何かわからないことがあれば、Googleで検索をされる方も多いと思います。
その検索結果に注目したことはありますか?
実は、Googleは、検索した内容に応じて、私たちにさまざまなパターンで情報をわかりやすく伝えています。
そこで、この記事では、Googleで検索したさいに表示される、検索結果のパターンについて解説致します。非常に優れた検索エンジンであるGoogleが、検索したユーザーに、どのように情報を伝えているのかを詳しく見ていきましょう。
目次
1 . 検索結果の基本パターン
まずは、検索結果の基本パターンを押さえておきましょう。
検索結果は、大きく下記の 2 つに分かれます。
- リスティング広告:検索結果の上部と下部に表示される有料広告枠
- オーガニック検索:検索結果で表示されている広告以外の部分
では、実際に、Googleで「コンタクトレンズ」と調べた時の画面をもとに、詳しく見ていきます。
1-1.リスティング広告
リスティング広告とは、検索されたキーワードに連動して表示される有料広告です。これは検索結果の上部と下部に表示されます。
下図をご覧ください。
これは、検索結果の上部に表示されているリスティング広告です。「広告」と書いてあるため、すぐにリスティング広告と判断することができます。リスティング広告は、上位に表示させようとするほど、競合よりも高い金額を支払う必要があります。
次の図は、検索結果の下部に表示されているリスティング広告です。
このように、現在は、リスティング広告は検索結果の上部と下部に表示されています。
以前は、リスティング広告は、検索結果の右側にも広告が表示されていました。しかし、2016年の2月に削除され、それにより、それまではリスティング広告の上部の枠は3枠だったのが4枠に変更され、ページ下部に新たに3枠が追加されました。
ちなみに、このリスティング広告ですが、検索結果のうち、クリックされる割合はたった6%しかないというデータもあります。今回は深く触れませんが、リスティング広告を対策する際には頭に入れておいて損はない情報です。
引用元:Part 1: Organic vs PPC in 2018: The CTR Results
1-2. オーガニック検索
先ほど紹介したリスティング広告の間に表示されてるのが、オーガニック検索(=自然検索)です。
各ページに対して、次の情報が記載されています。
- ページのタイトル
- URL
- ページの説明文(=メタディスクリプション)
上図で、赤枠で囲っている部分がありますね。これは、メタディスクリプションと言います。ここも以前は、120文字を超えると途切れてしまっていたのが、今では240文字、ページによっては、それ以上が表示されるようになっています。
メタディスクリプションについては、「meta descriptionとは?文字数とクリック率を上げる書き方の4つのポイント」で詳しく説明しています。
リスティング広告の広告枠やメタディスクリプションの文字数が変更されたように、Googleは常に検索結果をよりよいものに改善してきています。そのため、これからもさらに変化していくことは間違いないでしょう。
それでは、次からオーガニック検索について、より細かく見ていきましょう。
2. オーガニック検索の詳細
オーガニック検索は、Googleの検索結果の中で、広告ではない純粋なコンテンツの部分です。ここは、以前と比べて、検索ユーザーのニーズにより深く答えるために、様々な情報が表示されるようになっています。
詳しく見ていきましょう。
2-1. 質問に応える
Googleに質問をすると、その質問を理解して、答えてくれます。
例えば、「日本とロサンゼルスの時差」と入力すると、下記のように回答してくれました。
この他にも、「坊ちゃんの作者は」という質問にも、しっかりと答えてくれます。
上記のように、Googleは正確に答えてくれます。
今後、音声検索がさらに普及するにつれて、検索する情報がより会話に近く、複雑になると考えられます。そのため、今後さらに質問に対する回答の精度が上がっていくことでしょう。
2-2. フィーチャード・スニペット
Googleの検索エンジンは、あなたが調べている情報に対して、最も役立つ情報が掲載されているサイトから情報を抜き出し、検索結果の上部に表示させることがあります。
このことを、フィーチャード・スニペット(ダイレクトアンサーやリッチアンサーとも呼ばれる)と言います。
この強調スニペットには、ウェブページから抽出された回答の概要と、ページへのリンク、ページタイトル、URL が含まれます。(検索結果での強調スニペット)
2-3. テーブルスニペット
テーブルスニペットは、見たことがある方も多いと思います。なぜなら、上記の都道府県などの他にも、価格を検索した場合にもよく表示されるからです。
試しに「SEO 価格」で検索をしてみると、上記が表示されました。
2-4. youtube
youtubeの動画には、
- サムネイル画像
- 再生時間
- 動画公開日
- アップロード元
などの情報が検索結果に表示されます。
2-5. リッチスニペット
ホテルサイトなどのレビューがあるサイトは、
- パンくずリスト
- レビューの評価
- 総レビュー数
の情報が表示されます。
レビューが、サイトを訪れる前に確認できるため、安心できるサイトのページのみを訪れることができます。
2-6. リッチカード
リッチカードは、よりビジュアルを意識した検索結果の画面です。文字だけではなくて、画像でも訴求できるため、クリック率アップに繋がります。
特に、レシピの場合には画像で完成形を伝えることができるので、非常に有効です。
2-7. ナレッジグラフ
ナレッジグラフは、5 億 7 千万以上の人や場所、ものごとに関する情報と、180 億以上の属性や関連性を含む構造化されたデータベースを持ち、入力されたキーワードが何を意味するかを把握して、検索結果を表示する新しい仕組みです(ナレッジグラフが発表されました)。
上記の画像のように、検索結果の右側に表示されています。ここには、検索したキーワードに関する情報がまとめて表示されています。
GoogleマイビジネスのデータやWikipediaなどのサイトからの情報の組み合わせで表示されているのが多い傾向にあります。
2-8. ナレッジパネル
ナレッジパネルは、お店の基本情報である
- 所在地
- 営業時間
- 開店時間
- 電話番号
などがGoogleマイビジネスのデータを基に表示されています。
2-9. ローカル検索結果
ローカル検索結果とは、あなたが飲食店や学習塾などの情報を検索すると、近くの情報が表示される仕組みです。
上記の例のように、飲食店を探すときに出てきて参考にされる方も多いと思います。
このローカル検索結果は、
- 関連性
- 距離
- 知名度
に基づいて決まっています。
引用元:Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する
そのため、中には、距離が近くても知名度がないお店より、距離が遠くて知名度があるお店上位に表示されることもあります。
2-10. 他の人はこちらも検索
他の人はこちらも検索は、1ページ目に表示されているページをクリックし、検索結果に戻ると、そのページに関連するキーワードが表示されているという機能です。
ユーザーが検索結果に戻るということは、そのページには探していた情報がないということを意味します。
そのため、「他の人はこちらも検索」の情報を見ることで、あなたのサイトに足りない情報を把握することができるとも言えます。
「他の人はこちらも検索」に表示されているキーワードでまだ記事を書いていないものがあれば、書いてみるのも良いかもしれませんね。
2-11. サイトリンク
サイトリンクは、ユーザーが目的のページにすぐに飛べるために表示されています。
また、Googleによると、「ユーザーの役に立つと Google が判断した場合のみ、検索結果に表示されます(サイトリンク)。」と記述されています。
そのため、必ずしも全てのサイトが表示される訳ではありませんので、ご注意ください。
2-12. ニュースボックス
ニュースボックスは、最大3件まで表示され、
- サムネイル画像
- ニュースタイトル
- 現在から見ていつ公開されたのか
が、表示されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した以外にも、Googleの検索結果には便利なものがたくさんあります。
Googleのアルゴリズムの進化により、日々変化している検索結果。きっと今後さらに素晴らしい機能が増え、より快適な検索結果になることでしょう。