404エラーとは|EC事業者が知るべき影響と対処、404ページの作り方【2026年版】

投稿日: カテゴリー EC・WEBノウハウ

404エラーとは、要求されたページがサーバー上に存在しないことを示すHTTPステータスコードです。

404エラーは「Not Found」という英語表記で見覚えのある方も多いはずです。本記事は2025年版の解説を2026年5月時点の状況に合わせて全面刷新しました。技術的な定義に加えて、EC事業者にとって404が売上とSEOにどう効くのかという視点を新たに追加し、Shopify・WordPress・EC-CUBEそれぞれでの404ページのカスタマイズの考え方、そして404ページを売上維持の動線に変える設計までをまとめています。生成AIで404の検知や原因分類、リダイレクト設計を効率化する実務プロンプトも5本掲載しました。

404エラーとは何か、現場での意味

404エラーは、ブラウザがサーバーに対して「このURLのページを表示してほしい」とリクエストしたとき、サーバーが「該当するページが見つかりませんでした」と返す応答です。HTTPステータスコードのうち、クライアント側のリクエストに問題があることを示す4xx系の代表格として位置づけられています。

混同しやすいのが、500番台のサーバーエラーとの違いです。500系はサーバー内部の処理が失敗したことを示すのに対し、404はサーバー自体は正常に動いているものの、指定されたURLに対応するファイルやページが存在しないという状態を表します。サイトが落ちているわけではなく、あくまで「その住所には何もありません」という案内だと考えると理解しやすいと思います。

404が発生する典型的な原因は、いくつかのパターンに整理できます。URLの打ち間違いや古いブックマークからのアクセス、商品ページや特集ページを削除したあとに旧URLが外部やサイト内に残っているケース、サイトリニューアルでURL構造を変えたのにリダイレクトを設定しなかったケース、内部リンクや外部サイトからのリンク先が間違っているケースなどです。ECサイトでは、季節商品や完売商品のページを削除したあとに404が大量発生する例が多く見られます。

ALSELが支援する店舗群でも、サイトリニューアル直後に旧商品URLの404が数百件単位で出てしまい、検索流入が一時的に落ち込む相談は珍しくありません。404そのものは異常事態ではありませんが、放置すると後述するように売上にもじわじわ効いてきます。

EC事業者目線で見る、404が売上とSEOに与える影響

404を「ただのエラー画面」とだけ捉えると、対処の優先度を見誤ります。EC事業者にとっての404は、二つの軸で影響を考える必要があります。SEO(検索評価)の軸と、売上・回遊(ユーザー行動)の軸です。

まずSEOの軸です。Googleは公式に、404そのものが直接的に順位を下げる要因にはならないと説明しています。存在しないページが404を返すのは、むしろ正常な挙動だという立場です。つまり「404が出ているだけでペナルティを受ける」という理解は正確ではありません。ただし、これは「404を放置していい」という意味ではない点に注意が必要です。

問題になるのは、検索エンジンや外部サイトからリンクされ、評価が溜まっていたページが404になり、その評価の受け皿が用意されていないケースです。たとえば被リンクが付いていた人気商品ページを削除して404にしてしまうと、そのページに集まっていた検索評価が行き場を失います。本来であれば適切なページへ301リダイレクト(恒久的な転送)でつなぐことで評価を引き継げたはずが、404のまま放置すると評価が失われていきます。クロール効率の観点でも、Googleのクローラが無駄に404ページを巡回し続けると、本来クロールしてほしい新着ページや更新ページへの巡回が後回しになることがあります。

次に売上・回遊の軸です。これがECにとっては見落とされがちですが、影響が大きい部分です。商品を探して広告やSNS、メルマガから流入してきた見込み客が、リンク切れで404にぶつかると、多くはそのまま離脱します。せっかく広告費をかけて連れてきたユーザーを、エラー画面ひとつで失うことになります。検索結果や外部サイトからクリックして来た新規ユーザーであれば、サイトへの第一印象がエラー画面になり、ブランドへの信頼にも影響します。

整理すると、404への対処は次の三点に集約されます。第一に、消すべきでないページを安易に消さない。第二に、削除や移動が避けられない場合は301リダイレクトで適切な受け皿につなぐ。第三に、それでも避けられず発生する404には、ユーザーを離脱させずサイト内に引き戻すための専用ページを用意する。この三点を押さえるだけで、404による取りこぼしは大きく減らせます。

Shopify・WordPress・EC-CUBEでの404ページのカスタマイズの考え方

404ページのカスタマイズ方法は、利用しているプラットフォームによって考え方が異なります。ここでは主要な三つについて、それぞれの基本的な考え方を整理します。具体的な実装はテーマやバージョン、環境設定によって異なるため、最終的には各公式ドキュメントでの確認をおすすめします。

Shopifyの場合

Shopifyでは、テーマの中に404専用のテンプレートが用意されています。多くのテーマでは templates/404.json(旧形式では 404.liquid)が404ページを担当します。管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」からセクションを編集できるテーマであれば、コードを直接触らずにおすすめ商品や検索バー、トップへ戻るボタンを差し込めるものもあります。

Liquidを直接編集する場合は、テーマのコードエディタから404テンプレートを開き、検索フォームやコレクションへのリンク、人気商品のレコメンドを追加していく流れになります。Shopifyのハンドル(slug相当)は255文字以内という仕様がありますが、404ページ自体は固定のテンプレートで処理されるため、URL設計よりもテンプレート内の導線設計に注力するのが実務的です。テーマによって編集できる範囲が大きく異なるため、利用中のテーマの仕様を確認したうえで進めてください。

WordPress(WooCommerce含む)の場合

WordPressでは、テーマフォルダ内の 404.php が404ページのテンプレートとして機能します。テーマに 404.php が存在しない場合は index.php が代わりに使われます。カスタマイズの基本は、子テーマを作成してそこに 404.php を置き、親テーマのアップデートで上書きされないようにすることです。

ブロックテーマ(フルサイト編集対応テーマ)の場合は、PHPファイルではなくサイトエディター上で「404」テンプレートを直接編集できる場合があります。WooCommerceで商品を扱っている場合、404ページに人気商品ウィジェットやカテゴリ一覧、検索フォームを配置すると回遊につながります。なお、サーバー側で .htaccessErrorDocument 404 /404.html のように記述してエラーページを指定する方法もありますが、WordPressは内部的に独自のルーティングで404を処理するため、テーマの 404.php を整える方が一貫性を保ちやすいです。実装はテーマ構造により異なるため、要確認の前提で進めてください。

EC-CUBEの場合

EC-CUBEは日本国内向けのオープンソースECプラットフォームで、バージョンによってテンプレートの構造が異なります。EC-CUBE 4系ではTwigテンプレートエンジンを採用しており、エラーページのテンプレートはアプリケーション側のテンプレートディレクトリで管理されます。404を含むエラー画面の表示を変更する場合は、該当するエラーテンプレートを上書きし、店舗ロゴ・検索窓・おすすめカテゴリへのリンクを追加していく流れになります。

EC-CUBEはバージョン差・カスタマイズ状況の差が大きく、3系と4系で構造が根本的に異なります。本番環境を直接触る前に、必ずステージング環境で挙動を確認し、公式ドキュメントとお使いのバージョンの仕様を照合してから反映してください。この部分は環境により異なるため、要確認です。

404ページから「おすすめ商品・人気カテゴリ」へ誘導してCVRと回遊を守る設計

404ページは「謝罪して終わり」の画面ではありません。EC事業者にとっては、離脱しかけたユーザーをもう一度サイト内に引き戻す最後のチャンスです。CVR(購入率)と回遊率を守るために、404ページには次の要素を盛り込むことをおすすめします。

第一に、状況をわかりやすく伝えるメッセージです。「お探しのページが見つかりませんでした」という事実を、責めるのではなく落ち着いた言葉で伝えます。エラーコードだけを冷たく表示するのではなく、何が起きたのかと、次に何をすればよいかを示すことが大切です。

第二に、サイト内検索フォームの設置です。ユーザーは本来、何か特定の商品を探していたはずです。検索窓を目立つ位置に置けば、404でいったん行き詰まっても、自力で目的の商品にたどり着ける可能性が残ります。

第三に、人気カテゴリと売れ筋商品への導線です。トップページへ戻すだけでなく、「よく見られているカテゴリ」「今週の人気商品」といったブロックを配置すると、当初の目的とは別の商品で回遊が続くことがあります。特にセール商品や定番商品を並べると、衝動買いにつながるケースも見られます。

第四に、トップページや主要ページへの明快なリンクです。迷ったユーザーがすぐにサイトの起点へ戻れるよう、トップ・カテゴリ一覧・問い合わせの三つは最低限置いておくと安心です。

設計のポイントは、404ページを「行き止まり」ではなく「分岐点」にすることです。離脱率の高い404ページを回遊の起点に変えられれば、広告やSNSから連れてきた流入の取りこぼしを最小化できます。ALSELの支援現場でも、404ページにレコメンドブロックと検索窓を入れただけで、404到達後のサイト内回遊が改善した店舗があります。数字は店舗の規模や商材によって幅がありますが、エラー画面を放置するより明確に効果が出やすい施策だと判断しています。

ECサイト全体の改善という観点では、ツール選定の考え方をまとめたECサイト改善に使えるAIツールの選び方も参考になります。404対策単体ではなく、サイト全体の体験設計の中で位置づけると効果が見えやすくなります。

生成AIで404対策を効率化する実務プロンプト5本

404の検知から原因分類、リダイレクト設計、ページ文面の作成までは、生成AIで大幅に効率化できます。ここではGPT-5.5、Gemini 3.5 Pro、Claude Sonnet 4.6などで使える実務プロンプトを5本紹介します。出力をそのまま反映するのではなく、必ず人の目で技術的な妥当性を確認してから使ってください。

1本目は、404の検知レポートを読み解くプロンプトです。

あなたはテクニカルSEOの専門家です。
以下はGoogle Search ConsoleでエクスポートしたURLとステータスの一覧です。
このうち404を返しているURLを抽出し、URLの構造から
「商品ページ」「カテゴリページ」「特集・キャンペーンページ」「その他」に分類してください。
各分類の件数と、対処の緊急度(高・中・低)を理由とともに提示してください。

データ:
(ここにURLとステータスの一覧を貼り付け)

2本目は、404の原因を切り分けるプロンプトです。

あなたはECサイトの運用担当を支援するアシスタントです。
以下の404が発生しているURLについて、考えられる発生原因を
「ページ削除」「URL構造変更」「タイプミス・古いブックマーク」「外部・内部リンク切れ」
の観点で推定し、それぞれに対する確認手順を箇条書きで示してください。
推測の根拠も添えてください。

URL一覧:
(ここに対象URLを貼り付け)

3本目は、301リダイレクトの設計を支援するプロンプトです。

あなたはテクニカルSEOの設計担当です。
以下は削除予定の旧商品ページURLと、それぞれの後継として妥当そうな現行ページURLの候補一覧です。
各旧URLについて、301リダイレクト先として最適な現行URLを1つ選び、
選定理由(カテゴリの一致度・在庫の有無・ユーザー意図の近さ)を述べてください。
適切な転送先が存在しない場合は「カテゴリトップへ転送」と明記してください。

データ:
旧URL / 転送先候補(複数)
(ここに一覧を貼り付け)

4本目は、404ページの文面を作成するプロンプトです。

あなたはECサイトのUXライターです。
当店は(取扱商材:例 オーガニックコスメ)を扱うECサイトです。
404ページに表示する文面を作成してください。
条件:
- 冒頭1〜2文で「お探しのページが見つからなかった」ことを落ち着いた言葉で伝える
- ユーザーを責めない、過度に謝りすぎない
- 次の行動として「サイト内検索」「人気カテゴリ」「トップへ戻る」へ誘導する一文を入れる
- 絵文字は使わない、ですます調で統一する
出力は本文テキストのみで提示してください。

5本目は、404ページに載せるレコメンド構成を考えるプロンプトです。

あなたはECのCRO(コンバージョン率最適化)の専門家です。
当店の主力カテゴリは(例:レディースアパレル)です。
404ページに設置するレコメンドブロックの構成案を提案してください。
- 表示すべきブロックの種類(人気カテゴリ・売れ筋商品・新着・検索窓など)
- それぞれの配置順とその理由
- 離脱を防ぎ回遊につなげる観点での注意点
箇条書きで、実装担当がそのまま指示書として使える粒度で出力してください。

これらのプロンプトは、404の検知から文面作成までの一連の作業を圧縮するためのものです。生成AIをEC運用に組み込む全体像については、ECで使える生成AIツールの全体像とあわせて、プラットフォーム別のSEO最適化を扱った楽天SEOをAIで強化する方法も参考にしてください。Shopifyでの具体的な活用はShopifyのAI活用、Amazonでの検索最適化はAmazonSEOの考え方で詳しく解説しています。

よくある質問

404エラーはSEOに悪影響がありますか

404そのものが直接的に検索順位を下げるという公式見解はありません。存在しないページが404を返すのは正常な挙動です。ただし、被リンクや検索評価が溜まっていたページを404にして放置すると、その評価の受け皿がなくなり機会損失になります。重要なページを削除・移動する際は301リダイレクトで適切なページへつなぐことをおすすめします。

404エラーと「ソフト404」は何が違いますか

通常の404は、サーバーが正しくHTTPステータスコード404を返している状態です。一方ソフト404とは、実際には中身のないページなのに、サーバーが200(正常)を返してしまっている状態を指します。Googleはソフト404を好ましくない状態として扱うため、空のページや「見つかりません」と表示しているのにステータスが200のページがないか、Search Consoleで確認することをおすすめします。

削除した商品ページはどう処理するのが正解ですか

商品が完売・廃番で復活の見込みがない場合、まずは同等または上位カテゴリの現行ページへ301リダイレクトするのが基本です。後継商品があればその商品ページへ転送します。適切な転送先がまったく存在しない場合に限り、404のまま残し、404ページ側でカテゴリや人気商品へ誘導する設計でカバーします。安易に全削除して404を量産しないことが重要です。

404ページにはどんな要素を入れるべきですか

最低限、状況を伝えるメッセージ、サイト内検索フォーム、人気カテゴリや売れ筋商品への導線、トップページへのリンクの四つを入れることをおすすめします。エラーコードだけを冷たく表示するのではなく、次の行動を示してユーザーをサイト内に引き戻す設計にすると、離脱の取りこぼしを減らせます。

404とリダイレクトのどちらを使うべきか迷います

判断軸はシンプルです。移動先となる適切なページが存在するなら301リダイレクト、存在しないなら404という整理になります。一時的な閉鎖で後日復活させる予定があるページには、404ではなく一時的な転送や別の案内を検討します。被リンクや流入が多いページほどリダイレクトの優先度が高くなります。

Shopify・WordPress・EC-CUBEで404ページの作り方は同じですか

考え方は共通ですが、実装方法は異なります。Shopifyはテーマの404テンプレート、WordPressは子テーマの 404.php(ブロックテーマはサイトエディター)、EC-CUBEはバージョンに応じたエラーテンプレートで編集します。いずれもテーマやバージョンで構造が変わるため、本番反映の前にステージング環境で確認し、各公式ドキュメントを照合することをおすすめします。


著者:齋藤竹紘(株式会社オルセル 編集長/5,000社以上のEC支援実績/書籍3冊)


※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

お問い合わせ