htaccessとは?|基礎知識から設定方法まで完全解説

投稿日: カテゴリー EC・WEBノウハウ

htaccessはサーバーやSEO関連の勉強をしていると時々出てくる単語です。

.htaccessのファイルを作ってWEBサイトの対策をされたことがある方もいると思いますが、実際にどのようなものなのかについてわからない方も多いのではないのでしょうか。

そこで今回は、htaccessについて詳しく解説していきます。

それでは始めましょう!

1 .htaccessとは?

.htaccessは、簡単に言うとWEBサーバーをコントロールするための設定ファイルです。

WEBサーバーは、WEBブラウザ等(クライアントといいます)の要求によってWEBページを表示しますが、その要求に対して

 

言われるがままに表示するのか

違うものを表示するのか

表示してもいいけれども何か条件を出すのか

 

などの設定を行うのが.htaccessの役割です。

「WEBサーバーの上司のような役割」

と言って良いと思います。

 

2 .htaccessの設定方法

.htaccessファイルの設定はとても簡単です。

まず、テキストエディタでもメモ帳でも良いので、

 

.htaccess

 

という拡張子のファイルを作ります。

.htaccessというファイルを作ろうとすると何かしらの警告が出て作れない場合には、とりあえず適当なファイル名をつけておいてアップする際に変更します。

 

<macのエディター「テキストエディット」の警告文

 

ファイルができたら、FTP上などでWEBサーバーにアップします。

気をつけた方が良いのは、.htaccessはアップロードした場所から下位のディレクトリのみ制御ができますので、

 

WEB全体を制御したい場合→最上位のディレクトリ(トップページがあるところ)

あるディレクトリ以下を制御したい場合→その直上のディレクトリ

あるディレクトリのみを制御したい場合→そのディレクトリ

 

.htaccessファイルをおきます。

3 .htaccessでできる4つのこと

 

.htaccessでできることの代表的な事例を4つあげておきます。

3-1 404エラーページ

404エラーとは、

  • ユーザーのURLの入力ミスや
  • WEBサイトのリンク切れ

などの理由によって、ユーザーが入力したURL上にページが存在しない場合に表示されるWEBサーバーからの信号です。

ユーザービリティーの観点から、できれば404ページは作成した方が望ましいのですが、その際にオリジナルページをアップする場所が.htaccessファイルになります。

404エラーページにつきましては下記の記事をご覧ください。

404エラーとは?|その影響と対処方法、404エラーページの作成方法まで完全解説

 

3-2 301リダイレクト

301リダイレクトとは、あるページから他のページに、ユーザーや検索エンジンを強制的に転送するコードのことです。

301リダイレクトは、主にURLを変更してホームページをリニューアルした時などに設定します。

この301リダイレクトの設定も、.htaccessファイルで行います。

301リダイレクトについて詳しく勉強されたい方は、下記の記事をお読みください。

301リダイレクトとは?基礎知識から設定方法まで完全解説

 

3-3 IDとパスワードを要求する場合

WEBページを閲覧する際に、IDとパスワードを要求する設定も.htaccessファイルで行います(Basic認証)。

この場合は、.htaccessの他に、IDとパスワードを記述する.htpasswdというファイルも使用します。

 

<.htaccessファイル>

AuthType Basic

AuthName “認証画面に表示されるメッセージを書きます。(例:あなたのIDとパスワードを入力ししてください)”

AuthUserFile /home/ドメイン名/フォルダ名/.htpasswd

require valid-user

 

以上を.htaccessに記載します。

次に、.htpasswdファイルの記載です。

 

<.htpasswdファイル>

ユーザー名:パスワード

ユーザー名:パスワード

(認証したユーザー名とそれに紐づくパスワードを1行ずつ記載していきます)

 

これらをFTPなどでWEBサーバーにあげればOKです。

3-4 IP指定によるアクセス拒否・アクセス許可

特定のIPアドレスからのアクセスを拒否したり、特定のIPアドレスのアクセスのみ許可したい場合にも、.htaccessファイルに記述します。

<拒否>

order allow,deny
allow from all
deny from “拒否したいIPアドレス”

<許可>

order deny,allow
deny from all
allow from “許可したいIPアドレス”

記述したらWEBサーバーにアップロードしてください。

 

4 まとめ

いかがでしたでしょうか。

.htaccessは、WEBサーバーの上司的な役割であること、ご理解いただけたのではないでしょうか。

ぜひこの記事を参考に、htaccessの理解を深めていただければと思います。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。


投稿者: 齋藤竹紘

齋藤 竹紘(さいとう・たけひろ) 株式会社オルセル 代表取締役 / 「うるチカラ」編集長

   
Experience|実務経験
2007年の株式会社オルセル創業から 17 年間で、EC・Web 領域の課題解決を 4,500 社以上 に提供。立ち上げから日本トップクラスのEC事業の売上向上に携わり、 “売る力” を磨いてきた現場型コンサルタント。
Expertise|専門性
技術評論社刊『今すぐ使えるかんたん Shopify ネットショップ作成入門』(共著、2022 年)ほか、 AI × EC の実践知を解説する書籍・講演多数。gihyo.jp
Authoritativeness|権威性
自社運営メディア 「うるチカラ」で AI 活用や EC 成長戦略を発信し、業界の最前線をリード。 運営会社は EC 総合ソリューション企業株式会社オルセル
Trustworthiness|信頼性
東京都千代田区飯田橋本社。公式サイト alsel.co.jp および uruchikara.jp にて 実績・事例を公開。お問い合わせは info@alsel.co.jp まで。

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