楽天スーパーSALE(SS)とお買い物マラソンは、楽天市場店舗の月商に大きく波が出る大型イベントです。SS前夜に「クーポンの併用設定を入れ忘れていた」「RPP予算が初日で枯渇した」「終了後にSS特価のバナーを差し替え忘れた」といったヒヤリは、現場の店長なら一度は経験しているはずです。本記事では、SS前の30日前から終了後までの全工程を一気通貫でチェックできる楽天スーパーSALE準備スキルを、ALSEL Agent Skills経由でClaude Code上から呼び出して使う方法を解説します。
楽天スーパーSALE準備スキルでできること
このスキルは、楽天SSとお買い物マラソンの前後で発生する「商品選定」「価格・クーポン設計」「在庫発注」「RPP設定」「メルマガ・LINE予約」「店舗トップ更新」「当日運用」「終了後の文言差し替え」「振り返り」までを、30日前から終了後までの逆算スケジュールで提示します。
楽天SSは年4回(3月・6月・9月・12月)、4日20時から11日01時59分までの8日間開催され、買い回りで最大10倍のポイントが付きます。お買い物マラソンも同様の買い回り構造で、年に複数回開催されます。このスキルでは、対象イベント、店舗規模、対象商品の点数、平均粗利率、在庫状況、RPP予算、前年実績の7点を渡すと、SS当日までに何をいつ誰がやるべきかを「30日前」「21日前」「14日前」「7日前」「3日前」「当日」「翌日」「終了後」の8区分に分けて出してくれます。
さらに、商品分類を「主力/新規/在庫処分/同梱向け」の4軸で整理し、それぞれに通常価格・SS価格・値引き額・クーポン条件・RPP配信強度・メルマガ取り上げ可否を一覧で割り当てます。値引きだけに依存せず、クーポン・ポイント上乗せ・送料無料・セット化を組み合わせる設計になっているのが、このスキルの肝です。
実際の使い方
起動方法はシンプルで、Claude Codeに「楽天スーパーSALEの準備チェックリストを作って」「次回のお買い物マラソンの逆算スケジュールを組んで」「SS前のRPP・クーポン・メルマガ整合を見て」と話しかけると、本スキルが呼び出されます。「SS用販促計画を立てて」「楽天SSの振り返りレポートのテンプレートが欲しい」といった依頼でも同じスキルが動きます。
入力として渡すと精度が上がる情報は、対象イベント(SSかマラソンか、開催日程)、対象商品の点数と分類、現在価格・想定SS価格・粗利率、在庫数、RPP予算、クーポン条件、前年または前回実績の数字です。情報が不足している場合は「次回SS、主力商品10点、粗利率30%、在庫適正、RPP月10万円」を仮置きしたうえで、その仮定を冒頭で明示してから出力します。
出力は、前提整理、逆算スケジュール、商品分類と施策、粗利・在庫シミュレーション、チャネル連携整合チェック、リスク洗い出し、当日・翌日・終了後の運用計画、振り返り項目、最終チェックリストの9ブロックで構成されます。商品ごとに値引き後の実質粗利、想定販売数、必要在庫数、月間粗利インパクトまで数字で出してくれるので、SS当日の朝に「これで本当に粗利が残るのか」と不安になるパターンを事前に潰せます。処理時間は、商品10点程度なら数分で初稿が出ます。
導入による業務インパクト
楽天SSの準備を表計算ソフトと手書きのメモで進めると、商品選定から価格設計、クーポン設計、RPPシミュレーション、メルマガ原稿、店舗トップバナー指示書までで、店長クラスが30日前から日々2〜3時間を費やすことが珍しくありません。年4回のSSと数回のお買い物マラソンを合わせると、年間で200時間規模の工数になります。
本スキルを使うと、対象商品と粗利率と在庫数を渡すだけで初稿が数分で出るため、人間の作業は「数字の最終確認と意思決定」に絞れます。値引き率が粗利の半分を超えていないか、在庫が想定販売数の1.2倍以上あるか、チャネル間の価格・クーポン条件が揃っているか、終了後の差し替えタスクが明示されているかといった、SS失敗の典型パターンを最終チェックリストで漏れなく確認できます。
注意点は、本スキルが商品ページ販売力そのものの診断や、RPPのキーワード単位の監査、メルマガ本文の作成、クーポン設計の最終チューニングまではカバーしないことです。これらは別スキル(rakuten-sales-copy-audit、rakuten-rpp-keyword-audit、rakuten-mailmagazine-builder、rakuten-coupon-planner)と組み合わせる前提で、本スキルは「全体の段取りと整合」を担います。また、楽天側のSS仕様(買い回り上限・ポイント上限・期間)は随時改定されるため、最終的な数字は店舗運営Navi側の最新版を必ず確認してください。
まとめ
楽天スーパーSALEとお買い物マラソンを年に複数回回している中小〜中堅の楽天店舗にとって、本スキルは「準備の抜け漏れによるSS失敗」を構造的に防ぐツールです。一歩目として、次回SSの30日前を起点に、本スキルで逆算スケジュールと商品分類表だけでも出してみると、現在の準備が遅れているかどうかが一目でわかります。
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株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。