンジンの仕組み」をご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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