Amazonの商品ページで、メイン画像が検索順位とクリック率を大きく左右することはご存じの方も多いはずです。しかし「背景は白だから大丈夫」と思っていた画像が、実はアイボリーがかった白で規定違反だったり、商品占有率が足りずにサムネで小さく見えていたりと、現場では見落としが頻発します。違反は即サスペンドにならなくても、検索ランキングの低下や突然のリジェクトにつながります。今回紹介するスキル「amazon-main-image-checker」を使えば、メイン画像の公式必須規定10項目を一気にチェックし、撮影や差し替えの指示書まで自動で作れます。
このスキルでできること
amazon-main-image-checker は、ALSEL Agent Skillsが配布するEC実務向けスキルのひとつで、Claude Code上で動きます。対象ASINとジャンル、現状の画像URLを渡すと、Amazon.co.jpのメイン画像規定に沿って診断結果を返します。
チェックするのは、純白RGB(255,255,255)の背景になっているか、商品占有率が85%以上か、長辺1000px以上の解像度か、カラープロファイルがsRGBか、画像内にテキストやロゴ・枠を合成していないか、といった公式必須規定の10項目です。アイボリーやクリーム色の背景、商品占有率70%、800pxの低解像度、「Amazon限定」といった販促文字の焼き込みなど、現場でありがちな違反を具体的に指摘します。
さらにこのスキルは、メイン画像だけでなくサブ画像の機能配分まで見ます。サイズ感、使用シーン、パッケージ、成分・スペック、FAQ、競合比較、保証という役割で7枚前後を配分できているかを確認し、購入の最終判断を後押しする構成になっているかを診断します。画像づくり全体の考え方はAmazon商品画像をAIで作る方法もあわせて参考になります。
実際の使い方
起動は「Amazonのメイン画像をチェックして」「サブ画像の構成を見て」「画像規定違反を診断して」といった自然な言葉で構いません。入力として、対象ASIN、ジャンル(家電・コスメ・食品・アパレル・日用品・ベビー・ペットなど)、現状の画像URL、撮影素材の有無、Brand Registryの登録状態を渡します。ジャンルが不明でも、仮設定で暫定診断を行い、冒頭でカテゴリ別ルールの確認が必要な点を明示してくれます。
出力は、メイン画像10項目の判定表、カテゴリ別の追加チェック、サブ画像の機能配分の過不足、そして差し替えが必要な場合の撮影ブリーフです。撮影ブリーフには、納品形式(JPG/PNG、sRGB、長辺3000px以上、正方形)、白ホリ背景やライティング、F8〜F11といった撮影設定、占有率90%目安の構図まで含まれます。カメラマンや外注先にそのまま渡せる粒度で出てくるため、社内の指示出しにかかっていた時間を短縮できます。
Brand Registryに登録していれば自前で差し替え、未登録で他出品者と画像権限が競合する場合は、別スキルへの引き継ぎ案内も提示します。
導入による業務インパクト
これまでは、画像規定を担当者がAmazonヘルプとスタイルガイドをにらみながらASINごとに目視確認し、撮影指示も口頭やメモで伝えていました。1商品あたり30分から1時間、撮影発注のたびに指示書を書き起こす手間も発生します。扱うASINが数十・数百になると、規定チェックは後回しになりがちです。
このスキルを使えば、診断と撮影ブリーフ作成が数分で終わります。規定の見落としによる検索順位低下や、後日のリジェクトという機会損失を未然に防げる点が最大の価値です。ただし画像規定はAmazon側で更新される可能性があり、最終的な反映はセラーセントラルの「商品画像の要件」ヘルプで確認する必要があります。効能を訴求する画像内テキストは薬機法の対象になるため、別途のクロスチェックも欠かせません。商品ページ全体の検索対策はAmazon SEO総合ガイドと合わせて取り組むと効果が高まります。
まとめ
amazon-main-image-checker は、Amazonに多数の商品を出品し、画像規定の見落としや撮影発注の属人化に悩む事業者に向いています。まずは売上上位のASINを数点選び、現状のメイン画像を診断にかけてみてください。純白背景と占有率85%という基本の2点だけでも、サムネの見え方とクリック率が変わってきます。
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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。