アンカーテキストは、SEOの効果を高める大変重要な設定項目のうちの一つですが、なかなか手が回らなかったり、正しい設定方法ができていないことも多いもののうちの一つです。
そこで、今回はアンカーテキストについて、
- アンカーテキストとは何か?
- アンカーテキストの書き方
- アンカーテキストのSEO上の重要性
- SEOに効果的なアンカーテキストの使い方
など、アンカーテキストについて徹底的に解説いたします。
先日もブログの全記事のアンカーテキストを見直された方が、とても効果があったと嬉しいご報告をいただいたばかりです。
ぜひこの記事を参考にアンカーテキストを見直していただき、ライバルを出し抜いてしまってください!
それでは始めます。
目次
1. アンカーテキストとは
まず、アンカーテキストについて理解しておきましょう。
アンカーテキストは、「リンクに使われるテキスト」のこと
を言います。
クリックすると他のWEBページにジャンプする、通常は文字が変わっている部分ですね。
例えば、下記のようなテキストです。
うるチカラのトップページにリンクしてしまいますのでクリックしないでください!
この青い文字のところがアンカーテキストになります。
簡単ですね。
それでは次にHTMLの書き方について見ていきましょう。
2. アンカーテキストの書き方
アンカーテキストは、
アンカータグ
<a>
と呼ばれるタグを使います。
書き方は下記の通りです。
<a href=”URL“>アンカーテキスト</a>
URLにリンク先のURLを、アンカーテキストにリンクに使うテキストを入れます。
例えば、先ほどの例
うるチカラのトップページにリンクしてしまいますのでクリックしないでください!
ですと、
<a href=”https://uruchikara.jp/“>
うるチカラのトップページにリンクしてしまいますのでクリックしないでください!
</a>
(※色はわかりやすいように変えています。)
となります。
書き方は慣れてしまえば簡単です。
無料ブログやワードプレスの場合は、テキストを入力してそのテキストを選び、「リンク」ボタンを押して、そこにURLを書く、という流れでアンカーテキストを作る形になります。
とても簡単です。
アンカーテキストの基本的なことがわかっていただいたところで、次からはアンカーテキストの意味や書き方について、具体的な中身に入っていきましょう。
3. アンカーテキストの6つパターン
まずここで、アンカーテキストの種類について見てみましょう。
アンカーテキストの書き方は単純なのですが、実はアンカーテキストには6つの書き方のパターンがあります。
下記の図の、色が変わっているアンカーテキストのところをご覧ください。
「SEO対策」が狙っているキーワード、リンク先が本サイトうるチカラのトップページだという設定です。
一番上の「完全一致」のアンカーテキストは、狙っているキーワード「SEO対策」そのままにリンクされているパターンです。
その次の「部分一致」は、狙っているキーワードが一部入っているパターン。
「ブランド」はサイト名やブランド名が使われているパターンで 「URL」パターンはURLがそのまま使われているパターンです。
日本ではこのURLパターンをよく見ますね。
「一般的な用語」はキーワードにもブランドにも全く関係のないアンカーテキストのパターンです。
”ここをクリック”は、日本でもいまだによく見ます。
最後の「LSIワード」は、キーワードに関連する言葉(=LSIワード)にリンクが貼られているものです。
- 「SEO」なら「検索上位」「集客」「被リンク」
- 「みかん」だったら「せとか」「きよみ」「甘い」
- 「女性」だったら「可愛い」「きれい」「セクシー」
などです。
LSIワードは日本では「類義語」ですが、このLSIワードをコンテンツに入れ込れておくとよい、などと言われたりします。
以上がアンカーテキストのパターンのお話でした。
いよいよ本格的になってきましたね。
それでは本題に入っていきます。
4. アンカーテキストのSEO上の意味
まず最初に理解しておかなければいけないのは、
「アンカーテキストのSEO上の意味は、リンク元のページではなく、リンク先のページにある」
ということです。
この点についてよく間違えて理解されておられる方が多いです。
アンカーテキストの内容はリンク先のページのSEO効果に影響します。
テキストの内容はテキストが表示されているWEBページのSEOの問題になるのが普通ですよね。
ですがこのアンカーテキストの場合には、アンカーテキストが表示されているWEBページではなく、リンクした先のページの問題になるのです。
この点勘違いしやすいところですので、注意してください。
それではなぜ検索エンジンはリンク先のページの評価をアンカーテキストを使ってするのでしょうか。
この点については、2008年、Googleの創設者であるセルゲイ・ブリンとラリーページの論文からの引用を見て見ましょう。
リンクのテキストは、Googleの検索エンジンで特別な方法で扱われます。
ほとんどの検索エンジンは、リンクのテキストをそのリンクが存在するページに関連付けます。さらに、それをリンク先のページに関連付けます。
これにはいくつかの利点があります。
第1に、アンカーはしばしばページ自体よりもウェブページのより正確な記述を提供します。
第2に、アンカーは、画像、プログラム、データベースなどのテキストベースの検索エンジンによって索引付けすることができない文書に対して存在することがあります。
引用元:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine
少しわかりづらいですが、まとめると
・アンカーテキストは検索エンジンで特別な扱いをされていること
・その理由の一つ目は、アンカーテキストはリンク先のWEBページ自体よりもWEBページの内容を正確に言い当てることがある場合があり、
・そして理由の二つ目として、アンカーテキストによって、画像の中身やプログラムなど、検索エンジンがクロールをしてもわからないような箇所の理解に、アンカーテキストは有効である場合があるから
ということを述べています。
それではSEO上の効果はどのようなものなのでしょうか。
まず、下の図を見てください。
引用元:A Data Driven Guide To Anchor Text (And Its Impact On SEO)
x軸は検索順位、y軸は「完全一致」もしくは「部分一致」のアンカーテキストの数です。
この「完全一致」「部分一致」の二つのアンカーテキストについては先ほど見ましたね。
キーワードがそのまま含まれているのが完全一致
キーワードが一部含まれているのが部分一致
でした。
検索順位が高ければ高いほど、これら二つのアンカーテキストが含まれている数が多いことがわかります。
よって、
アンカーテキストの数は検索順位に影響すること
そのアンカーテキストにはキーワードが含まれていた方が良いこと
がわかります。
また、次の図も見てください。
引用元:A Data Driven Guide To Anchor Text (And Its Impact On SEO)
この図は、検索順位1位のページの中で、キーワードが含まれているアンカーテキスト(つまり完全一致か部分一致)が最低1つあるものとそうでないものとの割合を表した円グラフです。
84.3%のWEBページに、キーワードが含まれているアンカーテキストが1つ以上はあるということがわかります。
以上から、
・アンカーテキストのSEO上とても重要であり、
・キーワードを含んだアンカーテキストはリンク先のWEBページのSEO上の評価を上げ
・その数は多ければ多いほどよい
ということがわかります。
5. アンカーテキストを作成する上でやってはいけないこと
そうすると、SEO上での効果を上げるためには、
できる限りキーワード入りのアンカーテキストをサイト内外にたくさん欲しい!!
ということになります。
それでは、WEBページのSEO上の効果を上げるためには、自分で自作自演してでもアンカーテキストを作りまくった方が良いのでしょうか。
いいえ。
当然、このようなやり方はGoogleのペナルティーの対象になります。
引用元:リンク プログラム
アンカーテキストを含むいわゆる被リンクは、本来自然に増えていくものです。
自作自演も、SEO業者を使っての被リンクの購入も絶対にしてはいけません。
このカテゴリーのペナルティーに引っかかってしまうと大変なことになります。
うるチカラでは関連する内容について詳細にいくつかの記事に分けて紹介していますので、この記事の最後に紹介します。
自作自演のアンカーテキストは厳禁です。
次に、Googleはスターターガイドでアンカーテキストについて避けるべき方法を以下のように上げています。
-
「ページ」、「記事」、「ここをクリック」などの一般的なアンカー テキストを記述する。
-
リンク先のページのテーマから外れたテキストや内容と関連のないテキストを使用する。
-
ページの URL をアンカー テキストとして使用する(ただし、新しいウェブサイトのアドレスを宣伝したり参照したりする場合など、このような使い方が適当なケースもあります)。
-
長いアンカー テキスト(長い文、テキストから成る短いパラグラフなど)を記述する。
-
リンクを通常のテキストのように見せる CSS やテキストのスタイルを使用する。
-
検索エンジン向けに過度にキーワードが挿入されたアンカー テキストや長いアンカー テキストを使用する。
-
ユーザーのサイトのナビゲーションに役立たない不要なリンクを作成する。
これらを見ると、前に見たアンカーテキストの6種類
のうち、
- URL
- 一般的な用語
は使ってはいけない
ということになりますね。
日本でよく見る
「ここをクリック」
「http://・・・」
はNGだということがわかります。
6. アンカーテキストの効果的な使い方 3つのルール
それでは、以上を踏まえてアンカーテキストの効果的な使い方について解説します。
6-1. できれば「部分一致」のアンカーテキストを作る
アンカーテキストについては、できればキーワードは入れた方が良いということになります。
もっとも、過度にキーワードを入れすぎたようなアンカーテキストはペナルティーを受ける可能性があるので、キーワードは一つだけ入れるようにしましょう。
できれば完全一致よりも部分一致の方が自然なアンカーテキストと理解されるので良いと考えます。
6-2. アンカーテキストとページの内容との関連性に注意する
アンカーテキストはリンク先のページの内容と関連しているものでなければならないのは当然です。
全く関係のないページにキーワードを含んだアンカーテキストを書いても、それは全く意味がないどころかペナルティー扱いになる危険性があります。
アンカーテキストとリンク先のページの内容との関連性もとても重要です。
6-3. ユーザーにクリックしてもらえるようなアンカーテキストにする
アンカーテキストは検索エンジン・ユーザー双方がリンク先のページを推測するための重要なテキストです。
アンカーテキストの良し悪しでユーザーが次のページに回遊してくれるかどうかが決まります。
ですから、アンカーテキストはただ単にキーワードを入れておくだけでなくユーザーがクリックしてくれるような魅力的なものであることが必要です。
これは、アンカーテキストだけではなく、アンカーテキストの前後の文も同様にユーザーに魅力的なものにしなければなりません。
ユーザーの流入数は検索エンジンのランキング要素になります。
7. 【補足】アンカーテキストとページタイトルの関連性
最後に、アンカーテキストとページタイトルの関連性という、一見すると関係なさそうな内容について述べさせていただきます。
下記の図を見てください。
うるチカラの記事が他のWEBページから被リンクされている各リンクのアンカーテキストを表しています。
私たちの記事を紹介していただいているのは大変ありがたいことです。
お話したいのが、それらのアンカーテキストのほとんど全てが
「ページのタイトル」
なのです。
私たちも他の記事を紹介する際にはそのページのタイトルにアンカーテキストを設置しますから、当たり前といえば当たり前の話なのかもしれません。
ですが、このページタイトルがアンカーテキストになるという事実は、ページのタイトルが本当に重要だということを示しています。
ページのタイトルにはキーワードを入れて魅力的なものにしなければならないのですが、将来的にはこれらがアンカーテキストになって他のWEBページから被リンクが張られ、それらの被リンクによってさらにSEOの効果が決まる
ということになります。
ですから、アンカーテキストとページタイトルは密接な関連性があり、ページのタイトルをどのように決めるのかということの影響は計り知れないのです。
アンカーテキストとページタイトルは実は密接な関連性があったのです。
以上補足でした。
8. まとめ
いかがでしたでしょうか。
アンカーテキストはなかなか奥が深いことがお分りいただけたのではないのかと思います。
被リンク関係の記事については下記のものを、
タイトルの付け方については下記の記事を
ご覧いただければと思います!
うるチカラは他にもたくさんの記事がありますので、ぜひカテゴリーをクリックして面白そうなものを読んでいただければ嬉しいです。
最後までお読みいただいまして誠にありがとうございました!!