楽天市場の運営を外注する際に注意すべき5つのポイント

投稿日: カテゴリー 楽天市場

楽天市場のショップを運営する際に、外部の運営代行会社のサービスの利用を検討される方も多くいらっしゃいます。

  • 「運営する手間がない」
  • 「担当者が辞めてしまった」
  • 「楽天市場の運営の仕方がわからない」
  • 「プロに任せてショップを成功させて欲しい」

など、運営代行を任される理由は様々です。

また、運営代行サービスを利用されるといっても、

  • バナーやメルマガの作成といった簡単な作業のみを依頼する場合
  • 広告の運用・キャンペーン、楽天SEOといった集客の部分を依頼するような場合
  • 受発注業務と顧客対応以外の全てを依頼する場合
  • 受発注業務・顧客対応も含めたショップ運営全体を任せる場合

など、ショップや代行会社のサービスによっていろいろなパターンがあります。

もっとも、プロに運営を代行したとしても必ずしもうまくいくとは限らず、むしろ悪い結果を生んでしまうような場合もたくさん聞きます。

今回は、どのような場合であっても、楽天市場の運営を外注する際に必ずチェックしておいた方が良いポイントについてまとめました。

それでは始めます。

1.運営作業が最初から全て自動化されるわけではない

 

運営代行サービスを利用する際にまず理解しておかなければならないのは、いきなり運営業務から100%解放されるわけではないということです。

全部丸投げのサービスを利用したとしても、売上目標、広告予算、キャンペーンの参加の有無、クレーム客への対応方法等、最初は業者にきちんと伝えたり調整したりする必要があります。

また、業者がきちんと業務をこなしているのかどうかもこまめにチェックする必要があります。

もしこれをやらなければ、ショップを成功に導くことができないのは、新規に人を採用した場合と同様です。

メルマガを書いてもらったらきちんとチェックして、修正をしてもらう必要がありますが、最初のうちは全く意図と違うようなこともあるので、かえって自分の仕事が増えてしまった、自分でやった方が早かった、というような場合も考えられます。

きちんと教育して管理しなければならないのは、楽天市場のプロである運営代行会社も同様なのです。

依頼していきなり運営業務から解放されるとは思わないでください。

2.売上が保証されているわけではない

運営代行サービスはあくまで「運営を代行します」といういサービス です。つまり、売上が保証されているサービスではないということに注意してください。

中には、「成果報酬」を掲げている会社もあります。

このような会社は、「成果報酬なので、私たちも一生懸命します」というような営業トークで営業をします。

成果報酬である以上、それほどリスクはないようにも思いますが、注意が必要です。

まず、成果報酬は何に対しての成果報酬なのかということ点です。単純に売上に対しての成果報酬であれば、業者としてはやっているフリをしながら何もせず、それで作ることのできた売上に対する成果報酬を得る、ということも考えられます。

一方、成果報酬である以上、楽に売上が上がらないようなショップについてはそのまま放置されてしまう、というようなこともあります。

これらは実際に問題になった事例です。

運営代行サービスはあくまで運営を代行するサービスであるという点に注意してください。

3.運営代行業者の実績はあなたのショップの実績ではない

  • 「3ヶ月で売上5倍」
  • 「2,200%の成長率」
  • 「楽天ショップオブザイヤーを受賞」

等、運営代行業者はこれまで運営代行してきた実績を掲げて営業をします。

注意が必要なのは、これらの数字はまるで当てにならないということです。

売上が上がった理由が、そのショップが商品数を大幅に追加したのが理由かもしれませんし、広告費を大きく増やしたことが理由かもしれません。

もしくは新型コロナウィルスの第一波の時のように楽天市場のショップの売上が軒並み最高を記録した際のようなところを切り取っているのかもしれません。

また、ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞も、バナーを1つ2つ作っただけなのかもしれません。

実績の数字に惑わされないように業者選定をしてください。

4.業者はあなたの商品・ビジネスについては素人である

運営代行業者はRMSについてはプロであるかもしれませんが、あなたの商品やビジネス自体については素人です。

RMSのことをしているからといって、ショップを全て成功に導けるわけではありません。

商品知識、ターゲットとなる顧客にどのようなコピーや画像が刺さるのか、ライバルのことについて最初からわかっているわけではありません。

そして、このことについてあなたと同じ熱意を持って勉強したり調べてくれることは稀です。

楽天市場に詳しいということとあなたのショップを成功に導けるということは全く別のことであるということを理解してください。

似たような商品を運営していた、というような場合も同様で、あなたのショップを成功に導けるかどうかはわかりません。

商品の種類や特徴、価格帯、使える広告費、ブランド力などはショップによってそれぞれです。

あなたの商品・ビジネスを徹底的に調べて理解してくれる熱意があるかどうかを営業時に問い、見抜くことが必要です。

5.採算が取れるのかどうかをよく計算する

keisan

楽天市場は残り利益が少ないショッピングモールです。

最低でも10%、広告やキャンペーンの費用を入れると20%以上取られてしまうことも少なくありません。

商品粗利と楽天市場に取られる費用をよく計算して運営代行サービスを利用するかどうかを検討しましょう。

例えば、商品粗利が40%、楽天市場に15%支払うとすると、残る利益は40-15=25%です。

その他の固定費や人件費その他の経費を無視するとして、30万円の運営代行サービスを利用するとすると、

30万円÷25%=120万円

の売上分は運営代行の費用で消化されてしまいます。

もしそれまで自分で運営していた場合で、売上がそのままだった場合には、単純に

今の売上-120万円

の売上になってしまいます。

売上アップが保証されていないのは既に述べた通りです。

また、運営代行会社は自分たちの実績をよく見せるために、広告を提案してくることが多いですが、その場合にはさらに売上が削られることになります。

売上よりも利益をどう確保するのかが楽天市場で成功する秘訣です。

よく計算してからサービスを依頼するようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

売上が上がって全部任せられる運営代行サービスですが、依頼するにはよくよく注意して依頼しなければなりません。

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

 


お問い合わせ

  • IT導入補助金2022
  • 今すぐつかえるshopify本
     
  • IT導入補助金2022
  •  
  • Shopify活用本