ShopifyセクションアイデアをAIが業種別に提案|50案を3段階判定

Shopifyのセクション追加アイデアを業種別・目的別に企画するAIスキルを解説。50案カタログとDawn標準・App Block・カスタムの3段階判定で過剰投資を防ぎ、優先度つき実装ロードマップまで自動作成します。

投稿日: カテゴリー EC×AI活用

Shopifyストアの改善で最初に迷うのが「どのセクションを追加すべきか」という企画段階です。トップページにレビュー枠を置くべきか、商品ページに成分一覧を足すべきか、判断材料がないまま制作会社へ見積もりを依頼し、標準機能で済む内容にカスタム開発費を投じてしまう店舗は少なくありません。

Shopifyのセクション企画が、業種別・優先度つきの一覧で手に入るスキルです。

ALSEL Agent Skillsで配布されている「shopify-section-idea-generator-jp」は、Claude Code上で動作し、Shopifyのテーマにどんなセクションを追加すべきかを企画段階から提案します。本記事は、EC事業者のAI導入支援を19年・5,000社超に提供してきた株式会社オルセル(うるチカラ運営・2007年創業)が解説します。

Shopifyセクション企画スキルでできること

このスキルは、50案のセクションアイデアカタログをもとに、業種・目的・優先度の3軸で追加候補を一覧化します。セクションとは、Shopifyテーマのページを構成するブロック単位の部品のことで、どれを選ぶかがCVR(購入転換率)を左右するにもかかわらず、選定基準が属人的になりがちだからです。

具体的には、化粧品・食品・ファッション・家電・サプリの5業種について業種別の最優先セクションを提示します。たとえば化粧品なら成分・使い方・レビュー、食品なら原料・産地・栄養成分、ファッションならサイズ表・コーデ・素材といった具合です。あわせてCVR向上・AOV(平均注文額)向上・LTV(顧客生涯価値)向上・信頼向上という目的別の切り口でも候補を整理します。

このスキルの最重要原則は「Dawn標準、App Block、カスタム実装」の順に検討することです。Dawnとは、Shopifyが無償提供する標準テーマのことです。標準機能で済むセクションを最初からカスタム開発するのは過剰投資なので、各候補に対して「Dawn標準で済むか」「アプリが提供するApp Blockで代替できるか」「カスタム実装が必要か」の3段階判定を必ず付けます。さらに実装難易度をSからDの5段階でランク付けし、優先度の高いものから着手できるようにします。

実際の使い方

使い方はシンプルで、Claude Codeに「Sectionアイデアを提案して」「トップページ構成を考えて」などと話しかけるだけです。起動キーワードには「セクション提案」「テーマカスタマイズ案」「商品ページの構成提案」なども登録されています。

入力として伝えるのは、業種や商品カテゴリ、ストアのフェーズ(立ち上げ・成長期・成熟)、主要課題(CVRが低い・リピートが少ないなど)、既存テーマ、予算感、主要流入経路の6項目です。情報が足りない場合はスキル側が仮定を置いて進めるため、最初からすべて揃えていなくても提案は受け取れます。

出力は8ブロック構成の提案書です。ストア概要、業種別の最優先セクション、目的別セクション、判定と難易度つきの詳細リスト、トップページ・商品ページ・コレクションページごとの推奨配置順、Phase分割された実装ロードマップ、レビューや定期購入などのApp Block推奨アプリ(月額の目安つき)、そして次のステップまでが1回でまとまります。

カスタム実装に進むと決めたセクションは、別スキルで詳細仕様書に落とし込めます。仕様書化の流れはShopifyのLiquidセクション仕様書を自動作成するスキルの解説記事を、成分一覧のようにデータ構造の設計が必要な場合はShopifyのMetafield設計スキルの解説記事をあわせてご覧ください。

Shopifyセクション追加の業務インパクト

最大の効果は、カスタム開発の無駄打ちを企画段階で防げることです。従来は制作会社との打ち合わせや相見積もりに数週間かけたうえで、Dawn標準やアプリで済む機能まで開発対象に含めてしまうケースがありました。このスキルは3段階判定によって「作らなくてよいもの」を先に切り分けるため、開発予算を本当にカスタムが必要なセクションへ集中できます。

注意点も正直に挙げます。第一に、セクションを増やすほどテーマの運用負荷が上がるため、スキル自体が優先度高の同時提案を10個未満に抑える設計になっています。第二に、App Blockを多用すると外部スクリプトが増えて表示速度が落ちる可能性があるため、導入後の計測が必要です。第三に、Dawn標準セクションの仕様はアップデートで変わることがあるので、最終判断はShopify公式ドキュメントでの確認が前提です。化粧品や健康食品ではBefore/After表現などに薬機法の確認が必須である点も、スキル側が注記します。

まとめ

このスキルが向いているのは、Shopifyストアの改善余地は感じているものの、どのセクションから手を付けるべきか判断基準を持てていない事業者です。特に、制作会社への発注前に「標準機能で済む範囲」を自分で見極めたい店舗運営者には有効です。一歩目として、自店の業種と一番の課題を1行で書き出し、そのままスキルに伝えてみてください。優先度つきの提案一覧が、次の打ち手を決める土台になります。

参考文献

※うるチカラでは、生成AIの導入支援から運用最適化まで、貴社のEC事業に合わせたカスタマイズ提案を行っています。無料相談(30分)も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください。
https://uruchikara.jp/contact/


【監修】齋藤竹紘(株式会社オルセル代表 / 19年・5,000社のEC支援実績)


投稿者: 齋藤竹紘

株式会社オルセル代表取締役 / うるチカラ編集長。19年・5,000社以上のEC支援実績を持ち、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Shopify・Shopee越境ECの実装ノウハウを保有。AI×ECに関する書籍を3冊執筆。「現場で使えるAI実装」を一次情報として発信しています。

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