楽天市場は成功している店舗もたくさんある反面、競争も激しい場所です。
楽天市場で繁盛店として成功するための競争は、開店する前の段階、つまり開店準備段階から始まっています。
開店準備段階での行動が、開店後のショップの成否に大きく関わってくることになります。
開店と同時にスタートダッシュを切る、もしくは若干フライング気味でもライバル店と差をつける、というのは楽天市場で成功するためには大変重要です。
今回は、楽天市場で成功するためのスタートダッシュを切るために、出店前にしておくべきことについてまとめてみました。
目次
1.リサーチをする
楽天市場に出店して成功する見込みがあるのかどうかを、あらかじめ調べておく作業がこのリサーチです。
大きく分けて3つのリサーチに分かれます。
- 市場(マーケット)=実際にどの程度売れているのか。またお客様のニーズはどのようなものか
- 競合(ライバル)=自分のショップのライバルがどのようなお店で、どのようなことをしているのか
- 自分=自分のショップの持っている強みや弱みの棚卸し
この3つのリサーチを事前に行っておくことは、楽天市場で失敗しないためにも、成功するためにも大変重要です。
この3つのリサーチは下記ページで解説しております。
「楽天市場で成功するために最低限やっておくべき3つのリサーチ」をご確認ください。
2.楽天市場の現状を知る
楽天市場がどのような場所なのかを知っておくことも重要です。
- 楽天市場での出店数、退店数はどのようになっているのか。
- 楽天市場は、全体での売り上げは伸びているのか。
- 広告の種類はどのくらいの数があり、どのくらいの費用がかかるのか。
- 自分のお店で扱う商品ジャンルは楽天市場では売れやすいのかどうか。
- 楽天市場ではどのような運営ルールが存在するのか。
- 楽天市場で利用できるサービスの種類はどのくらいあるのか。
楽天市場の全体像をしっかり理解しておくことは、間接的にショップの運営に役立つはずです。
楽天株式会社の決算発表や、楽天市場の出店資料をチェックするのはもとより、楽天市場でお店を持っており、ある程度成功されている人から体験談を聞く、楽天市場専属ではなく、広くECモールをサポートしている会社に相談するなどで実際に出店する前にある程度の楽天市場の実態を把握することができます。
3.費用の計算をする
楽天市場の出店にかかる費用は、初期費用だけではありません。
楽天市場に直接関わる費用は、初期費用以外にも
- システム利用料
- 楽天スーパーポイント原資
- カード決済利用料
- アフィリエイト利用料
などが売上に応じてかかります。
その他、広告を出稿する場合には広告に関する費用がかかります。
また、楽天市場に直接関わる費用以外にも、ネットショップを行う上での経費、例えば
- 人件費
- 配送料
- 倉庫費用
- 梱包資材費用
- 商品仕入代金
などがかかります。
また、楽天市場に出店すると「価格を安くしましょう」とECコンサルタントに言われることが大半です。
「値段を下げて集客をする」というのが楽天市場の常套手段です。
この場合には、価格を下げた分は当然ショップ側が負担することになりますので、この費用もある程度覚悟しておかなければなりません。
このような費用の概算は、出店前に計算しておく必要があります。
4.運営に必要な最低限の技術を身につける
楽天市場のショップ経営には、ある程度のWEBの知識が必要です。
もちろんWEBの知識がたくさんあればあるほどショップ運営には有利ですが、最低限必要な知識として
-
HTML
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写真撮影
-
画像加工
の3つが挙げられます。
HTML
楽天市場では、トップページ、カテゴリページ、商品ページと、デザインを作り込むことが、楽天市場で売り上げをあげる必須要素となります。
構築に必要な最低限のHTMLの知識は、開店前に入れておいたほうがよいでしょう。
書籍でもhtmlの教科書はたくさんありますし、web上でも検索するとhtmlの知識を身につけることもできます。
( HTMLもCSS初心者が楽天市場ページ制作で覚えるべき5つのhtmlタグ)
「HTML」というと初めての方には難しいように聞こえますが、楽天市場でショップを成功させるために必要な知識としては、基礎的なもので十分です。
3時間も勉強すれば、理解できる程度の分量ですので、身構えずに楽しんで学んでみてください。
写真撮影
商品登録やページ制作をするために必ず必要になるのが写真撮影の技術です。
撮影業者に任せているショップもありますが、出店時には店長さん自身で撮影しなければならない場合が大半だと思います。
扱う商品のジャンルにもよりますが、基本的には商品の写真は極めて重要になってきます。
ホームページ上では、視覚や聴覚以外の情報をユーザーに伝えることが困難なため、
視覚である写真は、わかりやすく、なおかつ商品の特徴が伝えることのできるものでなければなりません。
現在ではスマートフォンのカメラがとても優秀ですので、スマートフォンを使って撮影されている方も多いですが、デジカメで撮るにせよスマートフォンで撮るにせよ、写真の撮り方がとても重要です。
商品の特性に合わせて一番よく売れる写真を撮らなければなりません。
これもできれば開店前に学んでおくべき知識です。
ネットショップ開業時に役立つ商品撮影が得意になる3つのポイント
画像加工
撮影した写真は、そのままショップに使用する場合と、文字を入れたりデザインを入れたりして加工する場合があります。
ショップのデザインを作ったり、バナー(ショップ上に四角形のキャッチコピーを入れて表示させているもの)を制作したりする場合には、画像加工技術が必要になります。
まず、画像の加工にはソフトが必要です。
windowsのPCに内蔵されている「ペイント」というソフトの他にも、
- フォトショップ(有料)
一番人気。ネットショップのデザインを作るならコレです。
使い方詳細はコチラ。
Photoshop(フォトショップ)初心者のための使い方・基本設定まとめ
- イラストレーター(有料)
イラストも作れるオススメツールです。
使い方詳細はコチラ。
これからIllustratorを始めてみようという人のための基本操作とかいろいろ
- スケッチページ(無料)
楽天市場に特化した、初心者でも簡単に利用できるツールです。
使い方詳細はコチラ。
初心者におすすめなバナー・ページ作成に使える「SketchPage for 楽天市場」
などは、よく楽天市場の店長さんが画像加工に利用しています。
また、その他にも画像加工のソフトはたくさんあります。
(無料でも十分!お手軽に画像加工・編集出来るフリーソフト31選)
プロに頼んでしまうのが一番早いですが、それでも店長さんがある程度できるようになっておいた方が良いです。
5.出店審査通過のための書類・情報を集める
次に、実際に楽天への出店手続きを行っていきます。
楽天市場の開店には、出店審査(出店自体ができるかどうかの審査)と、開店審査(開店できる状態になっているかどうかをチェックする審査)の二段階審査を通過することが必要です。
スムーズな開店を目指すのであれば、第一段階目の開店審査を通過するためにどのようなものが必要なのかをチェックして、必要な書類や情報は集めておく必要があります。
何が必要になるのかは出店カテゴリーごとにより異なりますので、下記URLを参考に、ご自身のすべきことを確認してください。
6.開店審査のためのショップ構築の準備をする
出店する前に開店審査のための準備もしておくことはとても重要です。
なぜなら、楽天市場の課金は出店審査通過の時点で開始されますので、開店審査でぐずぐずしてしまうと、開店できていない状態で課金がかかるという状態が続いてしまうからです。
開店審査では、「楽天市場のショップとして商売ができる状態になっているのか」という観点から、商品が登録されているのかというところから、購入する際に必要な情報やお店の構成やデザインに至るまで、細かくチェックされます。
構成やデザインを決めておくことで、出店審査が通り課金され始めてから考えるよりも、スムーズに本格的に運営開始まで進めることができます。
制作会社に依頼する場合には、出店申込の時点で見積もりをとっておき、出店審査OKの時点ですぐに作り始められる体制をとっておきましょう。
楽天市場でwebデザインするときに参考になりそうなサイト21選
最後に
スムーズなスタートを切ることが、楽天市場で成功するためのはじめの一歩です。
ここで紹介した6つを最初にやっておけば必ず他の出店をリードすることができるはずです。
ぜひ本記事を参考に、素晴らしいスタートを切ってください。