URL正規化ガイド|URLの正規化の基礎知識と正規化の方法を徹底解説

投稿日: カテゴリー SEO

「URLの正規化」はSEOの内部対策においてとても重要な施策です。

あまり聞きなれていない方にとってはURLの正規化は難しいように思われるかもしれません。

この記事ではURLの正規化について初心者の方にもできる限りわかりやすく解説していきます。

それでは早速始めます!

1.URLの正規化とは

URLの正規化とは、同一もしくは類似のコンテンツが複数のURL上に存在する場合に、検索エンジンに対してそのうちのどれがメイン(正規)のものなのかを選択して伝えるプロセスです。

URLの正規化はSEO上大変重要な作業です。

URLの正規化の必要な理由は下記の4つになります。

 

1.重複コンテンツとしてSEO上低評価を受けるのを避けるため

同一のコンテンツを複数作成する行為は、Googleのガイドラインで禁じられています。

 

 

 

 

ペナルティーを受けないために、メインのものとそれ以外のものをきちんと検索エンジンに通知することが必要です。

 

2.被リンクのSEO上の効果の分散を防ぐため

複数の同一コンテンツがあってそれぞれに被リンクが分散して張られていた場合には、被リンク効果が分散してしまう可能性があります。

メインのページを宣言しておくことによって被リンクの効果をメインのページに集中させることができます。

 

3.検索結果で表示されるURLを指定するため

ユーザーが検索した場合に表示されるURLは、指定しておかないと本来表示をさせたくないURLが表示されてしまう場合があります。

メインのURLは他の同一コンテンツのURLに比べてユーザーにとって明確でわかりやすくなっているはずで、そちらを表示させる必要があります。

 

4.クロールの時間を短縮する

同一のコンテンツが大量にある場合には、クロールするのに膨大な時間がかかり、その結果SEO上低評価を受ける可能性があります。

URLの正規化を行っておけば、このような事態を避けることができます。

2.URLの正規化の4つの方法

 

 

URLの正規化には、次の4つの方法があります。

 

1.301リダイレクト

301リダイレクトは重複するコンテンツが存在する場合に、一方から他方に強制的に転送する信号です。

301リダイレクトが使える場合には、301リダイレクトでURLの正規化を行うのが原則です。

301リダイレクトについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

301リダイレクトとは?基礎知識から設定方法まで完全解説

 

2.canonical

canonicalは重複ページが存在している場合で、これらはユーザーの為に残しつつも、検索エンジンには重複ページのうちの1つを正規のページとして認識してもらえるように伝える信号です。

301リダイレクトとの違いは、301リダイレクトが強制的に転送するのに対して、canonicalには強制力がないのでどのように判断するのかは検索エンジンに委ねられるという点にあります。

 

canonicalと301リダイレクトとの違い

 

canonicalについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

canonicalとは?| SEOのためのURLの正規化から使用上の注意点まで徹底解説

 

 

3.サーチコンソールを使ったURLの正規化

サーチコンソールを使って、wwwのあり・なしを設定することもできます。

 

サーチコンソールの右上の歯車をクリックします。

 

 

サイトの設定をクリックします。

 

 

使用するドメインを選びます。

 

 

 

 

サーチコンソールを使ったURLの正規化には、他に動的ページでURLが自動生成される場合に使う「URLパラメータ設定」があります。

 

4.wordpress内でのURLの正規化

wordpressの「設定」から、wwwのあり・なしを設定することができます。

 

サイトアドレス(URL)にwwwありかwwwなしのURLを入力します。

3.URLの正規化の具体例

それでは以下、重複コンテンツが生じてしまう場面とその対処方法について見てみましょう。

3-1. wwwのあり・なし

www.https://example.com

https://example.com

のように、wwwがついているURLとないURLの内容が重複する場合です。

この場合には301リダイレクトの設定、もしくはサーチコンソールで設定をします。

WEBサイトがwordpressであればwordpress内でも設定することができます。

3-2. /のあり・なし

http://example.com/

http://example.com

のように、「/」つきとそうでないページのコンテンツが同一の場合です。

この場合は301リダイレクトを、もし301リダイレクトが使えない場合にはcanonicalを使って処理します。

3-3. httpとhttps

http://example.com/

https.//example.com

この場合も301リダイレクトを使って処理、使えない場合にはcanonicalを使って処理します。

3-4. /index.htmlのあり・なし

http://example.com

http://example/com/index.html

この場合も301リダイレクト、もしくはcanonicalを使って処理します。

3-5. PCページとスマートフォンページのURLが異なる場合

レスポンシブサイトではなく、PCページとスマートフォンページがそれぞれ別のURL、例えば

PCページ       → http://example.com

スマートフォンページ→    http://example.com/sp

となっているが、コンテンツの内容が同じ場合、PCページにはalternate、スマートフォンページにはcanonicalを使って処理します。

 

3-6. コンテンツを他のサイトに提供した場合

ニュースサイトやWEBメディアに自分のコンテンツを提供したものの、自分のWEBサイトにも残しておきたい場合です。

この場合にはページを削除するのではなく残しておきたいので、canonicalを使って処理します。

3-7. サイト内検索やソート等によって、同一ページに対して複数のURLが出力される場合

サイト内検索やソートなどをかけることによって、同じページなのにも関わらず

http://example.com/fish

http://example.com/fish#1203040506

http://example.com/category=sports&nice=fish

のように複数のURLが存在する場合があります。

この場合には。canonicalもしくはサーチコンソール内の「URLパラメーター設定」で処理します。

4.まとめ 

いかがでしたでしょうか。

まとめると、

 

ユーザーがアクセスするURLが一つで構わない場合→301リダイレクトで処理

ユーザーがアクセスするURLが複数必要な場合→canonicalで処理

 

ということになります。

ぜひこの記事を参考に、重複コンテンツをきちんと処理してSEO効果を高めてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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