Claude Coworkとは、Anthropicがチャット画面で提供するエージェント型のAI作業環境のことです。
Anthropicが2026年7月7日に公開した利用実態調査で、Claude Coworkのセッション120万件のうちソフトウェア開発は8.7%にすぎず、9割超が非コーディング業務だったことが分かりました。最大カテゴリは「業務プロセス・オペレーション」の33.4%で、レポート統合やスプレッドシートの突き合わせといった、EC店舗の毎日そのものと重なる作業です。本記事は、EC事業者のAI導入支援を19年・5,000社超に提供してきた株式会社オルセル(うるチカラ運営)が、この調査の中身と、EC業務で今日から回せる自動化の型5つをプロンプト付きで解説します。
120万セッションが示したCoworkの使われ方
結論として、Claude Coworkは「エンジニアの道具」ではなく「事務・運営業務の道具」として使われています。Anthropicは2026年5月11日から31日までの匿名化・集計済みセッション120万件をサンプリングし、20カテゴリの業務分類で集計しました。最大カテゴリは業務プロセス・オペレーションの33.4%で、散らばった進捗情報を1本のレポートにまとめる、オンボーディング用のチェックリストを作る、複数のスプレッドシートを突き合わせて整合を取る、といった作業が該当します。2位はコンテンツ制作・コピーライティングの16.4%で、ドラフト作成、スライド資料、投稿文、提案書の下書きが中心でした。
一方で、ソフトウェア開発は8.7%、DevOps・インフラ運用は7%にとどまりました。以下、リサーチ・情報収集が6.4%、データ分析・BIが5.8%、文書処理・抽出が4.1%、営業・レベニューオペレーションが4%と続き、個人アシスタント用途3.8%、教育2.4%、会議インテリジェンス1.8%はいずれも4%未満です。Anthropicはこの上位2カテゴリ(合計で全体のほぼ半分)を「仕事のまわりの仕事(the work around the work)」と呼んでいます。誰の職務記述書にも中核業務としては書かれていないのに、プロジェクトを前に進めるために誰かが必ずやっている接続的な作業、という意味です。
この調査で押さえておきたいのは測定方法です。分析はプライバシー保護型の自動分類システムで行われ、人間のアナリストが個別セッションを読むことはなく、集計レベルの統計だけを扱ったと明記されています。サンプリングも上限レート付きで収集されており、特定ユーザーの利用が偏って反映されない設計です。数字を引用する際は「2026年5月時点のサンプル調査」という条件付きで扱うのが正確です。
Anthropicはこの構図を職種の例で説明しています。弁護士なら書類の整形とファイリングをCoworkに任せて法的判断に時間を使い、採用担当なら面接日程の調整とフィードバックの集約を任せて候補者との対話に集中し、チームリーダーなら難しい決定を説明するスライドの作成を任せて意思決定そのものに向き合う、という分担です。EC店舗に置き換えれば、店長がCSV転記とレポート整形を手放して、価格戦略や品揃えの判断に時間を戻す、という話にそのまま対応します。専門性が要る判断は人間に残り、判断材料を整える作業がエージェントに移る。この線引きが2026年時点の実用ラインです。
Coworkは2026年1月に公開されたツールで、ターミナル操作が前提だったClaude Codeのエージェント能力を、普段使いのチャット画面に移植したものです。ファイル整理、フォルダの重複排除、スプレッドシートの数式作成のような作業を、コマンドを1行も書かずに任せられます。エンジニアはコードの中核作業にClaude Codeを使い、その周辺の連絡・資料・整理はCoworkでこなす、という住み分けが調査結果からも読み取れました。
EC店舗運営の「仕事のまわりの仕事」はどこにあるか
EC店舗の1日を分解すると、Anthropicの言う「仕事のまわりの仕事」が驚くほど多くを占めます。現場で繰り返し見るのは、朝の売上確認だけで楽天RMSの売上レポート、Amazonセラーセントラルのビジネスレポート、自社カートの管理画面を順に開き、Excelに転記して前年比を出す、という30分から1時間の定型作業です。receipt発行依頼への返信、レビューへの返信下書き、在庫僅少品のリストアップ、週次の定例会資料。どれも「商品を仕入れて売る」という中核業務ではないのに、店長やスタッフの時間を確実に削っていきます。
直近の支援案件で観測したのは、月商3,000万円規模の楽天・Amazon併売店舗で、こうした接続業務が店長の稼働時間の4割前後を占めていたケースです。33.4%という調査の数字は、EC現場の感覚とも符合します。逆に言えば、Coworkのようなエージェント型ツールが最初に効くのは、商品企画やMD判断のような中核業務ではなく、この4割の側だということです。
調査の20カテゴリをEC業務に翻訳すると、対応関係はかなり素直です。最大の業務プロセス・オペレーション(33.4%)は日次売上レポートの統合、モール横断の在庫突き合わせ、月初の締め作業に相当します。コンテンツ制作(16.4%)は商品説明文、メルマガ、LP構成案、SNS投稿文の下書きです。リサーチ・情報収集(6.4%)は競合店舗の価格・品揃え調査、データ分析・BI(5.8%)はRPP広告やスポンサープロダクトのレポート分析、文書処理・抽出(4.1%)は請求書・納品書・領収書まわりの定型処理、営業・レベニューオペレーション(4%)は卸先や法人顧客への見積もり・フォロー連絡に対応します。つまり調査上位のほぼすべてが、EC店舗のバックオフィスに実在する作業です。
うるチカラでは以前からClaude CoworkのEC業務自動化の全体像とスケジュールタスクによる定時実行を解説してきました。今回の調査は、その方向性が世界的な利用実態としても主流だと裏づけた形になります。2026年7月にはモバイル・Web対応も始まり、外出先から進捗を確認する運用も現実的になりました。楽天だけ、Amazonだけの単一モール運営でも構図は同じで、モール数が増えるほど接続業務の比率が上がるぶん、効果も比例して大きくなります。
EC業務で今日から回せる自動化の型5つ(プロンプト付き)
ここからは、調査の上位カテゴリ(業務プロセス・オペレーション、コンテンツ制作)に対応するEC向けの実装例を5つ、プロンプト付きで示します。いずれもCoworkに作業フォルダへのアクセスを許可し、該当ファイルを置いた状態で使う前提です。ファイル名や数値の箇所は自店の環境に合わせて書き換えてください。
1つ目は日次売上レポートの統合です。複数モールのCSVを毎朝1枚のサマリにまとめる、業務プロセス系の代表例です。
プロンプト1:複数モールの日次売上サマリ統合
あなたはEC店舗の運営アシスタントです。
作業フォルダにある以下の3ファイルを読み込み、昨日1日分の売上サマリを1枚のMarkdownレポートにまとめてください。
- rakuten_sales_{日付}.csv(楽天RMS 売上レポート)
- amazon_business_{日付}.csv(Amazon ビジネスレポート)
- shop_orders_{日付}.csv(自社カート受注一覧)
出力項目:
1. モール別の売上・注文件数・客単価(前日比を%で併記)
2. 3モール合算の売上と前年同日比(昨年データは sales_2025.xlsx を参照)
3. 売上上位5商品と、前日から順位が動いた商品の一言メモ
4. 異常値(前日比±30%超の変動)があれば冒頭に警告として列挙
レポートは daily_report_{日付}.md として保存してください。
2つ目は商品説明文の一括下書きです。コンテンツ制作カテゴリ(16.4%)に対応し、新商品登録や既存ページの改善で使います。
プロンプト2:楽天RMS用 商品説明文の一括下書き
作業フォルダの products_new.xlsx(商品名・素材・サイズ・価格・ターゲット列あり)を読み込み、
各商品について楽天RMSに登録する下書きを生成してください。
条件:
1. PC用商品説明文は全角1,000〜1,200文字(上限は全角換算5,120文字だが読みやすさ優先)
2. スマートフォン用商品説明文は全角400〜500文字(上限は全角換算1,280文字)
3. 楽天市場出店規約で禁止される最大級表現(最強・日本一・No.1・絶対など)と薬機法抵触表現を使わない
4. 冒頭2行に検索キーワードを自然に含める
5. 商品ごとにシートを分けた descriptions_draft.xlsx として保存
不明な仕様・素材は「(要確認)」と明記し、推測で断定しないでください。
3つ目はレビュー返信の下書きです。CS担当が1件ずつ書いている返信を、トーンを保ったまま量産します。
プロンプト3:レビュー返信の下書き生成(トーン指定付き)
作業フォルダの reviews_{週}.csv(星評価・レビュー本文・商品名列あり)を読み込み、
全件分の返信下書きを作成してください。
条件:
1. 過去の返信例 reply_samples.md の文体・語尾に合わせる(丁寧だが硬すぎない)
2. 星3以下のレビューは「事実確認→お詫び→改善アクション→再来店の一言」の順で構成
3. 返信内で値引きやポイント付与など特典の約束はしない(規約違反回避)
4. 星評価別に色分けしたExcel(replies_draft.xlsx)で保存し、要エスカレーション(返金要求・健康被害言及)の行を最上部に移動
4つ目は在庫・発注チェックリストです。欠品による機会損失を、週次の定型チェックで防ぎます。
プロンプト4:週次の在庫アラートと発注候補リスト
作業フォルダの inventory_{日付}.csv(SKU・現在庫・過去4週販売数列あり)を読み込み、
以下のルールで発注チェックリストを作成してください。
1. 残り在庫が「直近4週の週平均販売数×2」を下回るSKUを「要発注」に分類
2. 売れ筋上位20SKUは閾値を「週平均×3」に引き上げ
3. 8週間販売ゼロかつ在庫30以上のSKUは「滞留在庫」として別リスト化
4. 要発注リストには推奨発注数(リードタイム3週間分+安全在庫)を併記
結果は order_checklist_{日付}.xlsx に保存し、要発注が10SKUを超えたら冒頭にサマリを付けてください。
5つ目は定例会資料の自動生成です。会議インテリジェンスと資料作成をまとめて任せる型です。
プロンプト5:週次定例会のステータス資料生成
作業フォルダの daily_report_*.md(直近7日分)と ad_report_{週}.csv(RPP・スポンサープロダクト実績)を読み込み、
週次定例会用の資料を作成してください。
構成:
1. 今週の売上ハイライト(数字は前週比・前年比付き)
2. 広告の消化額とROAS、改善が必要なキャンペーン
3. 在庫・CSのトピック(欠品、低評価レビュー、未対応問い合わせ)
4. 来週のアクション候補3つ(根拠となる数字を添える)
スライド形式ではなくA4の1枚レポート(weekly_meeting_{週}.md)として出力してください。
導入の順番としては、プロンプト1の日次レポート統合から始めるのが定石です。毎日発生する作業なので効果測定がしやすく、入力ファイルも管理画面からのダウンロードだけで揃います。1週間ほど人間の作業と並走させ、数字の転記ミスがないことを確認してから他の型に広げると、社内の信頼も得やすくなります。
5つの型が安定したら、次の段階はスケジュールタスクとの組み合わせです。Coworkには指定した時刻・頻度でタスクを自動実行する機能があり、「毎朝7時にプロンプト1を実行して結果をレポートフォルダに保存する」といった予約が組めます。人間の仕事は朝イチでの検品だけになり、実行し忘れという人的リスクも消えます。日次・週次・月次の3階層で予約を組んでおくと、定型業務のカレンダーがそのままCoworkの実行計画になります。設定手順は前述のスケジュールタスク解説記事で詳しく扱っています。
なお、プロンプトの書き方で成否を分けるのは「保存先とファイル名の指定」「異常時の挙動指定」「推測禁止の明示」の3点です。保存先が曖昧だと成果物がどこにあるか探す時間が発生し、異常時の挙動を書かないと欠損データのまま集計が進み、推測禁止を書かないと空欄を尤もらしい数字で埋められる事故が起きます。上の5本にはいずれもこの3点を織り込んでいるので、自作プロンプトを書くときも同じ骨格を流用してください。
現場で見た失敗パターンと回避策
1つ目の失敗は、ファイルの置き場所を整えないまま任せることです。デスクトップに雑多なファイルが散らばった状態でフォルダアクセスを許可すると、古い日付のCSVを読んで集計する事故が起きます。回避策は単純で、Cowork専用の作業フォルダを1つ作り、その日の入力ファイルだけを置くルールにすることです。ファイル名に日付を必ず含める運用も併せて徹底します。
2つ目は、生成物を無検品で外部に出してしまうことです。レビュー返信や商品説明文は、規約や薬機法の観点で最終チェックが必要な文書です。アパレル系の単一店舗で試したケースでは、下書き生成は任せつつ「公開前に人間が確認する行だけ色付けする」仕組みをプロンプト側に入れることで、確認時間を1件あたり数十秒まで短縮しながら事故を防げました。自動化するのは下書きまで、公開判断は人間、という線引きが実用的です。
3つ目は、最初から複雑な多段ワークフローを組もうとすることです。受注取り込みから在庫更新、発注メールまでを一気につなぐ構想は魅力的に見えますが、途中の1ステップが崩れると全体が止まり、原因の切り分けに時間を溶かします。まず単機能の型を5つ別々に安定させ、その後で接続する順序が結果的に早い、というのが5,000社支援の中で何度も再現したパターンです。
KPIと費用・工数の目安
費用面では、Claude Coworkは追加課金なしでClaudeの各プランから利用できます。個人プランのClaude Proは月20米ドル、上位のMaxプランは月100米ドルからで、プランによりエージェントの利用枠が異なります(2026年7月時点の公表値。最新の枠は公式の料金ページで要確認)。月商数千万円規模の店舗であれば、スタッフ1人の残業1〜2時間分で回収できる水準です。
効果測定のKPIは3つに絞るのが実用的です。第一に接続業務の所要時間で、日次レポート作成なら「毎朝45分→確認込み10分」のような実測を導入前後で取ります。第二に処理件数で、レビュー返信なら週あたりの返信完了数を追います。第三にミス率で、転記ミスや誤送信の発生件数を月次で数えます。店舗運営の現場感覚では、プロンプト1〜3の3つを安定運用に乗せた段階で、接続業務の時間が導入前の半分前後まで下がるケースが多く見られます(店舗規模・業務構成による目安であり、保証値ではありません)。
工数面では、初期設定に半日、各プロンプトの調整に1本あたり1〜2時間を見込んでおくと現実的です。特にプロンプト1のレポート統合は、自店のCSV列構成に合わせた修正が必ず発生します。最初の1週間は出力を毎日検品する前提でスケジュールを組んでください。
簡単な試算もしておきます。日次レポート45分、レビュー返信が週90分、週次資料作成が60分の店舗なら、月間の対象時間はおよそ25時間です。導入後にこれが半分になれば月12時間強の削減で、時給2,000円換算なら月2.5万円前後に相当します。Claude Proの月20米ドル(約3,000円強、為替による)に対して投資回収の計算は立ちやすく、削減時間を商品ページ改善や新規仕入れの検討に振り向けられる点まで含めると、金額換算以上の効果が見込めます。もちろんこの数字は前提次第で変わる目安であり、まず自店の接続業務の棚卸しから始めるのが正確です。
今後の展望──「指示する仕事」から「引き取ってもらう仕事」へ
今回の調査でAnthropicは、利用データの継続的な公開を予告しています。注目すべきは、業務プロセス・オペレーションという最大カテゴリが、AIエージェントの長時間自律稼働と最も相性のいい領域だという点です。Anthropicが同時期に公開したCognitionの事例では、Claude Fable 5が8時間の連続自律稼働を実現したと報告されており、「朝出社したら夜間に接続業務が終わっている」運用が視野に入ってきました。
EC事業者にとっての含意は、業務の切り出し方が変わることです。これまでのAI活用は「人間が都度指示を出す」前提でプロンプトを磨く発想でしたが、今後は「この業務は丸ごと引き取ってもらう」単位で設計する発想に移ります。日次レポート、週次の在庫チェック、月次の広告振り返りのような定周期業務は、スケジュール実行と組み合わせれば人間の関与を検品だけに減らせます。競合がまだ「ChatGPTで文章を作る」段階にいる間に、接続業務の引き渡しまで進んでおくことが、2026年後半の運営コスト差になって表れると考えています。
同種のエージェント型ツールとしては、OpenAIも2026年7月に業務エージェントChatGPT Workを投入しており、この領域の競争は数か月単位で動いています。ツール間の優劣は入れ替わる可能性がありますが、「接続業務を棚卸しして、ファイルとルールを整備し、下書きまで任せて検品する」という運用設計そのものはどのツールでも共通です。今のうちに自店の業務を引き渡せる形に整えておけば、基盤側の進化はそのまま乗り換えなしで享受できます。ツール選定に時間を使うより、業務の整理に時間を使うほうが回収が早い、というのが現場からの実感です。
よくある質問
Claude Coworkは無料で使えますか
はい、Claude Coworkは追加費用なしで、Claudeの有料プラン利用者が使えるツールです。個人向けはPro(月20米ドル)から利用でき、プランによってエージェントの利用枠が異なります。2026年7月時点の情報のため、最新の提供条件は公式サイトでの確認が確実です。
Claude CodeとClaude Coworkはどう違いますか
Claude Codeとは、ターミナル上で動く開発者向けのエージェント環境のことです。Coworkは同じエージェント能力をチャット画面で使えるようにしたもので、コマンド操作が不要です。Anthropicの調査でも、Claude Codeは開発の中核作業、Coworkはレポートや資料作成などの周辺業務、と使い分けられている実態が示されました。
自社の売上データを読ませても安全ですか
Anthropicの利用実態調査は匿名化・集計済みデータのみを扱い、人間が個別セッションを読まない設計と明記されています。ただし、社内のデータ取り扱い規程との整合は導入前に確認すべきです。心配な場合は、顧客の個人情報列を除いたCSVを渡す運用から始めるのが無難です。
ECのどの業務から始めるべきですか
日次売上レポートの統合から始めるのが定石です。毎日発生するため効果がすぐ数字で見え、入力も管理画面からのCSVダウンロードだけで済みます。1週間人間の作業と並走させて精度を確認し、その後にレビュー返信や在庫チェックへ広げる順序が失敗しにくい進め方です。
スマートフォンからも使えますか
はい、2026年7月からモバイルとWebでもCoworkのセッションを開始・確認できるようになりました。外出先や実店舗の合間に、朝仕込んだレポート生成の結果を確認するような使い方ができます。長時間の初期設定はデスクトップで行うのが現実的です。
プロンプトはそのまま使えますか
本記事のプロンプト5本は、ファイル名・列構成・閾値を自店の環境に合わせて書き換えれば動く設計にしています。ただし楽天RMSやAmazonのレポート仕様は変更されることがあるため、初回は必ず出力を検品してください。列名が違う場合はプロンプト内のファイル説明を実物に合わせるだけで改善します。
Coworkは楽天RMSの管理画面を直接操作できますか
いいえ、楽天RMSへの自動ログインや管理画面の自動操作は前提にしないのが安全です。アカウント共有やモール規約、セキュリティの観点でリスクがあるためです。CSVを人間がダウンロードして作業フォルダに置き、Coworkが処理し、登録・アップロードは人間が行う、という分業が現時点の現実解です。
ChatGPT Workとどちらを選ぶべきですか
結論としては、社内で既に使っているAI基盤に合わせるのが現実的です。両者とも「業務を丸ごと任せる」方向のエージェントで、思想は近い位置にあります。ChatGPT Workは先行提供が上位プラン中心なのに対し、CoworkはClaudeの有料プラン全体で使える点が導入ハードルの違いです(2026年7月時点、要確認)。まず片方で業務の引き渡し方を確立すれば、その設計はもう片方にもほぼ流用できます。
著者:齋藤竹紘(株式会社オルセル 編集長/5,000社以上のEC支援実績/書籍3冊)
参考文献
- Anthropic・How people are using Claude Cowork
- Anthropic・Working at the frontier: How Cognition trusts Claude Fable 5 to work through the night
- Anthropic・Claude Fable 5 / Mythos 5 発表
※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/
【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。