SEOの効果が出始めるのはいつからか?| 6枚の図で徹底解説

投稿日: カテゴリー SEO

「SEOの効果が出始めるにはどのぐらいの時間が必要なのか?」

これはSEOに取り組み始めた人や、なかなか検索順位が上がらないと悩んでいる全ての人たちが知りたいのではないでしょうか。

そしてこの問いに関しては様々な答えが存在します。

  • 「2週間」
  • 「1ヶ月」
  • 「3ヶ月」
  • 「4ヶ月から6ヶ月」
  • 「8ヶ月」
  • 「1年」
  • 「2年」
  • 「わからない」
    ・・・。

この問いに答えるのが難しいのは、SEOには様々な要因、例えば

  • コンテンツの質や量
  • コンテンツ更新の頻度
  • WEBサイトの内部リンク構造
  • WEBサイトの外部リンク構造
  • ドメインの力
  • ターゲットにするキーワードの種類
  • 競合サイトの状況
  • WEBページのHTML構造
  • 画像の最適化

など、あらゆる要因で相対的に決定されるものであるということ、そして何よりSEOというマーケティング領域自体が

「おそらくこうすると検索エンジンに良い判定をもらえるのではないのか」

という推測の積み重ねの学問であるからです。

そして検索エンジンは日々進化していっています。

「SEOの効果が出始めるにはどのぐらいの時間が必要なのか?」
という問いに対する答えは、意外と難しいのです。

この問いに対して、うるチカラ編集部の総力を挙げて、これらの問いに果敢に挑んでみました。

この記事は少し長いですが、読んでいただくことで、

  • これからSEOに取り組まれる方
  • SEOについて諦めていた方
  • 一体いつになったら結果が出るんだ!と思っている方
  • どんなSEO業者に頼んだらいいのかと悩んでいる方

全ての方にとって、「なるほどね」と思っていただけるような研究結果を掲載してあります。

ぜひ最後までお読みいただければと思います。

それでは始めます!!

 

1 .「SEOの効果が出始める」の定義について

まず、「SEOの効果が出始める」の定義を決めたいと思います。

グラフを2つご覧下さい。
下記は2018年1月の検索順位とクリック率との相関関係を表したグラフです。

検索順位とクリック率との相関関係を表したグラフの画像

参照:CTR study

青線はデスクトップ、赤はモバイルです。
検索順位が1位だと、平均デスクトップで36.62%、モバイルで28.68%の確率でクリックしてもらうことができます。

そして順位が下がるにつれてクリック率は減少します。

2ページ目(検索11位以降)になると、ユーザーに訪問してもらえる可能性は非常に低くなります。

さらに、一般的に、1つのキーワードでランクインしているページは、その他のキーワードでもランクインする傾向があります。

下図は、あるキーワードでトップ10にランクインしたページが、その他のいくつのキーワードでランクイン(100位以内)しているかを調査したグラフです。

あるキーワードでトップ10にランクインしたページのキーワード調査のグラフの画像

参照:How many keywords can you rank for with one page? (Ahrefs’ study of 3M searches)

緑の線は、月間検索ボリューム10,000以上のキーワードでランクインしている場合、青の線は、1,000以上のキーワードでランクインしている場合、赤の線は、月間検索ボリュームの大小に関わらず、すべてのキーワードの場合です。

例えば、検索ボリュームが10,000以上のキーワードで1位の場合、そのページは、他の1,302のキーワードでも100位以内にランクインしているということですね。

以上からこの記事では「SEOの効果が出始める」を、

「あるキーワードで検索順位10位以内(1ページ目)に入ること」

と定義したいと思います。

2 .SEOの効果がいつ出始めるのかの検証

この点について、アメリカの有料SEOツールahrefsが、200万のキーワードでの検索結果を調査した、非常に興味深いデータがあります。

以下の6つの図を見ながら「SEOの効果が出始めるのはいつなのか」について考えていきたいと思います。

2-1.TOP10の平均ページ年齢

まず、この図から始めましょう。

Google検索上位10位の平均ページ年齢のグラフの画像

これは

  • X軸(横軸)が検索順位
  • Y軸(縦軸)がページが検索エンジンにインデックスされてからの平均日数

を表しています。

この図を見ると、

  • 1位のページの平均年齢は約3年
  • トップ10の平均年齢は約2年

だということがわかります。

次の図に移ります。

2-2.TOP10の平均ページ年齢の割合

下記の図は、TOP10のページのうち

  • 1年以上2年未満
  • 2年以上3年未満
  • 3年以上

それぞれの割合を出したものになります。

Google検索上位10位のページ平均年齢の割合のグラフの画像

この図の通り、1年、2年はそれぞれ約20%、3年以上のものが約60%となっており、SEOにはある程度の年数が必要なように見えます。

それでは作ってすぐのページでSEOの効果を上げることはできないのでしょうか。

次の図に移ります。

2-3.「ルーキー」ページと検索順位の関係

ページ年齢1年以内の検索順位の割合の円グラフの画像

ご覧のとおり、1年以内の「ルーキー」ページがTOP10にランクインする割合は5.7%。20ページに1ページと、非常に狭き門のように思えます。

さらに見ていきます。

2-4. TOP10の「ルーキー」ページの割合

Google検索上位10位にランクインしている1年未満のページの割合のグラフの画像

この図は、TOP10の各順位別に、1年未満のページがどのくらいの割合でランクインしているのかを表しています。

1位や2位の検索結果にいる1年未満のページは、全体の2%にも満たない割合でしかありません。

10位でも4%強です。

検索結果は時間が経った古いページで占められており、「ルーキー」のページはほとんど見つけることができないということがわかります。

次に移ります。

2-5. 「エリート」ページがランクインするまでにかかった日数と月間検索ボリュームの関係

1年以内に検索上位10位に入ったページのランクインするまでにかかった日数のグラフの画像

この図は、1年以内にランクインした、いわば「エリート」ページがランクインするまでにかかった日数を、キーワードの種類別に表したものです。

  • スモールワード=月間検索ボリュームが1,000以下(黄)
  • ミディアムワード=月間検索ボリュームが5,000〜20,000(オレンジ)
  • ビッグワード=月間検索ボリュームが50,000以上(赤)

となっています。

これを見ると、スモールワードであればページ作成してすぐにランクインする可能性もありますが、ビックワードであれば8ヶ月は最低経たないと「エリート」ページといえどもランクインすることはできないということになります。

2-6 .「エリート」ページと「エリート」サイトとの関連性

ドメインパワーとは、ドメイン自体が持っている力のことです。

ドメインそれ自体に力があると考えられており、

  • 被リンクの数
  • 被リンクの信頼性
  • 被リンク先のドメインの数や質

などにより決定されます。

Moz社のDA(ドメイン・オーソリティ)が有名ですが、この調査を行なったahrefsもDR(ドメイン・レーティング)という独自の指標を持っています。

DRはドメインへの被リンクの数や質を相対的に判断したものになるのですが、簡単に言えばDRの数値が高いサイトはすでにWEB上で評価をされている、いわば「エリート」ページであるということができます。

「エリート」ページと「エリート」サイトとの関係性が以下の図になります。

ページ年齢1年以下の検索順位とドメインパワーとの関係

  • DR低→3%
  • DR高→10.8%=DR低×3.6

この図の通り、DRが高い、つまり「エリート」サイトでWEBページを作る方が、新規のWEBサイトで作るよりもランクインする確率が3.6倍高まるのだということが読み取れます。

「エリートの家の子はエリート」

そんな感じです。

2-7 .検証結果のまとめ

以上の検証結果からは、一応下記の結論を導き出すことができます。

SEOの効果があると認められるのは、最短で1、2ヶ月で可能である。
しかし、検索ボリュームの大きいキーワードは、その検索ボリュームの大きさに比例して日数も伸びる。ビックワードであれば最短でも8ヶ月はかかる。

「ルーキー」ページがランキングTOP10入りするのはおよそ5%
倍率20倍の狭き門。検索順位はいわば「年功序列」の世界であるとも言える。

③ページが属するWEBサイトのドメインが「エリート」である場合には、検索順位も「優遇」される

以上です。

いかがでしたか。

「やっぱりSEOは難しいな」と思われましたか?

そうですね。確かにこの結果だけを見るとそのようにも思えます。

でも実はその真逆です。
この調査結果はSEOに取り組もうとする私たちにとって、とてもとても明るい結果なのです。

以下、この点について考察していきます。

3 .必ず報われるSEO

それではこの調査結果がなぜ、私たちにとって「とてもとても明るい」結果なのでしょうか。

以下考察していきます。

まず、この調査結果はSEOの超激戦区アメリカの調査結果です。アメリカはWEBマーケティング最先端の場所であり、SEO対策の難易度は相当高いのです。

例えば、アメリカと日本での「ケーキ」というキーワードの難しさを調べてみましょう。

この調査を行なったAhrefsのツールを用いて調べてみます。

アメリカでケーキ「cake」の難易度をAhrefsを使って調べて見ると、難易度が75と表示されます。

cakeの難易度のキャプチャー画像

難易度は0から100まであり、数値が上がるに従って難しくなります。75は相当難しい部類に入る難易度です。新規でWEBサイトをアメリカで作ってcakeでTOP10を狙うのはそれこそ数年はかかります。

それでは日本の場合はどうでしょうか。同じツールを使って調べてみます。

ケーキの難易度のキャプチャー画像

難易度は2と表示されました。アメリカに比べて日本でのSEO対策は容易であると考えることができます。

念のため、他のツールも使ってみましょう。

今回はMozBarを使って、アメリカ・日本それぞれの「PA」というページの力の強さとリンクの数のTOP10にランクインしているページの平均値をとってみます。

 

  アメリカ
「cake」
日本
「ケーキ」
PA 48.2 26.1
リンク 236.7 71.8

 

このように、PAもリンクも大きな違いがあり、このことは全てのキーワードに当てはまるといえます。

ですので、少なく見積もってもアメリカの2倍、おそらくもっともっと楽であると言えると考えます。また、日本ではそもそもSEOについて知っている人が本当に少ないのです。

昨年、うるチカラでは、全国のネットビジネスの事業者さん約500社を対象に、SEOの入門セミナーを行いました。

そこで、SEOについて正しい理解をされてた方はどのくらいいたのかというと、「0」です。

SEOについて正しく実践されている方は誰もいなかったのです。ネットビジネスの事業者さんですら理解されている方はとても少ないのです。

さらに考えていきます。2-3で見た図です。

ページ年齢1年以内の検索順位の割合の円グラフの画像

確かに「ルーキー」ページがランクインできるのはおよそ20分の1でした。狭き門のように見えます。

しかし、この調査結果は、

  • ただ作っただけのページ
  • 何もしていないページ
  • まるで間違ったことをしているページ

が相当程度含まれています。

  • SEOについて正しく理解している人が極めて少ないこと

そして

  • そもそもSEOをやろうとしていないページが大半であること

を考えれば、この5.7%という数字はとても大きなものです。

正しくSEOを理解し、実践していくことができれば、SEOで早期に効果を上げることはほぼ確実にできるということを表していると言えるのです。

また、日本では未だに質の悪いSEO事業者が後を絶ちません。

例えば、SEOの被リンクを提供するサービスはgoogleによって禁止されており(参考:リンク プログラム)、このようなことをしてしまうとSEOで効果が上がらないどころか、ペナルティーによってサイトを傷つけてしまう可能性が極めて高いのです。

インチキSEO会社の広告のイメージ画像

このような会社はみなGoogleでペナルティーを受けるようなことをサービスとして提供している会社です。

「SEO 見積もり」などで検索して出てくる業者の中にはこのようなサービスを提供しています。

このようなサービスによって、サイトを傷つけ、SEOに対して非常に悪いイメージを持っている人々が本当に多いのです。

【2018年最新版】SEOの見積もり完全ガイド|SEO業者で失敗しないための予備知識

そして検索エンジンは日に日に賢くなっており、今後ますますこのようなサイトは摘発されていくことになります。

検索エンジンとは?効果的なSEOを行うための3つの必要知識

だからこそ日本はSEOのチャンスなのです。

SEOのことを知っている人がほとんどおらず、またSEO業者によって自らサイトを傷つけてしまうようなことをしてしまっていることに多くの人が気づいていない今こそ、正しいスタートを切ることで大きなプロフィットを目指すことができます。

そして、この調査結果で明らかになったように、時間が経てば経つほどSEOの効果は上がっていきます。ですから、コツコツ最初の1年を頑張れば、あとは加速度的に結果を得ることができるのです。

短期的な結果ももちろんですが、中長期の成果を見据えて、コツコツと地道に正しいSEO対策を行う。

このことで、SEOの効果を必ず得ることができます。

「SEOは必ず報われる」のです。

4. 事例

 

 

それでは最後に、実際のところどうなのかを、うるチカラ塾の受講生の事例で見ていきたいと思います。

4-1. 事例1

こちらの方は、4ヶ月で20ページほど作られてのち、アクセスが上がり始めた比較的早い事例です。

Googleの検索ボリュームで14,800という、ミディアムワードの中でもやや大きめな単体ワードで1ページ目にも表示されるようになりました。

現在のところで月間PV数が25,000程度とまだ少ないですが、今後大きく伸びていくことが予想されます。

完全新規のドメインから、最初は細かい複合ワード(3つとか4津とか)で1つ、2つと徐々に表示されていき、週に1つずつのペースでコンテンツをできる範囲で増やしていかれました。

4-2. 事例2

この事例は、半年で少しずつ少しずつ伸びていったことがわかる事例です。

最初は全く効果がなく、記事をほとんど更新しなかった月も最初はありましたが、それでも諦めずにやりきった結果、半年でアクセスが伸びていく兆しが見えてきています。

SEOは農業のようなものです。

畑を耕し、種を植え、水をやっている時は本当に結果が出るのかどうかが見えません。

しかし、諦めず、インチキをせず、ユーザーの為になる記事をどんどん更新していくことによって必ず結果がついてきます。

事例については、また結果が出次第、更新してまいりたいと思います。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

SEOの効果は多少時間はかかりますが、正しい方法で行えば必ず結果は出ます。

正しいSEOの方法は本サイト「うるチカラ」の他の記事をぜひ読んで勉強していただければと思います。また、「どのように進めていけば良いのかわからない」という方はぜひお問い合わせください。

最初にきちんとしたSEOの知識を入れておくかおかないかは大きな違いです。

正しい方法の実践でSEOの効果を早期に体感してください!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

(参照データ) 

How long does it take to rank in Google? (A study by Ahrefs)

※この記事は、2018年3月2日にアップした記事をアップデートしたものになります。


お問い合わせ

  • IT導入補助金2022
  • 今すぐつかえるshopify本
     
  • IT導入補助金2022
  •  
  • Shopify活用本