LPファーストビュー診断スキルとは、LPの最初の1画面を10項目20点満点で採点し、改善コピーまで出すスキルのことです。
広告費を使ってLPに人を集めているのに、直帰率が7割を超えたまま下がらない。よくある相談です。原因の大半はスクロールせずに見える最初の1画面、いわゆるファーストビューにあります。ただ「なんとなく弱い」では直せません。ALSEL Agent Skillsで配布しているLPファーストビュー診断スキルを使うと、10項目20点満点の採点と優先順位付き改善案が数分で出ます。本記事は、EC支援19年・5,000社超の実績を持ち、AI導入支援を2023年から提供する株式会社オルセル(うるチカラ運営)が解説します。
このスキルでできること|10項目を0・1・2点で採点する
このスキルは、LPファーストビューを10の観点でスコアリングします。項目は、Who(誰向けか)、What(何が良いか)、Why now(なぜ今買うか)、CTA、スマホ1画面適合、信頼要素、広告とFVの整合性、画像品質、法務リスク、視線の流れの10個です。それぞれを0点・1点・2点で評価し、合計20点満点で判定します。
判定は5段階で、18〜20点なら優秀で微調整とABテスト、14〜17点なら良好で1〜2項目の改善余地あり、10〜13点は標準で優先3項目を順次対応、6〜9点は要改善で全面リデザイン推奨、0〜5点は不合格として公開し直すレベル、という区分になっています。
入力するのは、LPのスクリーンショット(PC版とスマホ版の両方)またはURL、商品情報(カテゴリ・価格・ターゲット・USP)、そして薬機法上のカテゴリ区分です。化粧品なのか、医薬部外品なのか、機能性表示食品なのか、一般食品なのか、雑貨なのかで、書ける表現の範囲が変わるためです。流入させている広告のキャッチ・オファー・ターゲットを併せて渡すと、広告とFVの整合性も採点対象になります。情報が足りない場合は仮置きで初稿を出し、冒頭に「最終確定には何の確認が必要か」が表示される設計です。
対応プラットフォームは横断で、Shopify、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECの独立LPまで同じ基準で診断できます。ジャンルも化粧品、健康食品、食品、アパレル、家電、雑貨、サービスに対応しています。
実際の使い方|「LPのファーストビュー診断して」で起動する
起動は自然文で構いません。Claude Code上で「LPのファーストビュー診断して」「FV弱い?」「CVR上がるFVにして」「広告とFVがズレてる」といった言い方をすれば、このスキルが呼び出されます。
診断で重要なのが、スマホビューを最優先で見る点です。スキルの原則として、PC版だけで評価しても意味がないと明示されています。スマホ流入が70〜80%を占める現在、判定はスマホ実機かChrome DevToolsのモバイルビュー(横幅390〜430px相当)で行います。iPhone標準の縦表示領域はステータスバーとブラウザバーを除いておよそ670pxで、この範囲にWho・What・Why now・CTAの4要素が収まるかを最初に見ます。
出力は決まったフォーマットで返ってきます。案件サマリー、10項目のスコアシート、評価ランク、影響度順の優先改善ポイント、そして改善後のキャッチコピー・サブコピー・訴求帯・CTAボタン文言まで具体的に出ます。優先順位は点数の低い順ではなく影響度順で、スマホ1画面適合とCTAが最大、Why now・Who・広告整合性が大、信頼要素や法務リスクなど残り5項目が中、という重み付けになっています。
改善案は1案ではなく訴求軸の異なる2〜3案が出ます。悩み起点のPASONA型、ベネフィット先行のBEAF型、社会的証明先行型の3パターンです。各案は1,000セッション以上で統計的有意性を確認するよう注記されるので、ABテストの設計までそのまま流用できます。
法務リスクだけはスコアと別軸で扱われ、違反表現があれば即修正必須として扱われます。化粧品の56項目外の効能訴求、一般食品の効能標榜、根拠のないNo.1表記や二重価格の8週間ルール違反などが検出対象です。表現面をさらに詰めたい場合は薬機法・景表法の表現チェックスキルの記事も併せてご覧ください。
導入による業務インパクト|属人的な「なんとなく」を数値化する
最大の効果は、FV改善の議論が点数ベースになることです。従来は制作会社と店舗側で「もっとインパクトを」「ターゲットが伝わらない」といった感覚的なやり取りが往復し、1回のFV改修に2〜3週間かかることも珍しくありませんでした。10項目のどこが0点でどこが2点かが出れば、直す箇所と直さない箇所がその場で決まります。
限界も正直に書いておきます。このスキルが評価するのは伝達力であって、デザインの美しさや実際のCVRそのものではありません。点数が上がればCVRが必ず上がると保証するものではなく、改善案は必ずABテストで検証する前提です。また入力するスクリーンショットが古いままだと当然ながら診断も古い状態に対するものになります。CVR全体の診断まで踏み込みたい場合は、ShopifyのCVR診断スキルの記事のほうが適しています。本スキルはあくまで最初の1画面に特化しています。
なおLP全体の構成設計は別スキルの ec-landing-page-outline、広告クリエイティブのブリーフ作成は ec-ad-creative-brief、Meta広告のコピー特化は meta-ad-copy-ec-jp と、役割が分かれています。目的に応じて使い分けてください。
まとめ
LPファーストビュー診断スキルが向いているのは、広告を回していてLPの直帰率に課題があり、かつ改善の優先順位を社内で決めきれていない事業者です。一歩目としては、いま一番広告費を投じているLPのスマホ版スクリーンショットを1枚撮り、商品カテゴリと流入広告のキャッチを添えて診断にかけてみるところから始めるのが早いと思います。20点満点のうち何点なのかが分かれば、次の打ち手は自ずと決まります。
参考文献
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【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。