リッチスニペットという言葉を聞いたことはありますか?
WEBやSEOの世界ではいくつか聞きなれないとなんのことかさっぱりわからない言葉がたくさんありますが、このリッチスニペットもそのうちの一つではないのかと思います。
この記事ではリッチスニペットの初心者の向けに、リッチスニペットの基礎知識について詳しく解説してあります。
それでは早速始めます!
目次
1.リッチスニペットとは
リッチスニペットは「リッチ」と「スニペット」の2つの言葉の組み合わせてできています。
まず後ろの「スニペット」はどのような意味なのでしょうか。
スニペットは、検索結果に表示されるWEBサイトの要約された紹介文のことを言います。
スニペットは、通常
- meta descriptioに記載された内容、もしくは
- 検索エンジンがWEBサイトの内容を要約した内容
のいずれかが表示されることになっています。
リッチスニペットは、この「スニペット」が「リッチ」、つまり内容がより視覚的にわかりやすく表示されているもののことを言います。
例えば、「amazon 釣り竿」で検索すると、
このようにレビューの数と平均評価が星印付きで表示されます。
これがリッチスニペットです!
通常のWEBサイトの要約文だけのスニペットに比べて、リッチスニペットによってユーザーは自分の探している情報をより簡単に見つけることができるようになります。
リッチスニペットを表示させるには、WEBサイトのHTMLに構造化データマークアップを追加することによって表示させることができます。
構造化データマークアップを追加することによって、ユーザーが探している情報を簡単に見つけられることができるだけでなく、検索エンジンにもより詳しくWEBページの意味を伝えることができます。
構造化データマークアップについては後ほど触れます。
2.「リッチリザルト」に変更
実は、「リッチスニペット」は以前までの呼び名で、現在は「リッチリザルト」という名称に変更されました。
これまで、リッチスニペット以外にも、検索結果の視覚的に加工されたものとして
- リッチカード
- エンリッチ検索結果
など、種類によって呼び名が分かれていました。
現在では、これらの呼び名が統合されて「リッチリザルト」となりました。
以下、現在の名称「リッチリザルト」で解説を進めていきます。
3.リッチリザルト(リッチスニペット)の種類
以下は現在のリッチリザルトの種類です。
強調タイプとコンテンツタイプに分かれています。
<強調タイプ>
- パンくず:サイト階層内のページの位置を示すナビゲーション。
- 企業の連絡先:会社の連絡先情報がGoogleナレッジパネルに表示されます。
- カルーセル:豊富な結果を検索結果の順次リストまたはギャラリーに表示します。
- ロゴ:検索結果の組織のロゴとGoogleナレッジグラフ
- サイトリンクのSearchbox:検索結果上にWEBサイトの検索窓が表示されます。
- 社会的プロフィール:Googleナレッジパネルにあなたのソーシャルプロファイル情報が表示されます。
<コンテンツタイプ>
- 記事:ニュース、スポーツ、またはブログの記事が、最上階のカルーセルと豊富な結果機能で表示されます。
- 本:Google検索が書籍や著者を発見するためのエントリポイントとなる書籍アクションは、検索ユーザーが検索結果から直接見つけた書籍を購入できるようにします。
- コース:プロバイダー固有のリストに表示されるコース。コースには、コースのタイトル、提供者、および短い説明が含まれます。
- データセット:大規模なデータセットを検索エンジンによる検索に公開します。
- イベント:人々が特定の時間と場所で出席できるコンサートやアートフェスティバルなどの組織的なイベント。
- ファクトチェック:他の人が行った主張の評価の要約版。
- 求人転職:あなたのロゴ、レビュー、評価、および仕事の詳細を特集した豊富な検索結果の求人情報
- ローカルビジネス:ナレッジグラフカードには、ビジネスの詳細が目立つように表示されます。
- 職業:豊富な検索結果に表示される、給与の範囲や職種の地域別給与平均などの給与推定情報
- ポッドキャスト:検索結果のポッドキャスト情報で、個々のエピソードを一覧表示して再生できます。
- 製品:価格、在庫状況、レビューの評価など、製品に関する情報。
- レシピ:個別の豊富な結果またはホストカルーセルの一部として表示されるレシピ。
- レビュー:レストラン、映画、または店舗などのアイテムのレビュー。
- ビデオ:検索結果の動画情報(動画を再生するオプション)
4. リッチリザルト(リッチスニペット)の設定方法
リッチリザルトの設定方法は
- HTMLに直接マークアップする方法
- Googleの構造化データマークアップ支援ツールを使う方法
の2種類あります。
直接マークアップする場合には、schema.orgという、構造化マークアップの規格に沿って該当するHTMLにマークアップしていきます。
Googleの構造化データマークアップ支援ツールを使う場合には、マークアップツールを開き、指示に従って入力していくことでマークアップされたHTMLが自動生成されます。
また、WEBページがリッチリザルトの対象になるのかどうかを調べたい場合には、リッチリザルトテストを使います。
リッチリザルトを使える場合には、下記のように表示されます。
データマークアップ支援ツールを使うととても便利です!
ぜひ参考にしてみてください。
5.リッチリザルト(リッチスニペット)の設定によって期待できるSEO上の効果
リッチリザルトの設定はSEO上ポジティブな効果を生むものと考えられます。
まず、適切なマークアップを施すことで、検索エンジンにWEBサイトの意味をより適切に伝えることができます。
これにより、WEBページがより最適な検索クエリで表示されることを期待することができます。
また、リッチリザルトで表示されると、通常のスニペットに比べて相当ユーザーへの訴求力を期待することができます。
リッチリザルトの種類によっては、検索結果上での露出も増えること可能性があります。
さらに、Googleは適切な構造化データマークアップをスターターガイド上でも推奨しています。
よって、リッチリザルトテストでリッチリザルトが使えるような場合には構造化データマークアップをした方がSEO上有利に働くと言えます。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
リッチスニペットの意味、そして今ではリッチリザルトと名称が変わっていること、そしてリッチリザルトの表示には構造化データマークアップが必要であることなど、初めて聞いたという方も多かったのではないでしょうか。
ぜひこの記事を参考に、みなさんのWEBページの検索結果を「リッチ」にしてみてください。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!