Codexは、OpenAIが提供するAIコーディングエージェントです。簡単に言えば、「あなたの代わりにプログラムを書いてくれるAIの相棒」です。
2025年5月にリリースされた当初は、GitHubというプログラムの保管庫に接続しないと使えませんでした。しかし現在は大きく進化し、パソコンのローカルフォルダを指定するだけで使えるようになっています。
Codexでできること
Codexは単なるコード補完ツールではありません。プログラムの新機能を作る、バグを修正する、テストを書く、コードの品質をチェックする、ドキュメントを作成するなど、ソフトウェア開発に関わる幅広い作業を任せることができます。しかも複数のタスクを同時並行で処理できるため、朝の仕事始めに5つのタスクをまとめて依頼し、コーヒーを飲んで戻ってきたら全部完了していた、という使い方が現実になっています。
Codexの使い方は4つ
Codexは以下の4つの方法で使えます。すべてChatGPTアカウントで連携しており、どこで始めた作業も別の場所で引き継げます。
1. Codexアプリ(デスクトップアプリ) macOSとWindowsに対応した専用アプリです。複数のAIエージェントを同時に管理できる「司令塔」のような存在で、並列作業やスケジュール実行(Automations)にも対応しています。
2. Codex CLI(コマンドライン) ターミナルから直接使う方法です。ローカル環境で動作するため、コードがパソコンの外に出ることがありません。承認レベルを「提案のみ」「自動編集」「完全自動」の3段階で設定でき、セキュリティ重視の開発にも向いています。
3. IDE拡張(VS Code等) Visual Studio Codeなどのコードエディタに拡張機能として組み込む方法です。エディタで作業しながら、その場でCodexに指示を出せます。
4. Codex Cloud(Web版) ChatGPTのサイドバーからアクセスする方法です。クラウド上の隔離された環境でタスクが実行されるため、重い処理を自分のパソコンに負担をかけずに実行できます。GitHubと連携すれば、完了後にそのままプルリクエスト(コード変更の提案)を作成することも可能です。
利用できるプラン
Codexは、ChatGPT Plus(月額20ドル)、Pro、Business、Enterprise、Eduの各プランに含まれています。2026年3月時点では、期間限定でFreeプランとGoプランでも利用可能になっています。
搭載モデルの変遷
Codexに搭載されるAIモデルも急速に進化しています。
- 2025年5月:codex-1(o3ベース)で初リリース
- 2025年9月:GPT-5-Codex(GPT-5をコーディング向けに最適化)
- 2025年12月:GPT-5.1-Codex / GPT-5.1-Codex-Max
- 2026年1月:GPT-5.2-Codex(サイバーセキュリティ能力が大幅強化)
- 2026年2月:GPT-5.3-Codex(コーディングを超え、PC上の幅広い作業が可能に。自身の開発に自身が使われた初のモデル)
- 2026年3月:GPT-5.4(推論・コーディング・エージェントワークフローを統合した最新フラグシップモデル。100万トークンのコンテキストウィンドウに対応)
ChatGPTの通常チャットとの違い
ChatGPTの通常チャットでもコードの相談はできますが、Codexは本質的に異なります。通常のチャットは「会話の中でコードを提案する」のに対し、Codexは「実際にファイルを読み書きし、コマンドを実行し、テストを走らせ、結果を検証する」ところまで自律的に行います。つまり、ChatGPTが「相談相手」だとすれば、Codexは「実際に手を動かしてくれるチームメンバー」です。
EC事業者にとってのCodexの可能性
「プログラミングは関係ない」と思われるかもしれませんが、EC事業者にとっても活用の余地は大きいです。たとえば、自社サイトのデザイン修正、在庫管理ツールのカスタマイズ、データ分析スクリプトの作成、LP(ランディングページ)の作成など、これまで外注していた作業をCodexに任せることで、コストを大幅に削減できる可能性があります。
特に「バイブコーディング」(やりたいことを自然言語で伝えてAIにコードを書かせる手法)と組み合わせることで、プログラミング未経験の経営者でもツール開発や業務自動化に取り組める時代が来ています。

齋藤 竹紘(さいとう・たけひろ)
株式会社オルセル 代表取締役 / 「うるチカラ」編集長
Experience|実務経験
2007年の株式会社オルセル創業から 17 年間で、EC・Web 領域の課題解決を
4,500 社以上 に提供。立ち上げから日本トップクラスのEC事業の売上向上に携わり、
“売る力” を磨いてきた現場型コンサルタント。
Expertise|専門性
技術評論社刊『今すぐ使えるかんたん Shopify ネットショップ作成入門』(共著、2022 年)ほか、
AI × EC の実践知を解説する書籍・講演多数。gihyo.jp
Authoritativeness|権威性
自社運営メディア
「うるチカラ」で AI 活用や EC 成長戦略を発信し、業界の最前線をリード。
運営会社は EC 総合ソリューション企業株式会社オルセル。
Trustworthiness|信頼性
東京都千代田区飯田橋本社。公式サイト alsel.co.jp および uruchikara.jp にて
実績・事例を公開。お問い合わせは
info@alsel.co.jp まで。