世界No.1のマルチECプラットフォームとして日本でも出店数をどんどん伸ばしているShopify。
Shopifyは日本最大級のショッピングモール「楽天市場」との連携することができます。
今回はShopfyと楽天市場の連携方法について、
- 連携するメリット
- 連携してできること
- 注意点
- 設定方法
にも触れながらわかりやすく解説していきます。
それでは始めます。
目次
1.Shopifyと楽天市場を連携するメリットとは?
最初に、Shopifyと楽天市場を連携するメリットについて、
- Shopifyにとってのメリット
- 楽天市場にとってのメリット
それぞれについて見ていきましょう。
1-1.Shopifyにとってのメリット
Shopifyにとってのメリットは、なんと言っても「販売チャネルを拡大できること」です。
Shopifyは世界No.1のECプラットフォームとして、FacebookやInstagram、googleショッピング等、様々な外部との連携方法を持っているのが最大の特徴です。
そして、楽天市場は会員数1億人以上を誇る日本最大級のショッピングモールであり、Shopifyにとって楽天市場と連携することは日本だけに限らず世界のユーザーにとって大きな魅力があります。
1-2.楽天市場にとってのメリット
Shopifyは世界中に170万以上の出店数を有する世界No.1プラットフォームです。
Shopifyと楽天市場が連携することで、楽天市場にこれまでなかった世界のブランドが出店してもらえる可能性があります。このことは、日本にあるショップによる出店がメインの楽天市場にとって大きなメリットになります。
2.楽天市場との連携によってできること
それでは私たち出店者にとって、Shopifyと楽天市場が連携することによってどのようなことができるのでしょうか。
Shopifyと楽天市場の連携により、
- 商品登録
- 受注管理
- 在庫管理
- 配送処理
を一元管理することができるようになりました。
例えば、Shopifyの管理画面に登録した商品を、Shopifyの管理画面上の操作によって楽天用の登録データを入れて販売することができます。
また、楽天市場での売上はshopifyの管理画面に通知され、在庫も売れた分自動的に減り、さらに売上データがshopifyと同期されます。
配送についても、管理画面の設定やアプリ等によって設定したshopifyの配送設定を利用して、楽天市場の購入者に配送することができます。
Shopifyと楽天市場双方のショップの連携により、両ショップを効率的に運営することができるようになりました。
3.Shopifyと楽天市場の連携の際の注意点
次に、Shopifyと楽天市場連携の注意点について見ていきます。
まず最初に注意しなければならないのは、楽天市場への通常の出店申し込みが必要ということです。
たとえShopifyに出店したとしても、楽天市場と連携することはできません。
この点、間違えやすい点なので要注意です。
楽天市場と連携したいのであれば、楽天市場に通常の出店申し込みをしなければなりません。
Shopifyに出店しているからといって楽天市場への出店審査・出店費用を免除されるわけではないのです。
その他、下記の点に注意が必要です。
①Shopifyに登録した商品を楽天市場に出品することはできますが、その逆の楽天市場の商品をShopifyに出品することはできません。
②商品登録以外の作業、例えば商品ページの制作等は、楽天市場の管理システムであるRMS上の設定が必要になります。
③Shopifyアカウント1つにつき1つのRMSアカウントの連携となります。楽天市場に複数出店されている場合でも、1つのShopifyアカウントに紐づけることはできません。
④Shopify経由といえども、楽天市場で収集したメールのアドレス入手はできません。楽天市場の規約通り、マスクがかかったメールアドレスのみの取得になります。
⑤楽天市場のオプションサービスであるRMS商品一括編集機能に加入する必要があります。月額1万円+税になります。
4.Shopifyと楽天市場の連携方法
それでは最後に、具体的な連携方法について解説していきます。
4-1.事前準備
まず、事前準備として、
- 楽天市場に出店が完了していること
- RMS商品一括編集機能に申し込みが完了していること(月額1万円+税)
- SMTP AUDHのIDとパスワードを取得すること
- APIライセンスキーを取得すること
が必要です。
SMTP AUDHのIDとパスワードは、RMSの管理画面の「その他の管理」から「あんしんメルアドサービスメニュー」→「メールサーバー設定情報」をクリックすると、確認することができます。
また、APIライセンスキーは、下記URLより申し込みフォームを行い、申し込み完了後、RMSのメインメニュー>拡張サービス一覧>2各種設定・設定変更にアクセスし、「システム開発企業からのAPIアクセス許可設定」より確認することができます。
Sales Channel App Shopify (Byward labs)
SMTP AUDHのIDとパスワードおよび、APIライセンスキーはメモをとっておいてください。
4-2.連携方法
それでは、実際にShopifyと楽天市場の連携作業に入っていきましょう。
まず、Shopifyの管理画面のメニュー「販売チャネル」の+ボタンをクリックします。
楽天市場のアプリが表示されていなければ、「Shopifyアプリストアにアクセスする」をクリックします。
楽天市場販売チャネルを探します。
アプリを追加します。
アプリを追加したら、「出店情報を入力する」をクリックします。
もしまだ楽天市場に出店していなければ、その上の「出店申し込みをする」をクリックして申し込みをします。
下記の入力画面に店舗URLと先ほどメモをした、
- APIライセンスキー
- SMTPのIDとパスワード
を入力すれば、Shopifyと楽天市場の連携は完了です。
楽天市場にも出品する場合には、商品管理の編集画面から、右側の「販売チャネルとアプリ」でRakuten Ichiba(JP)をクリックします。
画面上部右側の「その他の操作」から楽天市場の「Edit Product」をクリックすると、楽天市場に表示するための編集を行うことができます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。すでに楽天市場に登録済みの商品についてShopifyと同期が出来ないのは不便ですが、在庫連携や配送の面で連携するメリットはありそうですね。
この記事を参考に、楽天市場を出店されている方や出店をお考えの方はShopifyとの連携を試してみてください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!