「CPA」。
WEBマーケティング、特に広告に取り組んでいる方はよく聞く言葉ではないかと思います。
逆に、WEBマーケティングや広告に携わっているのにも関わらずこの言葉を知らないのであれば、ぜひこの機会に理解していただきたいと思います。
アルファベット3文字の言葉はWEBマーケティングの世界にはたくさんありますが、今回はCPAについて、
- 意味
- 計算方法
- 活用方法
についてわかりやすく解説していきます。
1. CPAとは
CPAは、
Cost Per Acquisition(action)
の頭文字をとった言葉で、日本語では
顧客獲得単価
と言います。
主に広告費用の目標設定や効果測定をする際に使う数値指標です。
広告の目標は様々です。
- 購入
- 問い合わせ
- 資料請求
- 会員登録
- メルマガ登録
など、広告の目的は様々ですが、CPAは
1件獲得するためにいくらかかったのか
を算出する数値になります。
2. CPAの計算方法
計算方法は簡単です。
CPA=広告費用÷獲得件数
例を出して説明します。
例えば、広告で直接販売を狙っているネットショップで、
「10,000円の広告を掲載したところ
20個の購入につながった」
場合について考えてみましょう。
CPA=広告費用÷獲得件数
に当てはめて考えると、
CPA=10,000(円)÷20(個)=500(円)(/個)
となり、この場合のCPAは
500円
となります。
この広告では1個の商品を販売するのに500円かかったということですね。
上の例では「購入」を基準としましたが、広告の目標によって、問い合わせであったり資料やサンプル請求だったりするのは前に述べた通りです。
簡単に理解していただけるのではないのかと思います。
3. CPAとCPCの違い
CPAとよく似た言葉として
CPC (Cost Per Click)=クリック単価
というものがあります。
CPAが何かしらの行動(購入とか資料請求とか)を対象としている
のに対して、
CPCは「クリック」を対象
としています。
割るものが異なるので気をつけてください。
4. CPAの重要性と問題点
CPAは大変重要な指標です。
いくらかけていくら獲得できたのか
というのは、広告の最も重要な指標です。
いくら広告が表示されたりクリックされたとしても、広告の目標を達成できなければ全く意味がありません。
この意味で、CPAというのは大変重要になります。
CPAを全く計算しないと大変なことになります。
例えば私たちが大変問題だと思うのが、ショッピングモールの広告です。
楽天市場は、出店費用で数万円支払っている上に手数料がカード手数料やロイヤリティーなどを入れると10%ほど取られます。
そこにさらに出店者は、ショッピングモールの広告を数万円から数百万円で購入して掲載します。
一時的に売上は上がるのですが、
CPAをまるで計算せず、場合によってはCPAが商品代金よりも高くなっていて、結局事業が立ち行かずに閉店に追い込まれる
という店舗があとをたちません。
全てCPAがいくらかを全く計算しないがために起こってしまう失敗です。
このことは他の広告でも同じことが言えるでしょう。
CPAは本当に重要な指標なのです。
もっともCPAをあまりに追求しすぎるのも問題です。
例えば、化粧品の広告を掲載したいのですが、CPAを追求したいので、
CPA=1円
を目指したとします。
CPAを追求しようという考えは良いのですが、化粧品の販売がゴールの広告でCPAが1円という広告はおそらく存在しませんから、広告は何も使えないということになります。
そうすると、広告が使えない結果、集客をすることができず、結局物が売れないという本末転倒の結果になりかねません。
このことは、CPAが1円まで行かなくとも、あまりに低い数値を追っている場合にも当てはまります。
選択できる広告が大変限られてしまうからです。
CPAは大変重要ですが、その反面あまりに追いすぎるのも問題となります。
最適なCPAの目標数値を設けて、それに合わせた広告を試行錯誤しながら選別していくことが、WEBビジネスを成功に導く近道です。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近はWEB関連の広告は軒並み高騰し、採算が取れるものが本当に減ってきていると感じます。
ぜひこの記事を参考に、もう一度CPAの現状と目標値の再設定をしてみてください。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。