楽天市場のRPP広告を運用していると、在庫切れの商品や粗利の薄い商品にまでクリックが流れ、知らないうちに広告費を溶かしてしまうことがあります。除外設定をしたくても、楽天のRPP除外CSVはShift_JISやコントロールカラムの指定が独特で、アップロードに失敗しがちです。「楽天RPP除外CSVビルダー」は、除外したい条件を伝えるだけで、楽天仕様に沿った除外CSVを生成し、無駄打ちの広告配信を止めるところまで支援するスキルです。本記事では、このスキルでできることと実際の使い方を解説します。
このスキルはALSEL Agent Skillsが配布するEC実務スキルの一つで、Claude Code上で動かします。
このスキルでできること
楽天RPPの除外には、特定の商品を広告から外す「除外商品」と、特定の検索語で表示させない「除外キーワード」の2系統があります。本スキルは、どちらの除外リストも楽天のRMSにそのままアップロードできるCSV形式で書き出します。
入力として渡すのは、除外したい条件です。たとえば「在庫切れの商品を広告から外したい」「理論CPCが20円を下回る低粗利商品を恒久除外したい」「競合ブランド名のキーワードを商標対策で除外したい」「30日でクリック30以上なのにCV0の不振商品を一時除外したい」といった指示です。スキルは在庫CSVや実績CSV、キーワードリストから条件に合う対象を抽出し、除外理由を添えたCSVに整えます。
出力されるCSVには、楽天の仕様であるコントロールカラム(新規追加のn、再配信に戻す削除のd、更新のu)が正しく振られ、各行に除外理由が記録されます。在庫切れのような一時的な除外はdで復帰でき、終売や低粗利のような恒久除外と区別して管理できる点が、手作業との大きな違いです。
実際の使い方
起動は「RPP除外CSVを作って」「在庫切れ商品を広告から外したい」「商標KWを除外したい」といった自然な言葉で行えます。手元に楽天RMSからダウンロードした在庫CSVや広告実績CSVがあれば、それを渡すことで抽出の精度が上がります。
スキルはまず除外対象(商品か、キーワードか、両方か)と除外理由のカテゴリを確認します。次に、既存の除外リストがあればそれと突き合わせ、すでに除外済みの行は重複登録を避けてスキップし、状態が変わったものだけをdやuで処理します。この差分管理があるため、毎週運用しても除外リストが二重登録で膨らむことがありません。
最後に、Shift_JIS(CP932)・CR+LF・BOMなしという楽天独自の文字コードでCSVを書き出します。文字コードや改行コードのミスはアップロード失敗の典型的な原因ですが、ここを自動で揃えてくれるため、RMSの管理画面でそのまま取り込めます。適用前には元の除外リストをバックアップしておく運用も前提に設計されています。
導入による業務インパクト
除外CSVを手作業で作る場合、実績の確認、対象商品の抽出、理由づけ、文字コードの変換まで含めると、毎週30分から1時間ほどかかることも珍しくありません。本スキルを使えば、条件を伝えてから数分で除外CSVが整い、抽出漏れや文字コードミスによる再作業も減ります。
費用面の効果はさらに大きく、在庫切れや低粗利の商品へのクリックを止めるだけで、月あたりの無駄な広告費を相応に圧縮できます(削減幅は店舗の商品構成によるため要確認)。注意点として、除外はあくまで配信の最適化であり、何を除外すべきかという判断軸は店舗側が持つ必要があります。キーワード単位の入札評価や除外候補の見極めは楽天RPPキーワード診断スキル、そもそもの商品ページの売る力は楽天商品ページ販売力診断スキル、SKUの重複整理は楽天SKUバリエーション点検スキルと役割を分けると、運用全体がかみ合います。
まとめ
楽天RPP除外CSVビルダーは、在庫切れや低粗利、商標問題といった「広告に出すべきでない商品・キーワード」を、楽天仕様のCSVに正しく整えて配信から外すためのスキルです。広告費の無駄打ちが気になっている店舗、除外CSVのアップロードでつまずいた経験のある店舗は、まず1週間分の在庫CSVと実績CSVを用意し、除外したい条件を1つ伝えるところから始めてみてください。
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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。