被リンクはSEOにとって、良くも悪くも重大な影響を与えます。
2018年現在のSEOでは、以前のSEOの人為的な偽装テクニックであるいわゆるブラックハットのやり方はもはや通用しません。
ブラックハットSEOの代表的な手法である被リンクの売買をしてしまったり、相互リンクサイトに登録をしてしまったりしているような場合には、検索順位やアクセス数のアップは期待することはできないでしょう。
SEOに取り組んでおられる人はもちろん、これからSEOに取り組まれようという人も、現在のWEBサイトの被リンク状況がどのようになっているのかをきちんと把握しておく必要があります。
今回は、被リンクをチェックする方法について、具体的なツールも紹介しながら解説していきます。
それでは始めましょう!
目次
1. 被リンクをチェックする必要性
被リンクとは、あなたのWEBページに他のWEBページからリンクが張られている場合の、そのリンクのことをいいます。
例えば、このブログであなたのWEBページを紹介してリンクを張った場合には、そのブログがあなたのWEBページにとっての被リンクとなります。
被リンクは良くも悪くもとても重要です。
まず被リンクの良い点について述べましょう。
引用元:The Definitive Guide (2018 Update)
このグラフのx軸は検索順位、y軸は被リンク数(被リンクのドメイン数)を表しています。
このグラフを見てわかるように、被リンクの数が多ければ多いほど、検索順位は高くなる傾向になります。
ですから、被リンクの数というのはとても重要なのです。
もっとも、被リンクには良い被リンクと悪い被リンクとがあります。
良い被リンクというのは、自然についていく被リンクです。
コンテンツが良いWEBページは、他のWEBページでも紹介されていきます。
本来被リンクは、口コミと同じように自然と広がっていくものなのです。
このような被リンクはSEO上良い方向に働きます。
一方、悪い被リンクというものがあります。
悪い被リンクとは、不自然な被リンクのことです。
Googleは不自然なリンク、つまり、被リンクの売買や相互リンクを明確に禁止しています。
Googleのガイドラインで例として挙げられている不自然な被リンクは、
- リンクの売買
- 相互リンク
- システムを利用して作成した大量のWEBサイトからの機械的な被リンク
などです。
このような被リンクはSEO業者がサービスとして提供しているものですが、このようなサービスを受けてしまったが為にWEBサイトが汚染されてしまい、検索から外されてしまうことがあります。
こちらのデータをみてください。
これは、Ahfefsという有料のSEOツールで調べた正常なWEBサイトのデータです。
上のデータは
被リンクが88でオーガニックトラフィック(アクセス数のこと)が2,600(Kは1,000です)、
下のデータは
被リンクが63でオーガニックトラフィックが6,500
となっています。
被リンクの数とトラフィックの数のバランスを覚えておいてください。
それでは、次にもう一つのデータを見てみましょう。
被リンクが27,900
もあるのに対して、
オーガニックトラフィックがたったの6しかありません。
被リンク | オーガニックトラフィック(アクセス数) | |
正常なWEBサイト | 88 | 2,600 |
正常なWEBサイト | 63 | 6,500 |
異常なWEBサイト | 27,900 | 6 |
<正常なサイトと異常なサイトの被リンクとオーガニックトラフィックとの比較>
被リンクを人為的に増やすことによるWEBサイトへの影響は甚大なものになります。
被リンクをチェックすることはどんなWEBサイトでも必ずやらなければならないことをご理解いただけたかと思います。
2. 被リンクをチェックする3つのポイント
被リンクをチェックする方法の前に、被リンクをチェックする際のポイントについて確認しましょう。
まずは被リンクの数。いくつついているのかは重要です。
次に、どのWEBサイトからのリンクなのか。
自然な被リンクならば良いですが、スパムサイトからの被リンクが張られている場合には、WEBサイトを傷つけてしまうことになります。
また、SEO業者が張ったリンクも確認しなければならない人もいるでしょう。
また、被リンクのアンカーテキストも確認しなければなりません。
アンカーテキストとは、リンクが張られている、通常は色が変わっているテキストのことです。
下記の例でいうと、青文字の部分になります。
このアンカーテキストもSEO上重要ですので、できれば確認しておきたいところです。
アンカーテキストについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
3. 被リンクをチェックする7つの方法
それでは以下、被リンクをチェックする方法について7つ紹介していきます。
3-1. link:
一番簡単なのがこの方法です。
WEBブラウザに
link:調べたいWEBページのURL
を入れて、
検索します。
すると、被リンク先のページを確認することができます。
一番簡単ですが、この方法の難点はあまり正確ではないというところです。
3-2. Google サーチコンソール
サーチコンソールはGoogleの無料ツールで、SEO上非常に重要なツールです。
サーチコンソールは検索順位を調べたり、クローラーをWEBページに呼んだりすることができますが、被リンク調査にも使うことができます。
サーチコンソールを開いて、
検索トラフィック→サイトへのリンク をクリックします。
すると、被リンクの数やアンカーテキストなどを確認することができます。
さらに、「その他のサンプルリンクをダウンロードする」をクリックすると
被リンク元のデータを手に入れることができます。
サーチコンソールはアンカーテキストも確認でき、自分のWEBサイトの被リンク確認には大変便利ですが、
- サーチコンソールに登録していないと見ることができない
- 自分のサイトしか確認することができない
というデメリットがあります。
3-3. Google アナリティクス
アナリティクスを使って、被リンクのチェックを行うこともできます。
アナリティクスを開いて、
集客→参照サイト
をクリックします。
すると、被リンクのURLが表示されます。
この中から気になるURLをクリックすると、下記のように被リンク先のページを見ることができます。
アナリティクスでの確認はそこからどのくらいの人が流入してきたのかの数字も見ることができて大変便利ですが、
- アナリティクスを登録していないと確認することができない
- 自分のサイトのみしか確認できない
というデメリットがあるのは、サーチコンソールと同じです。
3-4. hanasakigani
hanasakiganiは、日本の被リンクチェックツールの代表的なツールです。
URLを入れると、被リンクデータを確認することができます。
登録不要で無料、そしてライバルサイトも確認することができる点は良いのですが、
- 10個までしか確認することができないため、あまり役に立たない
- 1日3回までの利用制限がある
ので、きちんと調べたい方にはあまりおすすめしません。
3-5. Link Explorer
Link ExplorerはSEOの世界的な企業、MOZ社の提供するツールです。
有料版もありますが、無料版でも十分使えます。
様々なデータを見ることができ、
レフトナビのInbound Linksをクリックすると
被リンクをチェックすることができます。
hanasakiganiに比べてチェックできる被リンク数が50と多く、また様々なデータを確認することができるので圧倒的にLink Explorerをおすすめしますが、
- 英語であること
- 無料版だと確認できる被リンクの数が50であること
- 無料版だと1週間で10回までしか使えないこと
がネックです。
3-6. THEHOTH
日本ではあまり有名でないのですが、THEHOTH社の被リンクチェックツールも便利なので、ご紹介します。
URLだけ入力して、下の「View Backlinks Report」をクリックします。
メールアドレスを入力して、赤いボタンをクリック
すると、データと
被リンク元が確認できます。
THEHOTHのチェックツールは被リンクが100個まで確認できて、回数制限もありません。
英語ですが、このツールも是非使って見てみるとよいでしょう。
3-7. 有料ツール
お金を出せば色々な便利なツールが使えます。
これまで紹介した
が、有料版の被リンクチェックツールとしては良いのではないのかと思います。
ahrefsはお試し版だと7日間で7ドルで使うことができます。
ahrefsは被リンクチェックだけではなく、キーワード調べなど色々使えるので、試しに使ってみるのも良いかもしれません。
4. 終わりに
いかがでしたでしょうか。
被リンクのチェックの必要性は、これまでブラックな手法をやってしまった、もしくはやった可能性がある人の方が2018年の現在では高いかもしれません。
被リンクの偽装などせずとも、全くの新規のWEBサイトで半年頑張れば必ず結果が出ます。
ぜひこの記事を参考にみなさんやライバルサイトの被リンクのチェックをしてみてください。
また、被リンクについてもっと深く勉強されたい方は下記の記事をご覧ください。
被リンクで困っておられる方のご相談、最近たくさんお受けします。
もしお困りの方がいらっしゃったらご遠慮なくお問い合わせください。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!