楽天商品画像の構成案を1〜20枚分自動設計|撮影ブリーフ作成AIスキル

楽天市場の商品画像1〜20枚分の構成案・撮影ブリーフをAIで自動設計するスキルを解説。2024年6月改定の画像規定に準拠し、CTRと不安解消の役割別に画像を企画する手順と工数削減効果を紹介します。

投稿日: カテゴリー EC×AI活用

楽天市場の店舗運営で、商品画像の構成を「なんとなく前の商品と同じ並び」で決めていないでしょうか。1枚目に何を載せるか、サイズ感の画像は何枚目に置くか、比較表やレビュー画像まで入れるべきか。画像20枚分の役割を毎回ゼロから考えると、企画だけで半日が消えます。今回紹介するAIスキル「rakuten-product-image-brief」を使えば、商品情報を伝えるだけで、楽天商品画像1〜20枚分の構成案と撮影ブリーフ(撮影指示書)が数分で手に入ります。撮影やデザイン外注の前段階で迷う時間を大幅に減らせるスキルです。

このスキルでできること

rakuten-product-image-briefは、ALSEL Agent Skillsで配布されている楽天向け画像企画スキルです。Claude Code上で動作し、商品ジャンルや売価帯、USP(独自の売り)などの商品プロファイルを入力すると、1〜20枚分の画像構成案・撮影ブリーフ・デザインブリーフを生成します。

このスキルの中心にあるのは「画像1枚ごとに役割を明示してから発注する」という考え方です。具体的には、1枚目は検索結果でのクリック率(CTR)を上げるメイン画像としてUSPを1〜2点に絞り、2〜4枚目は角度違いで形状や素材の不安を解消し、5〜6枚目でサイズ感、7〜9枚目でスペック、10〜12枚目で利用シーン、13〜15枚目で比較、16〜17枚目でよくある質問への回答、18〜20枚目でレビューや受賞バッジ、という役割分担を設計します。

さらに、2024年6月に改定された楽天の画像規定(テキスト占有率20%以内、枠の禁止、背景は白基調・合成・写真の3種、700×700ピクセル以上推奨)に準拠した形で各画像の指示が出力されるため、せっかく作った画像が規定違反で差し戻しになるリスクを企画段階から抑えられます。

実際の使い方

使い方はシンプルです。Claude Codeで「楽天画像の企画をして」「商品画像20枚分の役割設計をして」「画像ブリーフ作って」のように依頼すると、このスキルが起動します。

最初に商品プロファイルの確認が入ります。商品カテゴリ、売価帯、USP2〜3点、ターゲット属性、既存画像の枚数と内容、撮影・デザインの予算規模を伝えると精度が上がりますが、不明な項目があってもスキル側が仮定を置いて進めてくれます。

出力されるブリーフには、枚目ごとに「役割」「構図」「テキスト案」「背景」「テキスト占有率の見積もり」が揃います。たとえば電気ケトルなら、1枚目は商品本体を中央に大きく置き「1.0L大容量・7段階温度調整」のコピーを占有率20%以内で配置、5枚目はコップと並べて2〜3人前のサイズ感を伝える、といった具体的な撮影指示まで落とし込まれます。スマートフォンの検索結果で正方形に切り抜かれることを想定した中央寄りの安全領域や、商品本体の占有率の目安まで指定されるため、そのままカメラマンやデザイナーに渡せる粒度です。

カテゴリ別のテンプレートも内蔵されており、食品はシズル感重視、アパレルは着用画像とサイズチャート必須、化粧品は効能訴求を避けてテクスチャーや使い方シーンで訴求、大型家電は設置イメージ重視など、ジャンルごとのセオリーが反映されます。化粧品や健康食品では、シミへの効能をうたう文言のような薬機法上問題になる表現を画像に入れないよう、ブリーフの段階で法令リスクの事前確認が組み込まれている点も実務的です。

なお、このスキルが担当するのは「これから作る画像の企画」です。完成した既存画像が規定を満たしているかのチェックは別スキルrakuten-image-text-checkerの守備範囲で、商品ページのHTML制作は楽天PC商品ページHTMLスキルの解説記事スマートフォン商品ページHTMLスキルの解説記事で紹介した各スキルが受け持ちます。企画から制作、チェックまでをスキルで分担できる構成です。

導入による業務インパクト

従来、楽天商品画像の企画は、店長が競合ページを眺めながら構成をメモし、撮影指示を口頭やチャットで伝える、という属人的な進め方になりがちでした。この方法では、画像ごとの役割が曖昧なまま撮影が進み、「サイズ感が伝わる画像がない」「テキストを詰め込みすぎて規定の占有率を超えた」といった手戻りが起きやすくなります。撮り直しや作り直しが発生すれば、外注費と納期が二重にかかります。

このスキルを使えば、構成検討と指示書作成にかかっていた数時間が数分に短縮され、新商品を月5点登録する店舗なら、企画工数だけで月十数時間の削減が見込めます。役割・構図・テキスト案が文書として残るため、撮影会社やデザイナーとの認識ズレも減ります。

一方で注意点もあります。楽天の画像規定は店舗運営NaviやRMS(楽天の店舗運営システム)で随時改定されるため、最終的には最新版の規定確認が必要です。また、画像内テキストの薬機法・景表法の最終判定は法務確認が推奨されますし、レビューを画像に引用する場合は顧客の許諾や「個人の感想」表記といった配慮も求められます。スキルはあくまで企画のたたき台を高速に作る道具であり、最終責任は店舗側にある点は押さえておきましょう。

まとめ

rakuten-product-image-briefは、商品画像の構成を感覚で決めてきた楽天店舗、撮影・デザイン外注の指示書づくりに時間がかかっている店舗に向いたスキルです。特に新商品の登録が多い店舗ほど、企画工数の削減効果は大きくなります。最初の一歩としては、いま登録準備中の商品1点で構成案を出させてみて、現状の画像構成と見比べることをおすすめします。足りていない役割の画像が一目で分かるはずです。

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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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